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★第一部ではSAPの歴史を振り返り、その基本特性、主要用途である紙おむつを中心とした市場動向、新しい用途例について概説!
★第二部では最新の開発トピックスとして制御ラジカル重合を適用したSAPの高性能化技術、課題と将来について紹介!
★2018年度 高分子学会賞(技術)を受賞!
※本セミナーは、2019年7月25日に実施したセミナー資料です。
三洋化成工業(株) 事業研究第二本部 SAP研究部 ユニットチーフ 宮島 徹 氏
【講演主旨】
1974年に、米国農務省北部研究所から世界で初めて自重の数百倍の吸水力を持つ高吸水性樹脂(Superabsorbent Polymer;SAP)が発表され、三洋化成工業(株)が最初に商業生産を開始してから40年が経過した。 第一部では、SAPの歴史を振り返り、その基本特性、主要用途である紙おむつを中心とした市場動向ならびに他の応用用途について概説する。 第二部では、最新の開発トピックスとして制御ラジカル重合を適用したSAPの高性能化技術を紹介する。
【プログラム】
第一部 高吸水性樹脂(SAP)の基礎と応用 1.高吸水性樹脂(SAP)とは 1-1 開発の歴史 1-2 吸水の原理 2.製法、工業プロセスとSAPの特性 2-1 製造プロセスの概略 2-2 プロセス毎のSAP特性 3.市場動向と求められる性能 3-1 紙おむつ市場動向 3-2 最近のニーズとSAP性能 3-3 評価方法 4.機能を活かした様々な応用用途の事例 4-1 ゲル化・増粘機能 4-2 吸放出機能 4-3 止水機能 第二部 最新の開発トピックス ~制御ラジカル重合を用いたSAPの高性能化~ (2018年度高分子学会賞、2018年度ヨウ素学会賞受賞技術の紹介) 1.開発の背景と着想 1-1 従来技術の課題(網目の不均一性) 1-2 制御ラジカル重合による網目均一化アプローチ 2.重合法の選定と有機ヨウ素制御剤の開発 2-1 制御ラジカル重合法の比較と選定 2-2 ヨウ素移動重合法(ITP法)の特長と有機ヨウ素制御剤の設計 2-3 分子量制御効果の確認 3.SAPへの適用と工業化 3-1 吸水性能の改善 3-2 ゲル構造解析と網目の均一化 3-3 工業化 4.制御ラジカル重合の他の実用化事例との対比