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★包装業界全体を取り巻く「脱石油 ・ 循環型社会会(バイオ・サーキュラーエコノミー)」への新しい流れを広く認識していただくため、包装業界で活躍される各専門家の協力を得て作り上げた、「紙製容器包装」に携わる関係者にとって、必読すべき珠玉の一冊! ★製紙メーカー、包装機械メーカー、インキメーカーの開発動向、食品メーカーの採用例、リサイクル事情、国内外の規制動向、今後の紙製容器包装の展望など包装業界の第一線で活躍されている執筆陣による充実した内容!
有田技術士事務所 有田 俊雄 住本技術士事務所 住本 充弘 西包装専士事務局 西 秀樹 日本製紙(株) 内村 元一 (株)アセプティック・システム 林 亮 (株)アセプティック・システム 早川 睦 大日本印刷(株) 木村 大樹 (株)クラウン・パッケージ 八木野 徹 東罐興業(株) 本田 暢 リンテック(株) 小野 智則 フタムラ化学(株) 花市 岳 今田包装技術企画 今田 克己 カルビー(株) 澤田 遍範 スターバックス コーヒー ジャパン (株) 普川 玲 大森機械工業(株) 一岡 幹朗 Syntegon Technology GmbH(ドイツ) Heike Kern Syntegon Technology GmbH(ドイツ) Matthias Klauser Syntegon Technology GmbH(ドイツ) Torsten Sauer シンテゴンテクノロジー(株)(日本) 高橋 誠一郎 東洋インキ(株) 花田 朋広 東洋インキ(株) 関根 秀和 東洋アドレ(株) 片瀬 圭祐 東洋インキ(株) 河辻 輝之 (株)金羊社 國崎 守男 藤井包装技術事務所 藤井 均
第1章 循環型社会実現に向けた紙製容器包装の新潮流、市場展望 第1節 何故、脱プラ・リサイクル・紙化なのか? はじめに 1.今、何故、「脱プラ・リサイクル・紙化」なのか? 2.地球温暖化の原因は? CO2 懐疑説には与しない 3.プラスチック資源循環戦略に向けての活動 4.プラスチックのイノベーション 4.1 透明蒸着によるモノマテリアル化 4.2 リサイクルが容易な PE 製のパウチ 4.3 リサイクルを可能にする新しい社会システム 4.4 フィルムによる立体容器 4.5 リサイクル可能な包装設計-プラスチック系容器包装
第2節 プラスチックから紙へ、技術イノベーションと社会インフラの整備 1.リサイクル可能な紙カップへの流れ 2.脱プラ・紙化への流れ 3.バイオポリマー・生分解性プラスチックと紙 3.1 バイオポリマー 3.2 生分解性プラスチック 4.紙化に求められる技術的課題 4.1 バリア性 4.2 リサイクル性 4.3 生分解性 4.4 包装機械適性 5.どう克服する?環境包材のコスト高 6.最後に-紙化の担い手である製紙メーカーへ
第2章 紙製容器包装とプラスチック製容器包装との性能比較 (バリア性、食品保存性、耐久性、輸送環境ほか) はじめに 1.紙製容器包装 1.1 紙器 1.2 トレー 1.3 紙仕様の軟包装材料、パウチ、ガセットなど 1.4 液体紙容器 1.5 紙カップ 1.6 紙を含むバリア性包材の今後 2.プラスチック製容器包装 2.1 ブローボトル 2.2 PET ボトル 2.3 スパウトパウチ 2.4 パウチ 2.5 バッグインボックス おわりに
第3章 紙製包装容器のデザイン性・加工性と企業パッケージ戦略 はじめに 1.デザイン性 1.1 印刷適性、グラフィックデザイン表現 1.2 表面の加飾性 1.2.1 ナチュラル嗜好 1.2.2 金属光沢 1.2.3 ホログラム 1.3 パッケージ形態 1.4 使い勝手、ユニバーサルデザイン、user-friendly 1.4.1 情報提供 1.4.2 減容化 1.4.3 自立安定性 1.4.4 双方向コミュニケーション性、interactive package 2.生産性 3.企業のパッケージ戦略
第4章 環境対応包装・容器の開発動向とモノマテリアル化技術 第1節 紙製バリア素材の開発と機能性、用途例、今後の展開 ~環境に優しい紙製バリア素材 『シールドプラス』の開発~ はじめに 1.「紙」素材の役割 1.1 パッケージおける紙の役割 1.2 パッケージを取り巻く課題 1-3 「紙化」とは何か? 2.バリア性を有する食品包装材料 3.紙製バリア素材の開発 3.1 塗工技術によるバリア性の付与 3.2 開発グレード 3.3 「シールドプラス ®」の特徴 3.4 展開の可能性 3.5 採用実績の獲得 3.6 「シールドプラス ®」の提供価値 4.「紙」の用途拡大における課題 4.1 企業の連携・技術開発の推進 4.2 「紙」が選択されるために必要なこと 5.今後の取り組み 5.1 「シールドプラス ® プレミア」の上市 5.2 「シールドプラス ®」の海外展開 おわりに
第2節 DNP 紙容器無菌充填システムの現状と今後 第1項 DNP 紙容器無菌充填システム開発の歩み 1.はじめに 1.1 黎明期の無菌充填機 1.2 DNP の無菌充填機の開発 2.紙容器無菌充填機の独自開発 2.1 容器殺菌技術の確立 2.2 容器殺菌の開発ポイント 2.3 ウェットな環境の無菌チャンバーの確立 2.4 昇降摺動部のシール機構 2.5 チャンバーの洗浄 (容器の殺菌よりも、充填機の洗浄性、無菌維持性へのめざめ) 2.6 紙容器無菌充填システム開発の教訓 3.独自開発から協業へ
第2項 SIG Combibloc 紙容器無菌充填システム 日本市場へ導入 1.世界の紙容器無菌包装 2.SIG と DNP 3.SIG 無菌充填機の日本導入における懸案点 3.1 充填機の構造 3.2 カートン滅菌効果、植菌方法、スリーブプレ殺菌の違い 3.3 プロダクトライン SIP 条件の違い 4.ドイツ SIG テクニカルセンターで無菌検証を実施 4.1 内容物の無菌性 4.2 容器の無菌性 4.3 充填環境の無菌性 4.4 培地充填テスト 5.守山乳業㈱へ SIG 初号機導入・立上げ 5.1 無菌検証 5.2 (公財)乳業技術協会による残留過酸化水素の実機検査 5.3 初回製造スタート
第3項 SIG 無菌紙容器システムの特徴と環境対応について 1.SIG システムの特徴について 1.1 パッケージ容量 / 形状の可変性 1.2 固形物充填 1.3 製造コストの改善 2.環境対応について 2.1 紙ストローの開発 2.2 SIG NATURE PACK (植物由来樹脂のパッケージ)
第3節 環境対応パッケージ紙素材の設計と特性.用途.今後の展開 はじめに 1.紙素材と未利用資源の組合せによる環境対応パッケージ 1.1 紙の原料 1.2 新しいリサイクルペーパー 1.3 未利用資源の活用によるメリット 1.4 未利用資源を活用した紙素材事例 1.5 未利用資源による紙素材の使用範囲 1.6 未利用資源による紙素材の課題 1.6.1 製造における課題 1.6.2 使用時における課題 2.紙素材の軽量化による環境対応 2.1 CO2 排出量からの考察 2.2 軽量化と強度の両立 2.3 マイクロフルートの特性 2.4 マイクロフルートのポジション 2.5 強度の使い方 おわりに
第4節 コンポスト(堆肥化)可能紙コップの開発と特性、今後の展開 はじめに 1.課題・条件の抽出 2.課題に対する結果・改善事項 3.結論 4.展開
第5節 環境配慮型機能紙の開発と今後の展望 はじめに 1.耐油耐水紙 1.1 耐油耐水紙とは 1.2 耐油耐水性の付与 1.3 耐油耐水性の評価方法 1.4 耐油耐水紙の機能 1.5 耐油耐水紙の用途 1.6 耐油耐水紙の今後の展望 2.撥水紙 2.1 撥水紙について 2.2 撥水紙の設計 2.3 撥水紙の今後の展望 3.ペーパーストロー用紙 3.1 ペーパーストローについて 3.2 ペーパーストロー用紙の機能性付与 3.3 ペーパーストロー用紙の今後の展望 4.次世代の環境配慮型機能紙 4.1 次世代の環境配慮型機能紙について 4.2 アイキャッチラベル用紙について 4.3 生分解性ヒートシール紙について おわりに
第6節 透明な紙「セルロースフィルム」の特徴と環境包装材料への応用 はじめに 1.セルロースフィルム「セロハン」の歴史 2.セルロースフィルムの製造方法 2.1 ビスコースの製造過程 2.2 フィルムの製膜工程 3.セルロースフィルムの特徴 4.新たなセルロースフィルムの設計 4.1 フィルムのバイオマス度 4.2 フィルムの生分解性 4.2.1 セルロースフィルム 4.2.2 NatureFlex 4.3 フィルムのバリア性 4.4 NatureFlex の循環サイクル 4.5 NatureFlex の使用例 おわりに
第5章 紙製食品容器包装の食品メーカーの取り組み 第1節 食品メーカーに求められる紙製容器包装の特性と世界的な動き はじめに 1.食品メーカーが求める容器包装の優先事項 1.1 コンプライアンス・環境適性 1.2 安全性・衛生性 1.3 製造ライン適性 1.4 安定品質 1.5 商品パフォーマンス 2.消費者が求める容器包装の優先順位 3.紙製容器包装の日本の独自性 3.1 改正食品衛生法について 3.2 印刷インキの安全性の考え方 3.2.1 UV 印刷と光開始剤のブリードアウトについて 3.2.2 日本における外資系企業の動向 3.2.3 日本のインキ製造会社の対応 3.2.4 日本のコンバーターの事情 3.2.5 日本のエンドユーザーの事情 3.3 環境対応紙製容器の開発例 3.3.1 商品コンセプトと包装設計コンセプト 3.3.2 容器設計のポイント 3.3.3 実容器の仕様構想 3.3.4 市場導入後の取り組み おわりに
第2節 紙製食品容器包装の開発と環境問題への取り組み はじめに 1.フィルムの設計 1.1 フィルム構成 1.2 フィルムの突き刺し強度 1.3 シーラントフィルムの選定 1.4 残留溶剤値の抑制 2.フィルムサプライヤーの選定 3.包装機での設定回転数とシール条件の設定 4.包装機、自動箱詰機の適性 5.製品の保存試験 6.課題解決 6.1 自動箱詰機の集積コンベヤにおける袋製品の滑り (4 の課題 ) 6.2 製品水分の規格外 (5 の課題 ) 7.その他 おわりに
第3節 スターバックスの紙資材・紙製容器包装の取り組み はじめに 1.紙ストローの導入 1.1 使い捨てプラスチックストローの廃止を宣言 1.2 石油由来プラスチック以外のストローの素材選定 1.3 諸外国と比較した日本の廃棄物処理の特徴 1.4 FSC® 認証紙のストロー 1.5 環境という新たな基準 1.6 紙ストロー導入の意義 1.7 紙ストローの課題 2.これまでの道のり①:紙の調達方針を定める 2.1 2020 年までに主要な紙は FSC 認証紙あるいは再生紙に切り替える 2.2 FSC 認証とは 2.3 調達量の多い製品から FSC 認証紙へ切り替える 2.4 紙の調達方針の成果 3.これまでの道のり②:ミルクパックリサイクル 3.1 ミルクパックをリサイクルする 3.2 社内の環境教育 3.3 店舗での実施手順を工夫する 3.4 回収網をつくる 3.5 資源を循環させてまた使う 3.6 人と人の想いが繋がり循環型の取り組みをつくる 4.これからの挑戦:ペーパーカップのリサイクル 4.1 使い捨てプラスチックを減らす試み【脱プラスチック】 4.2 ストローだけではない使い捨てプラスチック 4.3 プラスチックカップをペーパーカップに置き替えたら 4.4 紙はリサイクルできる 4.5 紙カップの回収と再生利用 4.6 紙カップリサイクルの課題 おわりに
第6章 紙化に向けた機械・インキ・水性フレキソ印刷会社の開発動向と取り組み 第1節 紙化に向けた包装機械メーカーの最新動向と課題、今後の展望 はじめに 1.包装産業における紙製品市場について 2.紙製の内装包装 3.紙包装フィルムと包装形態 4.包装機械における紙包装フィルムの留意点 4.1 紙包装フィルムの種類と横型ピロー包装機適性 4.1.1 パターン A(薄紙ラミネート) 4.1.2 パターン B(表基材は紙でシーラントがプラスチック:減プラ仕様) 4.1.3 パターン C(表基材は紙でシーラントがコーティング:脱プラ仕様) 4.2 横型ピロー包装機以外の留意点 おわりに
第2節 シンテゴンテクノロジーの紙包装機械の実績と開発動向 ~EU の紙化とリサイクルの現状を踏まえて~ はじめに 1.包装技術における紙の役割 2.板紙および段ボール包材の処理 3.フォールディングカートン 4.紙袋 4.1 製袋済み袋とマンドレルホイール技術 4.2 ラッピング機 4.3 フローラップ包装機(紙) 4.4 縦ピロー包装機:ZAP モジュール 4.5 紙製カップ用充填機 4.6 高度な板紙構造の 3D 成形機 4.7 TPU 1000 - 紙成形機
第3節 紙化に向けた包装機械メーカーの最新動向と課題、今後の展望 はじめに 1.バイオマス紙用インキ群 1.1 バイオマスUVオフセットインキ 1.2 バイオマス紙用水性フレキソインキ 2.耐油、耐水コート剤 FILLHARMO(フィルハーモ) 2.1 開発の背景 2.2 FILLHARMO(フィルハーモ)シリーズの性能 2.3 採用実例と今後の展望 3.紙用ヒートシール剤 おわりに
第4節 包装紙化にあたっての水性フレキソの取り組み はじめに 1.脱プラスチック問題 2.プラスチック代替素材 3.一般消費者の脱プラスチック意識 4.パッケージ素材の変化 5.紙パッケージの現状 6.水性フレキソの現状 7.水性フレキソの優位性 8.水性フレキソの課題と紙化への対応 9.水性フレキソの今後の対応
第7章 紙製容器包装リサイクルの現状と今後の展望 はじめに 1.容器包装リサイクル法及び制度 1.1 目的 1.2 対象となる容器包装 1.3 各主体の責務 1.3.1 事業者及び消費者の責務 1.3.2 地方公共団体の責務 1.4 容器包装リサイクル制度の仕組み 1.5 成果 1.6 改正の経緯 2.識別マーク 3.紙製容器包装のリサイクル 3.1 「紙製容器包装」として分別収集するルート(容リルート) 3.1.1 ルート概略 3.1.2 容リルート実施市町村数 3.1.3 回収量 3.1.4 落札単価 3.2 「古紙」として分別収集するルート(古紙ルート) 3.2.1 ルート概略 3.2.2 雑がみ 3.2.3 雑がみの回収 3.3 紙製容器包装の回収量及び回収率 4.紙製容器包装のリサイクル技術及び再商品化製品 4.1 容器包装リサイクル法において認可されているリサイクル手法 4.2 リサイクル製品販売実績推移(容リルート) 4.3 古紙ルートでのリサイクル手法 4.4 紙製容器包装のリサイクル技術 4.4.1 製紙原料化 4.4.2 固形燃料化 5.紙製容器包装のリサイクルにおける課題・提言 5.1 課題 5.1.1 紙製容器包装の回収量の向上 5.1.2 紙識別マークの有効活用の促進 5.2 提言
第8章 紙製容器包装を取り巻く国内外の法規制動向 1.食品包装材料の種類と使用割合 2.日本の法規制 2.1 食品衛生法 2.1.1 食品衛生法の概要 2.1.2 2 つの規制と統合進捗状況 2.1.3 食品衛生法における紙関連の規格 2.1.4 日本製紙連合会の自主基準の現状 2.1.5 食品衛生法改正の審議と紙の扱い 3.欧州(EU)の法規制 3.1 食品接触材料 3.2 再生セルロースに関する EC 指令(2007/42/EC) 3.3 欧州諸国における食品包装関連の法規制 3.4 ドイツの規制 4.米国の法規制 4.1 法律と管掌部署 4.2 連邦規則集 4.3 紙の規制 5.中国の法規制 5.1 法律と担当部署 5.2 食品安全法 5.3 国家標準と改正状況 5.4 食品接触用紙、板紙及び紙製品の国家標準(GB4806.8-2016) 5.5 添加剤のポジティブリスト(PL)(GB9685-2016) 5.6 生産許可証と適合宣言 5.7 まとめ 6.韓国の法規制 6.1 法律と担当部署 6.2 食品公典 6.3 紙の規格 6.4 輸入食品安全管理特別法の施行令案および施行細則案 7.インドの法規制 7.1 法律と担当部署 7.2 規制対象物質 7.3 紙の規制 8.インドネシアの法規制 8.1 法律と担当部署 8.2 規制対象物質 8.3 紙の規格 8.4 適合宣言 8.5 ハラール制度 9.ASEAN Food Safety Network(AFSN) 1) 9.1 組織の概要 9.2 食品包装規制に関する動き 10.南米南部共同市場諸国(メルコスール、Mercosur:Mercado Común del Sur) 10.1 メルコスール 10.2 食品接触物質 11.紙の法規制のまとめ