AT20190702:グリーンプラスチック(生分解性プラスチック)認証制度の認定基準と国内外の規格動向、適合製品例、今後の展開

生分解性プラスチック製品に求められる生分解性および環境適合性の基準とは?
★国内のみならず海外市場においてユーザーに採用される適合製品例など解説後、業界の動きを追う!
★酸化型生分解性プラスチックの問題点とは?
★日本で上市されている生分解性プラスチックの種類と特徴、安価で注目される中国製の生分解性プラスチックの違いは?

 

※本セミナーは、2019年7月26日に実施したセミナー資料です。

番号
AT20190702
出版社
株式会社AndTech
発行年月
2019/07/26
体裁
A4判, 100ページ
フォーマット
紙版
定価
33,000 円(本体30,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

第1部 西包装專士事務所 代表 日本包装専士会 顧問(前会長) 西 秀樹 氏

第2部 住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏

第3部 (有)カンポテクニコ 代表取締役社長 人見 清貴 氏

目次

第1部 生分解性樹脂製品の認証制度の概要と国際規格動向、安全性の課題

講師:西包装專士事務所 代表(日本包装専士会 元会長) 西 秀樹 氏

【キーワード】
1.バイオマスプラスチックとグリーンプラスチック
2.グリーンプラ識別表示制度
3.生分解性試験方法

【講演趣旨】
生分解性プラスチックは、海洋プラ等の環境問題への対応策として再び大きな話題となっている。発端となったポリ乳酸は、生分解性と言う特性のために日本の食品衛生法認可迄に約7年の時間を要したが、この評価内容は海洋プラ問題にも共通点が多いと思われる。次いで、日本のグリーンプラ識別表示制度、及び日本も貢献している生分解性プラに関するISOやJIS等の規格と認証制度の現状について紹介する。

【プログラム】
1.包装を取り巻く環境
2.食品包装用材料の種類と使用割合

3.生分解性プラスチックとは(JBPA)

4.ポリ乳酸(PLA)の安全性評価事例
 4.1 PLAは何が問題だったのか
 4.2 ポリオレフィン等衛生協議会の審議:機能性試験とリスク評価結果
 4.3 食品安全委員会の審議と食品衛生法の改正
 4.4 欧米の法規制状況

5.グリーンプラ識別表示制度の現状:
 5.1 日本バイオプラスチック協会(JBPA)
 5.2 識別評価基準
 5.3 ポジティブリスト(PL)
 5.4 登録製品の事例

6.生分解性プラスチックに関する規格(ISO・JIS・EN・ASTM等)
 6.1 総合規格
 6.2 生分解性試験方法の規格
 6.3 OK biodegradable Marine認証制度

7.まとめ


第2部 食品包装・資材(ストロー等)における生分解性樹脂の市場動向

講師:住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏

【キーワード】
1.生分解性樹脂
2.Biodegradable
3.SDGs
4.生分解性インキ
5.生分解性接着剤
6.EUの包装廃棄物規制
7.欧州飲料協会
8.EUのリユース、リサイクル
9.EUのプラスチック戦略
10.使い捨て型プラスチック製品
11.PHBH
12.バイオPBS
13.コンポスト、コンポスタブル
14.エネルギーリカバリー
15.BS EN 13432
16.BS EN 14995
17.ASTM D6400-99 
18.BASF
19.グリーンパッケージ
20.デンプン
21.PLANTIC
22.紙カップ
23.ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)
24.ストロー
25.海洋分解
26.PLA バリアボトル
27.コーヒーカプセル
28.初多層アクティブバリア包装
【講演主旨】
 プラスチックは包装素材として有用であり、今後も使用し続けるだろう。
 しかし、世界の考え方は変わってきており、SDGs対応が求められる。石油由来のプラスチックから再生可能な原材料由来のプラスチック利用に徐々に変わってくる。
現在、バイオマス、bio-based polymer, バイオポリマー、バイオプラスチック、生分解性樹脂などの言葉があふれているがプラスチック自体の性質として、明確に言葉を理解し包装設計に採用しなければならない。
ここでは、生分解性樹脂に関して、現在の採用事例を検証し今後を予測する。

【プログラム】

1.生分解性樹脂を採用する必要性の有無
 1.1 生分解性樹脂を取り巻く相関図
 1.2 使用済み包装材料の回収制度の有り方
 1.3 用途に適した物性の有無
2.具体的な生分解性樹脂の採用例と理由
 2.1 海外の事例と採用理由
 2.2 生分解性樹脂の部分的な使い方
3.生分解性樹脂を使用するときの今後の課題
 3.1 インキ、接着剤、シーラント層
 3.2 採用の判断
 3.3 今後の期待
4.まとめ

第3部 国内外認証制度にみる生分解性樹脂製品の評価の違いと将来予測

講師:(有)カンポテクニコ 代表取締役社長 人見 清貴 氏

【キーワード】
1. 生分解性プラスチック
2. 汎用プラスチック
3. グリーンプラ

【講演趣旨】
世界で海洋汚染がクローズアップされる中、生分解プラスチックが注目されつつある。既に欧州や米国では汎用プラスチックの規制により、生分解性プラスチックが大きな市場を形成しつつある。但し生分解性プラスチックには特有の認証制度が存在する。この講演を通じて、生分解性プラスチックの認証制度、その認証に係るノウハウ、また登録製品から生分解プラスチックのトレンドを解析するとともに、生分解性プラスチックの商品開発のヒントを解説する。

【プログラム】
1.生分解性プラスチックが注目されている理由
 1-1 各国の汎用プラスチックの規制から見えてくるもの
 1-2 生分解性プラスチックの海外トレンド

2.生分解とは何か?
 2-1 生分解性とは何か?
 2-2 生分解性プラスチックの分解ステップ
 2-3 分解速度とガラス転移点の関係

3.生分解性の歴史と認証制度
 3-1 生分解性プラスチックの誕生と歴史概要
 3-2 日本での生分解性プラスチックの認証制度
 3-3 海外での認証制度
 3-4 海洋性分解という新しいセグメント

4.グリーンプラマークに登録されている生分解性プラスチック
 4-1 日本で上市されている生分解性プラスチックの種類と特徴
 4-2 安価で注目される中国製の生分解性プラスチックの種類と特徴
 4-3 ポジティブリストとは?
 4-4 酸化型生分解性プラスチックの問題点

5.グリーンプラマーク登録製品から見るトレンド
 5-1 グリーンプラマーク登録製品を分類する
 5-2 グリーンプラ登録製品から読み取るトレンド

6.生分解性プラスチックの商品開発のヒント
 6-1 生分解性プラスチック製品が持つ特有の課題
 6-2 生分解プラスチックの強度と分解速度との密接な関係
 6-3 日本市場でコンポストバッグが広がらない理由
 6-4 射出成型品の上市の難しさ
7.今後の展望