導電性カーボン材料・導電助剤の開発・評価と次世代二次電池への応用
★2025年10月21日開講。【①機能性カーボンフィラー研究会:前野氏】【②デンカ:永井氏】【③旭カーボン:有満氏】【④ロッテケミカルグループ:武内氏】の4名の専門家が、導電性カーボン材料の開発と設計・最新動向について解説します。
■本講座の注目ポイント
次世代二次電池の高性能化において、導電助剤は不可欠な設計要素の一つです。導電性カーボンは、分散性・安定性・コストの面で優れ、主力材料としての地位を保ち続けています。本講演では、導電性カーボン材料の構造・特性と電極応用のポイント、次世代電池との接点を技術的に詳しく解説します。
- 第1部 機能性カーボンフィラー研究会 副会長 技術士(化学部門) 前野 聖二 氏
- 第2部 デンカ株式会社 千葉工場 電池・導電材料開発部 グループリーダー 永井 達也 氏
- 第3部 旭カーボン株式会社 研究開発部 プレミアムソリューション 製品開発課 有満 望 氏
- 第4部 ロッテケミカルグループ 電池材料 非常勤顧問 武内 正隆 氏
●1名様 :60,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
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※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
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【こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります】
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第1講:10:00-11:30(機能性カーボンフィラー研究会:前野 氏)
「導電性カーボンブラックの特徴と応用」
第2講:12:30-14:00(デンカ株式会社:永井 氏)
「導電性カーボンブラックの分散技術・電極配合技術及び次世代二次電池への応用」
第3講:14:15-15:30(旭カーボン株式会社:有満 氏)
「オイルファーネス法による導電性カーボンブラックの開発と評価」
第4講:15:45-17:00(ロッテケミカルグループ:武内 氏)
「電池用カーボン導電剤の活用例と今後の展開」
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【第1講】 導電性カーボンブラックの特徴と応用
【時間】 10:00-11:30
【講師】機能性カーボンフィラー研究会 副会長 技術士(化学部門) 前野 聖二 氏
【講演主旨】
導電性カーボンブラックとはなにか? 導電性カーボンブラックの特性を十分理解し、目的とする用途に応じた配合設計をすることが特徴ある製品を生み出すポイントとなります。
本講演では、導電性カーボンブラックの構造や特徴といった基礎編から、分散性、導電性を決定する因子はどのようなことかなどの応用編について説明します。また、導電性カーボンブラックの用途や需要動向など昨今のトピックスについても紹介します。
【講演のポイント(講師について)】
一貫して導電性炭素材料やそれらの塗料・樹脂複合材料の技術開発に従事。導電性カーボンブラック製造メーカーに勤務した経験もある。ナノカーボンをはじめとする炭素材料全般の知識と人脈があり、具体的な課題・展望についての紹介が可能。
【習得できる知識】
①導電性カーボンブラックの特徴と種類、メリット・デメリット
②導電性炭素複合材料の高導電化
③昨今の技術・市場トレンド
【講演キーワード】
導電性カーボンブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、導電性炭素材料、ナノカーボン
【プログラム】
1. 導電性炭素材料の種類と特徴
1.1 導電性フィラーとは?
1.2 導電性炭素材料の種類と特徴
・カーボンブラック・グラフェン・カーボンナノチューブ・VGCF・炭素繊維
2. 導電性カーボンブラックとは? ~製法、構造、種類と特性~
2.1 製造方法
2.2 構造、物理・化学的性質
・一次粒子、アグリゲート、アグロメレート、表面官能基、結晶性、DBP吸収量
2.3 導電性発現機構
・各種導電性カーボンブラックの特徴と特性値(粒子数、アグロメレート径)
・DBP吸収量と導電性付与効果 ・ケッチェンブラック、アセチレンブラック
3.導電性複合製品の用途事例
3.1 ニューパワーソース分野
・リチウムイオン電池、燃料電池 ・分散状態と電池性能
3.2 導電性プラスチック、コンパウンド分野
・用途事例 ・樹脂の選択、ブレンドによる高導電化手法
【質疑応答】
【第2講】 導電性カーボンブラックの分散技術・電極配合技術及び次世代二次電池への応用
【時間】 12:30-14:00
【講師】デンカ株式会社 千葉工場 電池・導電材料開発部 グループリーダー 永井 達也 氏
【講演主旨】
カーボンブラックは、帯電防止や導電性付与の目的で樹脂やゴム、電池材料の添加剤として幅広く用いられています。本講演では、導電性カーボンブラックの一種であるアセチレンブラックに焦点を置き、電池特性を高めるために必要となる分散技術及び電極配合技術について解説すると共に、電池市場でのニーズに対する導電材でのソリューション開発事例についても触れさせて頂きます。また、全固体電池をはじめとする次世代二次電池に応用した際の知見についても言及します。
本講座では導電性カーボンブラックの適切な選択と活用で電池用途の特性を最大限引き出すヒントを見つけられるような講演にしたいと思います。
【講演のポイント】
アセチレンブラックの基本的な性状に加え、アセチレンブラックの活用術で電池特性を最大限発揮するための技術的な考え方を、事例を踏まえて解説する。
【習得できる知識】
①アセチレンブラックを始めとするカーボンブラックの特性・特徴
②電池用途におけるアセチレンブラックの適切な選択と活用テクニック
③電池市場で求められているニーズと導電材によるソリューション対応事例
④次世代二次電池に求められているニーズと導電材によるソリューション対応事例
【講演キーワード】
リチウムイオン二次電池、アセチレンブラック、異種導電材配合、全固体電池
【プログラム】
1. カーボンブラックの種類と用途
1.1 代表的な導電性カーボンブラック
1.2 導電性カーボンブラックの特性と用途
1.3 電池用途におけるアセチレンブラックの役割と効果
2. リチウムイオン二次電池電極における導電性カーボンブラックの分散技術
2.1 用途における分散の定義及び工程分散について
2.2 小粒径アセチレンブラックの活用術
2.3 分散の新しい評価技術
3. リチウムイオン二次電池電極における導電性カーボンブラックの配合技術
3.1 電極配合処方と電池特性の関係
3.2 異種導電材配合技術とその特性
4. 次世代二次電池への応用
4.1 黒鉛+SiC混合負極への応用
4.2 全固体電池への応用
5. まとめ
【質疑応答】
【第3講】 オイルファーネス法による導電性カーボンブラックの開発と評価
【時間】 14:15-15:30
【講師】旭カーボン株式会社 研究開発部 プレミアムソリューション 製品開発課 有満 望 氏
【講演主旨】
電池電極の導電助剤には、多くの場合カーボンブラックが用いられますが、電池の種類や製法等によって最適なカーボンブラックは異なります。
本講演では、カーボンブラックの物性や製法、用途等カーボンブラックについて全般的に説明します。また、カーボンブラックの基礎的な物性や導電性発現メカニズム等をベースに、目的の電池性能・機能に応じた最適なカーボンブラックの選定について実例を交えて解説します。
【講演のポイント】
カーボンブラックによる導電性付与効果の違いや電極中での分散状態を図やグラフで示しながら説明します。電極・電池性能へのカーボンブラック物性の影響についても解説します。
【習得できる知識】
①カーボンブラックの基礎物性、製法、用途
②カーボンブラック物性や配合系による分散挙動の違い
③電池性能を最大化するためのカーボンブラック導電助剤選定の考え方
【講演キーワード】
電池、導電助剤、カーボンブラック
【プログラム】
1.カーボンブラックとは
1.1 カーボンブラックの炭素材料における位置付け
1.2 カーボンブラックの物理化学特性と評価法
1.3 カーボンブラックの表面性状
1.4 特殊なカーボンブラック
2.カーボンブラックの製法と用途
2.1 オイルファーネス法
2.2 その他の製法
2.3 各用途におけるカーボンブラックの役割
3.LiB向け導電開発
3.1 リチウムイオン電池に要求される材料特性
3.2 LiB向けカーボンブラック
3.3 電極導電助剤へのカーボンブラック利用
3.4 活物質/C複合体へのカーボンブラック利用
4.まとめ
【質疑応答】
【第4講】 電池用カーボン導電剤の活用例と今後の展開
【時間】 15:45-17:00
【講師】ロッテケミカルグループ 電池材料 非常勤顧問 武内 正隆 氏
【講演主旨】
※こちらは講師によりプログラムを準備中です。完成次第、更新します。
各種カーボン導電材を負極や正極への導電助剤だけでなく、集電体のカーボンプライマーコート材や固体電解質電極にも展開することについて解説する予定です。
【プログラム】
※こちらは講師によりプログラムを準備中です。完成次第、更新します。