光電変換効率と耐久性のさらなる飛躍に向けたペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発動向および特性評価方法
★2025年9月3日WEBでオンライン開講。青山学院大学 石河氏、国立研究開発法人物質・材料研究機構 白井氏、東京都市大学 石川氏 が、【光電変換効率と耐久性のさらなる飛躍に向けたペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発動向および特性評価方法】について解説する講座です。
■注目ポイント
★タンデム太陽電池の基本、高効率化研究の概要、特性評価方法の解説にはじまりタンデム太陽電池の構造が年間出力に与える影響、現在検討されている壁面設置などの新用途開拓に関する研究、多接合タンデム化による効率30%を超える太陽電池への応用、両面受光型ペロブスカイト/Siヘテロ接合薄型タンデムセル等について紹介!
- 第1部 青山学院大学 理工学部電気電子工学科 石河 泰明 氏
- 第2部 国立研究開発法人物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 太陽光発電材料グループ 主幹研究員 白井 康裕 氏
- 第3部 東京都市大学 理工学部 電気電子通信工学科/大学院総合理工学研究科 電気・化学専攻 電気電子工学領域 教授 石川 亮佑 氏
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況(講師より)
★太陽光発電が世界的に活発に導入されているが、その発電機能の心臓部となる太陽電池は、現在は結晶シリコンが利用されています。更なる光電変換効率の向上が望まれる中、結晶シリコン太陽電池の変換効率は理論効率に近くなっており、変換効率向上の余地が狭いです。
★そこで、大幅な理論効率の向上が期待できるタンデム構造化が考えられるが、地上用としてはこれまで最適な材料がありませんでした。近年、次世代太陽電池として注目されているペロブスカイト太陽電池はそれ自体でも魅力的ではあるが、シリコン太陽電池とのタンデム構造化により、更なるこれまでに効率を遥かに凌駕する性能にすることが可能であります。
■注目ポイント
★タンデム太陽電池の基本、高効率化研究の概要、タンデム太陽電池の構造が年間出力に与える影響、現在検討されている壁面設置などの新用途開拓に関する研究を紹介!
★ペロブスカイト太陽電池に関する直近の話題として「多接合タンデム化による効率30%を超える太陽電池への応用」を紹介!
★高効率・軽量・フレキシブルなペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発に向けた両面受光型ペロブスカイト/Siヘテロ接合薄型タンデムセルについて紹介!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 次世代太陽電池「ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池」の 開発・実用化に向けた技術課題への最新アプローチ ~年間出力の予測と建物の壁面設置への新用途展開~
【時間】 13:00-14:15
【講師】青山学院大学 理工学部電気電子工学科 石河 泰明 氏
【講演主旨】
太陽光発電が世界的に活発に導入されているが、その発電機能の心臓部となる太陽電池は、現在は結晶シリコンが利用されている。更なる光電変換効率の向上が望まれる中、結晶シリコン太陽電池の変換効率は理論効率に近くなっており、変換効率向上の余地が狭い。そこで、大幅な理論効率の向上が期待できるタンデム構造化が考えられるが、地上用としてはこれまで最適な材料がなかった。近年、次世代太陽電池として注目されているペロブスカイト太陽電池はそれ自体でも魅力的ではあるが、シリコン太陽電池とのタンデム構造化により、更なるこれまでに効率を遥かに凌駕する性能にすることが可能である。本講座では、まず、タンデム太陽電池の基本的な解説を行う。そのうえで、高効率化研究の概要、タンデム太陽電池の構造が年間出力に与える影響を説明するとともに、現在検討されている壁面設置などの新用途開拓に関する研究を紹介する。
【プログラム】
1. タンデム太陽電池開発の背景
1.1 太陽電池の理論効率
1.2 タンデム太陽電池の狙い
1.3 タンデム太陽電池の課題とペロブスカイト材料利用のメリット
2. タンデム太陽電池構造および特性評価法の紹介
2.1 素子構造について
2.2 各種構成薄膜の機能について
2.3 素子特性評価方法について
3. ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発状況
3.1 日本における研究開発状況
3.2 海外における研究開発状況
3.3 ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の実用化に向けた取り組み
4. 実装に向けた課題
4.1 太陽光スペクトルの時間・季節変動
4.2 実環境がタンデム太陽電池の出力特性に与える影響
4.3 ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の年間出力予測
4.4 更なる高効率化に向けて
【質疑応答】
【キーワード】
・タンデム
・ペロブスカイト
・BIPV
・太陽光スペクトル
・Shockley-Queisser 限界
【講演のポイント】
大学での基礎物性研究および素子開発研究から得られた知見だけでなく、民間企業に在籍したことによる生産技術的観点での分析に基づいた講演が期待できる。
【習得できる知識】
・タンデム太陽電池の基礎理解
・ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の研究の概要
・タンデム太陽電池の利点と課題
【第2講】 多接合タンデム向けペロブスカイト太陽電池の作製と評価
【時間】 14:25-15:40
【講師】国立研究開発法人物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究センター 電池材料分野 太陽光発電材料グループ 主幹研究員 白井 康裕 氏
【講演主旨】
本講座では、ペロブスカイト太陽電池の作製方法について、基礎的な事柄から劣化抑制対策などの詳細まで、特に逆型構造(ガラス/電極/P型層/Perovskite/N型層/電極)について具体的に解説します。さらに、半透明素子や鉛の代わりにスズを用いた鉛フリーペロブスカイト太陽電池についても解説します。最後に、実用化へ向けた課題や他の太陽電池では真似できない特徴、ペロブスカイト太陽電池のタンデム化などをご紹介します。
【プログラム】
1.ペロブスカイト太陽電池の基礎
1.1 これまでの展開と現状について
1.2 これまでの有機系太陽電池との比較
1.3 ペロブスカイト太陽電池の基本構造・動作原理
1.4 ペロブスカイト層以外の各機能層の役割・種類・特徴
2.ペロブスカイト太陽電池の作製プロセス
2.1 塗布によるペロブスカイト太陽電池の作製
2.2 ペロブスカイト太陽電池の多接合化
3.ペロブスカイト太陽電池の評価方法
3.1 光電変換特性の評価方法・注意点
3.2 長期安定性の評価について
4.ペロブスカイト太陽電池の性能とその向上技術
4.1 変換効率
4.2 耐久性
5.ペロブスカイト太陽電池に関する直近の話題や今後の課題について
5.1 多接合タンデム化による効率30%を超える太陽電池への応用
5.3 鉛フリーペロブスカイト太陽電池
【質疑応答】
【習得できる知識】
・ペロブスカイト太陽電池の概要と特徴の理解
・逆構造(glass/TCO/HTL/ペロブスカイト/ETL/電極)ペロブスカイト太陽電池の作製ノウハウ
・ペロブスカイト太陽電池の直近の話題や今後の課題
【第3講】 高効率・軽量・フレキシブルなペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発に向けた両面受光型ペロブスカイト/Siヘテロ接合薄型タンデムセルの作製(仮題)
【時間】 15:50-17:05
【講師】東京都市大学 理工学部 電気電子通信工学科/大学院総合理工学研究科 電気・化学専攻 電気電子工学領域 教授 石川 亮佑 氏
【講演主旨】
※現在、講師の先生に最新のご講演主旨をご考案いただいております。完成次第本ページを更新いたします。
高効率・軽量かつ屈曲性を有するペロブスカイト(PVK)/Siヘテロ接合(SHJ)タンデム型太陽電池の開発を行っている。屈曲性を付与するために、厚み100μm以下の薄型Si基板を用いているが、ボトムセル電流を増大させ、かつ、タンデムセル全体の電流を増加させるため、トップセルにCs0.05FA0.95PbI3組成のPVK膜を用いた両面受光型タンデムセルを作製したので報告する。
【プログラム】
※現在、講師の先生に最新のご講演プログラムをご考案いただいております。完成次第本ページを更新いたします。