AT20190802:食品包装用原料樹脂のポジティブリスト化の最新動向と海洋プラスチック問題の動向、及び企業の対応
★不明確な点が多い、樹脂メーカーのPL適合性説明はどう対応する?
★6月のG20においてブルー・オーシヤン・ビジョンが決まり、今後大きな変革が予想される海洋プラ問題は、どうPLで考えていけばよいか?
★課題の最新動向及び企業としての対応とリスク管理の進め方に関し解説!
※本セミナーは、2019年8月29日に実施したセミナー資料です。
執筆者
西包装專士事務所 代表 日本包装専士会 顧問(元会長)西 秀樹 氏
目次
【講演主旨】
日本の食品衛生法改正による樹脂のPL制度化は、2020年6月施行の見込みであるが、樹脂メーカーのPL適合性説明は努力義務であること、PL対象物質等、不明確な点が多いのが現状である。一方、溶出試験条件等の他の課題は積み残しであり、国際的には大きく後れを取っている。中国、オセアニア等はEU基準を採用して、EUが世界標準になったと言える。又、海洋プラ問題は、6月のG20においてブルー・オーシヤン・ビジョンが決まり、今後大きな変革が予想される。本講では、これら2つの課題の最新動向及び企業としての対応とリスク管理の進め方に関し解説する。
【プログラム】
1.初めにー包装を取り巻く環境ー
2.食品包装材料の種類と使用割合・5大樹脂
3.日本の食品包装の法規制類
3—1 食品衛生法:規制対象と規格、現状と課題
3—2 業界自主基準:現状と課題(樹脂・添加剤のPL、印刷インキ等のNL)
4.欧州連合(EU)の法規制
4—1 統合の仕組みと規制対象(食品接触物質)
4—2 接着剤等の今後の規制見込み
5.米国の法規制
5—1 法律と連邦規則集、容器包装の規制
5—2 接着剤のPL
6.日欧米の現状比較と日本の課題及び国際的整合化に向けた進捗状況
6—1 乳等省令統合案及び溶出試験条件改正案
6—2 厚労省の食品衛生法改正の趣旨と主な改正点・今後の見込み
6—3 PL制度化により何がどう変わるのか、何が問題なのか、企業の対応と留意点
7.その他の国の動向:カナダ、中国、アジア諸国、オセアニア、湾岸諸国等
8.食品包装規制の国内外最新動向のまとめ
9.海洋プラスチック問題の動向と企業の対応
9-1 G20で決まった事、ブルー・オーシャン・ビジョンと産業界の動き
9-2 世界の動きと研究動向、日本のリサイクルの現状と課題
9-3 生分解性プラスチックのPL審議事例:PLAは何が問題だったのか
9-4 企業の対応と留意点
10.まとめー企業としての対応とリスク管理の進め方―
11.参考文献・情報入手先