青果物用包装・フィルム資材に要求される性能と 鮮度・品質保持効果測定・定量化技術

★包装資材の青果物鮮度・品質保持効果を、植物生理学等の学術的根拠に基づいて解説。

★人工知能等最新の分析および解析技術を駆使して定量化・可視化する手法について紹介。



※このテキストは2023年07月24日に実施したセミナー資料です。キャッチコピーに関しては講座のコピーをそのまま活用しております。
 商品としては講師の提供可能な発表資料(PDF、PPT)等を分割印刷したものであり、スライドの説明がないものがあります事、ご了承ください。
 こういった製品の性質上、十分に理解をいただき、ご購入をご検討ください。

番号
AT20230724
発行年月
2023/07/24
体裁
A4判, 100ページ
フォーマット
紙版
定価
20,000 円(本体18,182円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

香川短期大学  生活文化学科/教授  牧野 義雄 氏

目次

主旨
 包装資材には様々な種類があり、日々新商品の開発が進められているが、開発段階では資材の効果を確認するための試験が必要となる。青果物用の包装資材には、防曇性や通気性等、特有の性能が要求されると同時に、内容物の鮮度・品質保持効果を適切に評価する必要がある。その際、内容物である青果物は商品として流通している段階でもなお生命活動を継続している植物体であるという認識の下、客観的データに基づき鮮度・品質を定量化する必要がある。本講演では、包装による青果物の鮮度・品質保持技術ついて、科学的根拠に基づいて解説するとともに、包装資材開発において有用な鮮度・品質の定量化法についてスタンダードな手法から、人工知能等を用いた最新技術まで網羅的に紹介する。


キーワード
1. 包装容器
2. 野菜
3. 果物
4. 機能性成分
5. 可視化技術
6. 統計解析
7. 人工知能(AI)


ポイント
 包装資材の青果物鮮度・品質保持効果を、植物生理学等の学術的根拠に基づいて解説するとともに、人工知能等最新の分析および解析技術を駆使して定量化・可視化する手法について紹介する。


習得できる知識
1.植物生理学に基づく青果物の収穫後生理現象と鮮度・品質変化に及ぼす影響の理解
2.客観的アプローチを通じた青果物鮮度・品質可視化法
3.人工知能等を用いたデータの取扱いと青果物の鮮度・品質定量化手法


プログラム
1.青果物の収穫後生理が鮮度・品質に及ぼす影響
 1-1 鮮度低下の機作
 1-2 呼吸
 1-3 蒸散
 1-4 クライマクテリックライズ・追熟
2.青果物の鮮度・品質保持を目的とした包装技法
 2-1 鮮度・品質に影響を及ぼす保存環境
 2-2 萎れ抑制包装
 2-3 ハンカチ包装
 2-4 エチレン除去・無効化
3.Modified Atmosphere Packaging (MAP)
 3-1 原理
 3-2 実用的技法
 3-3 鮮度・品質保持効果
 3-4 品質向上技術
4.青果物の鮮度・品質保持効果測定技術
 4-1 水分・目減り(質量保持率)
 4-2 外観色
 4-3 果肉硬度
 4-4 糖・酸度
 4-5 ビタミンC(アスコルビン酸)
 4-6 鮮度・品質の可視化と品目による特性
5. 機械学習による青果物の鮮度定量化
 5-1 機械学習とは
  5-1-1 重回帰分析
  5-1-2 主成分分析
  5-1-3 部分(偏)最小二乗回帰分析
  5-1-4 ニューラルネットワーク
  5-1-5 ディープラーニング(狭義の人工知能)
 5-2 ビッグデータ解析による青果物の鮮度・品質定量化
  5-2-1 オミクス解析
  5-2-2 メタボロミクスの手法と特徴
  5-2-3 メタボロミクスによる鮮度評価
  5-2-4 メタボロミクスによる新たな生理現象の発見
 6.まとめ