ナノ粒子・微粒子の凝集・分散の基礎と電子顕微鏡、X線、放射光による評価手法
★2025年7月24日WEBでオンライン開講。東北大学 村松氏が、【ナノ粒子・微粒子の凝集・分散の基礎と電子顕微鏡、X線、放射光による評価手法】について解説する講座です。
■注目ポイント
★ナノ粒子,微粒子の分散・凝集の平衡論的アプローチであるDLVO理論の考え方と実際の系への応用事例、速度論的アプローチである急速凝集理論について豆腐を題材に具体的に解説!
- 東北大学 大学院農学研究科 / 名誉教授・客員教授 村松 淳司 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況(講師より)
★シングルナノから数ミクロンのいわゆる、ナノ粒子や微粒子は、媒質である水などの溶媒に対して、ときに分散し、ときに凝集します。なぜ、分散したり凝集したりするのでしょうか?
→本講座は上記の疑問に答えるための講座となります。
★平衡論的にはDLVO理論というものがあり、速度論的には急速凝集理論というものがあります。これは、各種ナノ粒子スラリーの他、ナノインプリントやナノインクなどで使える基礎理論となります。
■注目ポイント
★凝集要因となる「分子間力」、「van der Waals力」、および分散要因となる「静電的反発力」を知り、特に後者における表面電位とゼータ電位の違いやゼータ電位測定の基礎と実際の測定手法に言及してナノ粒子の振る舞いの全貌を詳細に解説!
★ナノ粒子や微粒子の評価法として「放射光を用いた手法」など種々の方法について解説!
★2024年4月から運用を開始した3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuの紹介とそれを用いた測定の実際についても言及!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 10:30-16:30
【講師】東北大学 大学院農学研究科 / 名誉教授・客員教授 村松 淳司 氏
【講演主旨】
シングルナノから数ミクロンのいわゆる、ナノ粒子や微粒子は、媒質である水などの溶媒に対して、ときに分散し、ときに凝集します。なぜ、分散したり凝集したりするのでしょうか?
平衡論的にはDLVO理論というものがあり、速度論的には急速凝集理論というものがあります。これは、各種ナノ粒子スラリーの他、ナノインプリントやナノインクなどで使える基礎理論となります。また各種ヘテロ分散系の科学を応用面や実用面に適用する場合に、抑えておきたい基礎知識ですので、是非身につけてください。
本講演では、身近なコロイドの振る舞いを通して、まず、分散と凝集の本質を知ることから始まり、凝集要因となる分子間力、van der Waals力とは何か、分散要因となる静電的反発力を知り、特に後者における表面電位とゼータ電位の違いや、ゼータ電位測定の基礎と実際の測定手法に言及し、ナノ粒子の振る舞いの全貌を詳細に解説します。また、ナノ粒子や微粒子の評価法として、放射光を用いた手法など種々の方法についても、解説します。さらに、2024年4月から運用を開始した、3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuの紹介とともに、それを用いた測定の実際についても言及します。
【プログラム】
1.微粒子とナノ粒子
1-1. コロイドとは
1-2. ナノ粒子の特徴
2.生活の中のコロイドの分散凝集
2-1. 牛乳と墨汁
2-2. ビールと温泉
2-3. 豆腐は分散する?
3.分散凝集の理論
3-1. 分子間力
3-2. vanderWaals引力を特徴づけるHamaker定数(凝集促進因子)
3-3. 粒子間斥力を特徴づけるゼータ電位(分散促進因子)
3-3. 分子間引力と帯電粒子の電荷と電位
3-4. 電気泳動とゼータ電位~液体媒質中の帯電粒子のゼータ電位の評価法
3-5. Smoluchowskiの式とHuckel式
3-6. ゼータ電位測定の実際
3-7. DLVO理論
3-8. ポテンシャル曲線
4.凝集
4-1. 豆腐の分散と凝集
4-2. 急速凝集理論
4-3. 分散と凝集を応用した工業製品
5.分散・凝集の評価法
5-1. 電子顕微鏡法
5-2. X線,放射光による評価
5-3. 3GeV高輝度放射光施設NanoTerasuの紹介
5-4. 食品飲料の評価への応用
6.終わりに
【質疑応答】
【キーワード】
微粒子,ナノ粒子,分散,凝集,DLVO,ゼータ電位,評価,ナノインク
【講演のポイント】
ナノ粒子,微粒子の分散・凝集の平衡論的アプローチである,DLVO理論の考え方と,実際の系への応用事例,そして速度論的アプローチである,急速凝集理論について豆腐を題材に,具体的に,講義します.これで,苦手な物理化学は克服できます!
【習得できる知識】
・ナノインク・スラリー・懸濁液における分散安定性に関する基礎知識
・凝集・分散の基礎理論と表面電位測定の原理と測定方法
・ナノ粒子や微粒子合成における基礎知識