ポストネオジム磁石 最新開発動向 ~ネオジム磁石の基礎、Sm2Fe17N3磁石への展開と特長、Feリッチ組成磁石 最新開発動向~
■本テキストの主題および状況
★CO2排出量の削減が問われる昨今、それらを推進する風力発電や自動車の電動化のモーター部分には、ネオジム磁石が利用されています。本テキストでは今後も伸び続ける事が予測されているネオジム磁石を含めた永久磁石材料の基礎と最近の動向について説明し、その上でポストネオジム磁石の候補として知られるSm2Fe17N3化合物の紹介と、実用化に向けた開発の歴史を前半(1990~2015年ごろ)と後半(2015~2025年ごろ)に分けて解説します。特に後半では産総研を中心として進めてきた独自研究の流れをダイジェストで紹介する内容となっており、さらにより高性能が期待されるFeリッチ組成磁石の開発動向についても概説します。ポストネオジム磁石開発の動向も紹介、新規磁石開発に取り組む方々の参考になれば幸いです。
■注目ポイント
★永久磁石材料とネオジム磁石の基礎的な知識について学習、習得できる!
★Sm2Fe17N3磁石の基礎と実用化に向けた取り組みについて学習、習得できる!
★Sm2Fe17N3磁石の実用化に向けた新展開について学習、習得できる!
★なぜ今Sm-Fe-N磁石が求められるのかについて学習、習得できる!
★さらなる高性能磁石を目指すための基本的な考え方と課題について学習、習得できる!
執筆者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 マルチマテリアル研究部門 細川 明秀 氏
目次
【プログラム】
1. 永久磁石材料の基礎と最近の動向
• 永久磁石の基礎とネオジム磁石
2. Sm2Fe17N3磁石の歴史 (1990~2015)
• Sm2Fe17N3化合物の発見とその実用化の難しさ
3. Sm-Fe-N磁石と低酸素粉末冶金プロセス (2015~)
• 産総研でのSm2Fe17N3実用化に向けた取り組み
4. 冷間塑性加工を使ったSm2Fe17N3磁石の緻密化への取り組み
5. Sm2Fe17N3の液相焼結への挑戦と最近の成果
• 焼結助剤の探索と緻密化
6. さらなる高性能化を目指すチャレンジングな取り組み
• 飽和磁化を高める=Fe比率を増やす
7. まとめ
【キーワード】
次世代磁石、ポストネオジム磁石、粉末冶金、電動化、レアアース問題、重希土類フリー
【執筆者の最大のPRポイント】
マクマスター大学(カナダ)で延性破壊の研究で博士号を取得後、九州大学特任助教等を経て、2015年に産総研に入所。未経験ながら永久磁石の研究を始める。磁石の非専門家が挑んだポストネオジム磁石開発の一幕を紹介する事で、新規磁石開発に取り組む人々の参考になれば幸いです。