ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術
―各種原料の反応と特性および新技術を知り、貴社の課題解決へ―
2025年6月12日開講。横山技術事務所・代表 (元・新日鉄住金化学(株) 総合研究所) 横山先生によるご講演。ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術について解説いたします。
■本講座の注目ポイントポリウレタンの基本から最新応用までを体系的に解説!
構造や特性・環境対応について解説し、材料設計の指針を示します。
VOC低減やFCV用途などの最新技術動向も取り上げ、実務に直結する知見を得られる講座です。
- 横山技術事務所 代表 (元・新日鉄住金化学(株) 総合研究所) 工学博士 横山 直樹 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【【本セミナーの主題および状況 本講座の注目ポイント】】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
◆習得できる知識
(1) ポリウレタンの全体観
ポリウレタンの用途と機能、製造法、各種ポリウレタンの合成反応と構造、イソシアネートと各種活性水素化合物との反応に関する知識を習得できる。
(2) 原料の種類と特徴
イソシアネートについては、TDI、MDIなどの汎用イソシアネート、NDI、HDI、XDI、IPDI、水添XDI、水添MDI などの特殊イソシアネート、バイオマス由来イソシアネートの各特性、ポリオールについては、PPG、PEP、PCD、PCL、PTMGなどの主要ポリオールとバイオマス由来ポリールの各特性、触媒については、三級アミン、金属(鉛、スズ、ビスマス系)の特性、加水分解抑制剤については、カルボジイミドの加水分解抑制機構、発泡剤については、環境対応各種フロンの特性と開発変遷についての各知識を習得できる。
(3) 分析・特性評価法
イソシアネート濃度、水酸基当量などの原料分析方法、IR、熱分解ガスクロなどポリウレタン製品の分析方法、動的粘弾性、力学特性(引張り試験)などのポリウレタン特性評価方法についての各知識を習得できる。
(4) 有害性
原料イソシアネートおよびポリオールの有害性(急性毒性など) についての知識を習得できる。
(5) セグメント構造と特性
ポリウレタン中のハードセグメントによる凝集構造が架橋密度、弾性率、引張り強度などの特性に及ぼす影響についての知識を習得できる。また、イソシアネートとポリオールの反応における湿度(水分)の影響および得られたポリウレタンの構造と特性への影響についての知識を習得できる。
(6) 環境中の水分が反応と構造・特性に及ぼす影響
環境中の水分とイソシアネートが反応して最終的に生成するウレアが、ポリウレタンの構造と特性に及ぼす影響についての知識を習得できる。
(7) フォーム用途の新技術
自動車用PUフォームの臭気原因VOCの分析および低減技術についての知識を習得できる。
(8) 塗料用途の新技術
インデン付加フェノールを変性剤に用いることで対鋼板接着性を向上させた重防食塗料用変性ポリウレタンに関する知識を得ることができる。
(9) 複合材料用途の新技術
エポキシn=1体末端付加セグメント(n1S)、ハードセグメント(HS)、ソフトセグメント(SS)の各割合を制御することで、高破壊靭性、高破断強度、高破断ひずみ、高Tgを達成した燃料電池自動車(FCV)用CFRP製水素タンク向けポリウレタン変性エポキシ樹脂に関する知識を得ることができる。
担当:青木良憲
【時間】 10:30-16:30
【講師】横山技術事務所 代表 (元・新日鉄住金化学(株) 総合研究所) 工学博士 横山 直樹 氏
【講演主旨】
【プログラム】
1. ポリウレタン(PU)の概要
1-1. PUの用途・製法・市場
1-2. PUの合成反応と構造
2. 原料の種類と特徴
2-1. イソシアネート
TDI、MDI、NDI、HDI、XDI、IPDI、水添XDI、水添MDI、バイオマス由来イソシアネート
2-2. ポリオール
PPG、PEP、PCD、PCL、PTMG、バイオマス由来ポリール
2-3. 触媒
3級アミン、金属(鉛、スズ、ビスマス系)
2-4. 加水分解抑制剤
カルボジイミド
2-5. 発泡剤
環境対応フロンの変遷
3. 分析・特性評価
3-1. 原料イソシアネートの分析
イソシアネート濃度
3-2. 原料ポリオールの分析
水酸基当量
3-3. ポリウレタンの分析
FT-IR、熱分解GC
3-4. ポリウレタンの特性評価
動的粘弾性(DMA)、引張試験、原子間力顕微鏡(AFM)観察
4. 危険性・有害性
物理的危険性、急性・慢性毒性
5.セグメント構造と特性
ハードセグメントの凝集構造がポリウレタンの架橋密度と力学特性に及ぼす影響
6. 環境中の水分が反応と構造・特性へ及ぼす影響
生成するウレアが、ポリウレタンの構造と特性に及ぼす影響
7. フォーム用途の新技術
臭気原因VOCの分析および低減技術
8. 塗料用途の新技術
対鋼板接着性を向上させた重防食塗料用変性ポリウレタン
9.複合材料用途の新技術
燃料電池自動車(FCV)用CFRP製水素タンク向けポリウレタン変性エポキシ樹脂
10. まとめ
【質疑応答】