AT20190401:海洋・マイクロプラスチック問題を解決する石油由来プラスチック代替材料としての各生分解素材の最新技術開発動向と応用展開
★マイクロプラスチックで問題となる包装容器の紙化の動向と、紙とプラスチックを分離技術の現状と動向を紹介!
★CNF・デンプン由来生分解プラ・キチンナノファイバーなど、海洋分解性を持つ素材を大きくとらえる!
※本セミナーは、2019年4月16日に実施したセミナー資料です。
執筆者
第1講 MIPコンサルタント事務所 代表 岩崎 誠 氏(元 王子製紙(株))
第2講 GSアライアンス(株) 代表取締役社長 森 良平 氏
目次
第1部 石油由来プラスチックの代替としての
生分解性プラ開発・高機能紙製品の最新技術動向と応用展開
講師:MIPコンサルタント事務所 代表 岩崎 誠 氏(元 王子製紙(株))
【講演主旨】
マイクロプラスチックの問題と、中国での古紙の輸入制限によって、製紙業界では、プラスチックから紙化への動きと、プラスチックでラミネートされた紙から、いかにきれいに紙とプラスチックを分離するか、の動きが活発になってきている。ここではマイクロプラスチックで問題となる包装容器の紙化の動向と、紙とプラスチックを分離技術の現状と動向を紹介する
【プログラム】
1.背景
1-1 マイクロプラスチックの概要
1-2 製紙業での対応
2.包装容器のプラスチックから紙・バイオベース素材
2-1 食品包装(ストロー、コップ、フィルムなど)
2-2 章句品包装で重要なバリアー性、耐水性の付与
(1)水性バリアー処理
(2)セルロースナノファイバーによる方法
(3)セルロース以外の方法
(4)新規な方法
3.プラスチックでラミネートされた紙のリサイクル
3-1 背景 (中国での紙ごみ輸入禁止令)
3-2 背景 (輸入禁止による国内市場への影響)
4.プラスチック/紙の分離、リサイクル技術の動向
4-1 現状
4-2 牛乳パック(国内)
4-3 新規な分離技術
第2部 海洋マイクロプラスチックを解決する生分解材料の最前線と課題
~CNFと各種従来樹脂、各種生分解性樹脂との複合材料、デンプン由来生分解性プラスチック、そしてこれら新材料を用いた成型品(Nano Sakura)~
講師:GSアライアンス(株) 代表取締役社長 森 良平 氏
【経歴】
平成9年 京都工芸繊維大学 繊維大学 応用生物学科 卒業
平成11年 京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 修士課程 卒業
平成15年 京都大学大学院 工学研究科 分子工学専攻 博士課程 卒業
平成17年 京都大学大学院 工学研究科 工学博士 取得
平成22年 日本写真印刷株式会社 退社
平成22年 冨士色素株式会社 入社
その後 GSアライアンス株式会社設立
冨士色素株式会社、及び GSアライアンス株式会社 代表取締役社長
【プログラム】
1.生分解性プラスチック
1-1 生分解性プラスチックの種類と応用
1-2 生分解性プラスチックの生分解性
2.セルロースナノファイバー
2-1 セルロースナノファイバーとは
2-2 セルロースナノファイバーと各種汎用プラスチックとの複合化
2-3 セルロースナノファイバーと各種生分解性プラスチックとの複合化
2-3 セルロースナノファイバーと各種生分解性プラスチックとの複合化による強度向上と生分解性の促進
3.デンプン系生分解性プラスチック
4.これらの環境に優しい材料を用いた成型品への展開 (Nano Sakura ブランド)
5. さらなるビジネス展開の計画