AT20190402:酸化物半導体TFTの最新研究動向と今後の進展~基礎物性・特性、AM-FPD・有機EL (OLED)からの要求、技術課題~

今日多くの平面ディスプレイ(FPD)に搭載されている酸化物半導体TFT!

酸化物半導体TFTに残る深刻な技術課題とは?また、解決すれば何ができるのか?

AM-FPDとTFTの基礎知識から物性や特徴、開発から普及に至るまでそして将来展望を詳説!

 

※本セミナーは、2019年4月24日に実施したセミナー資料です。

 

番号
AT20190402
出版社
株式会社AndTech
発行年月
2019/04/24
体裁
A4判, 100ページ
フォーマット
紙版
定価
27,500 円(本体25,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

東京工業大学 元素戦略研究センター 特任教授 雲見 日出也 氏

目次

【講演主旨】

 

 今日の情報化社会と情報産業を成立させている最も重要なマン・マシンインターフェイスは平面ディスプレイ(FPD)である。現在の高画質FPDは微小高精細FPDを除き薄膜トランジスタ(TFT)を各画素に配したアクティブマトリクス方式で駆動(AM-FPD)されている。AM-FPDの更なる高精細、高輝度、高色域、動画対応の高速応答、OLED等の自発光、モバイル用の低消費電力等への要求の高まりには従来のSi系TFTだけで応えることが困難になった。実は長い歴史を持つ酸化物半導体TFTは2004年のa-IGZO TFTの動作実証により飛躍的に発展し、2012年には最初の製品が市場に送り出されて、今日多くのFPDに搭載されている。本講演ではAM-FPDとTFTの基礎知識から、酸化物半導体の物性とTFTの歴史・特徴、実用化に至る研究開発と普及の経緯、残る技術課題と将来展望、について詳説する。

 

【プログラム】
1.平面ディスプレイ (FPD) の基礎知識
 1-1 サイズ、精細度、色等で異なる表示方式(液晶、有機EL (OLED)、電子ペーパー、LEDアレイ)
 1-2 アクティブマトリクス (AM) 駆動方式(なぜTFTが必要なのか)

2.薄膜トランジスタ (TFT) の基礎知識
 2-1 TFTの動作原理(電界効果トランジスタ)
 2-2 TFTのデバイス構造
 2-3 TFTの基本的な電流・電圧特性

3.最新のAM-FPDが要求するTFT
 3-1 AM-FPD用TFTの歴史(水素化アモルファスシリコン、低温ポリシリコン)
 3-2 最新のAM-FPDをターゲットにした各種特性のベンチマーク
 3-3 とくに大判AM-FPDが要求するTFT性能
 3-4 とくに自発光の有機EL (OLED) ディスプレイが要求するTFT性能

4.酸化物半導体TFTの基礎知識
 4-1 酸化物半導体TFTの長い歴史(誰が一番初めに挑戦した?)
 4-2 酸化物半導体TFTの復興と勃興
 4-3 酸化物半導体の基礎物性
 4-4 酸化物半導体TFTの基礎特性と特徴

5.酸化物半導体TFTを用いるFPDの研究開発の経緯
 5-1 製品化に至る普及戦略とシナリオ(研究人口戦略と知財戦略)
 5-2 普及に貢献したプレイヤー(どの国が主導したか?)
 5-3 プロトタイプFPDの開発経緯
 5-4 続々と市場投入される製品FPD(Apple製品に多し!)

6.酸化物半導体TFTに残る技術課題と将来展望
 6-1  解決すべき深刻な技術課題
 6-2  技術課題が解決したら何ができるのか

7.まとめ