導電性高分子のメカニズムと高導電化のための溶媒・化合物添加技術、デバイス応用~高移動度設計、重合法の最適化、ウェアラブル~

★実用化や新規な用途として注目を集めている導電性高分子!
★高導電化に必要な高移動度のための新しい考え方とは?
★PEDOT系の最近の技術開発動向を詳細に解説!

※本セミナーは、2019年2月28日に実施したセミナー資料です。

 

番号
AT20190205
出版社
株式会社AndTech
発行年月
2019/02/28
体裁
A4判, ページ
フォーマット
紙版
定価
27,500 円(本体25,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

小林技術士事務所 所長 工学博士 小林 征男 氏

目次

【講演趣旨】

 導電性高分子は電解コンデンサの陰極,透明帯電防止および透明導電電極として実用化されさらに,新規な用途としてウエアラブル電極やセンサへの応用も注目を集めております。これらのいずれの用途においてもPEDOT:PSSは有力な材料ではありますが,より一層高い電気伝導度が求められています。PEDOT:PSSの高導電化に関しては、多くの手法が開発され既に、5,000 S/cmを超える高い電気伝導度を示すものも報告されております。高導電化にはキャリア数の増加と共に移動度の向上が必要です。前者には限界があり、高導電化には移動度の向上が必須ですが最近、高移動度のための新しい考え方が提案されました。本セミナーでは、PEDOT系の高導電化とウエアラブルデバイスへの応用に絞って最近の技術開発動向を分かりやすくかつ詳細に解説します。

【プログラム】

1.導電性高分子の導電機構
 1-1 キャリア移動過程と電気伝導度
 1-2 動度に影響を及ぼす因子(結晶性,分子量,分子間距離など)
 1-3 PEDOT:PSSの導電機構

2.高移動度導電性高分子の設計
 2-1 分子量および分子量分布の影響
 2-2 結晶化度の影響
 2-3 タイ分子の必要性

3. PEDOT:PSSの高導電化技術とメカニズム
 3-1 化合物添加系
  3-1-1 高沸点極性溶媒蒸気処理系
  3-1-2 プロトン酸添加系
  3-1-3 界面活性剤添加系
  3-1-4 イオン液体添加系
  3-1-5 ジアセチレン化合物添加系
 3-2 化合物添加以外の方法
  3-2-1 プラズマ処理
  3-2-2 物理的手法(延伸・配向)
  3-2-3 カーボン材料との複合化

4. 重合法の最適化によるPEDOT系の高導電化
 4-1 化学重合法
 4-2 気相重合法

5.導電性高分子のウエアラブルデバイスへの応用
 5-1 高伸縮性導電性高分子
 5-2 繊維と複合化したウエアラブルデバイス用電極
 5-3 歪センサ
 5-4 ピエゾ抵抗型圧力センサ