技術トレンドレポート「環境配慮型材料」vol.4
★「技術トレンドレポート 環境配慮型材料」第4弾!
★ 近年のSDGsへの取り組みを中心に環境配慮型材料の最新の動向や各企業の取り組みをご紹介!!
★ケミカルリサイクル・バイオプラスチックの最新トレンドを各界の著名人が解説
★資源プラスチックの市場・政策・輸出入の動向など掲載
★哲学の視点から環境を考える!
★ケミカルリサイクル 特許出願状況
執筆者
森 泰正 株式会社パッケージング・ストラテジー・ジャパン
取締役社長
野田 修嗣 環境エネルギー株式会社
代表取締役
栗山 常吉 昭和電工株式会社 プラスチックケミカルリサイクル(KPR)
推進室 KPR推進室長
岡島 いづみ 静岡大学工学部化学バイオ工学科 准教授/
博士(工学)
猪股 勲 ITIコンサルタント事務所 チーフコンサルタント
Zhou Jiabei 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
サスティナブルイノベーション研究領域/
修士(マテリアルサイエンス)
Zhong Xianzhu 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
サスティナブルイノベーション研究領域 博士研究員/
博士(マテリアルサイエンス)
Nag Aniruddha 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
サスティナブルイノベーション研究領域 博士研究員/
博士(マテリアルサイエンス)
金子 達雄 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
サスティナブルイノベーション研究領域 教授/
博士(工学)
西 秀樹 西包装専士事務所 代表
上柿 崇英 大阪公立大学 現代システム科学研究科 准教授/
博士(学術)
中越 出 公益社団法人日本パッケージデザイン協会 監事
(大日本印刷株式会社 Lifeデザイン事業部 勤務)
土屋 博隆 土屋特許事務所/
弁理士
目次
第1章 ケミカルリサイクルの最前線
第1節 欧米におけるケミカルリサイクルの最新動向と今後の課題
はじめに
1.欧米の立法府がなかなか認めようとしないケミカルリサイクル
2.急拡大するケミカルリサイクル建設プロジェクト
2.1 英 Plastic Energy社の熱分解プロジェクト
2.1.1 Sabicとの提携:2021年1月21日発表
2.1.2 Total Energies, Jindal Filmsとの提携:2021年7月8日発表
2.1.3 Exxon Mobilとの提携:2021年10月19日発表
2.1.4 Freepoint Eco-Systems, Total Energiesとの提携:2021年10月26日
2.1.5 Sealed Airとの提携6):2020年8月13日発表
2.2 豪Licella社/英Mura社の熱分解プロジェクト
2.2.1 超臨界水熱分解技術と海外展開
2.2.2 オーストラリアでの実証実験
2.2.3 Muraの単独インタビュー:世界展開を目指して
2.3 Eastmanのケミカルリサイクル法のr-PETプロジェクト
2.3.1 フランスで10億ドルの投資を発表
2.3.2 テキサス州でもr-PETケミカルリサイクル工場の建設計画
2.4 P&GとPureCycle Energy17)の溶媒精製技術
2.5 ケミカルリサイクルに対するWWFの意見書
おわり
第2節 廃プラスチックの油化によるケミカルリサイクルが描く未来
はじめに
1. ケミカルリサイクルループの必要性
2. 触媒を使用したHiCOPプロセスの優位性
3. 事業化へ向けた油化装置の開発
4. ケミカルリサイクルが描く未来
第3節 廃棄プラスチックからの水素エネルギー再生とその実用展開
はじめに
1. アンモニア製造プロセスの概要
1.1 原料水素および窒素減の変遷
1.2 炭化水素を原料とする水素の製造方法
1.3 原料ガスの精製
1.4 アンモニアの合成
2. 使用済みプラスチックガス化プロセス
2.1 破砕成型設備
2.2 ガス化プロセス
3. 使用済みプラスチックガス化ガスからのアンモニア製造
3.1 既存プロセスと接続
3.2 効率的運転方法
4. 使用済みプラスチックから水素およびアンモニアのエネルギー利用
5. おわりに
第4節 亜臨界・超臨界流体による廃プラスチックリサイクルへの取り組み
はじめに
1. 亜臨界・超臨界流体とは
2. 亜臨界・超臨界流体を用いるPETのモノマー化
3. 亜臨界・超臨界水を用いるナイロン6のモノマー化
4. 亜臨界水による多層フィルムのリサイクル
おわりに
第2章 バイオプラスチックの最新動向と課題・最新技術
第1節 バイオプラスチックの現状と世界・日本の最新動向
はじめに
1. European Bioplastics協会のバイオプラスチックの生産能力拡大予測
2. バイオプラスチック生産規模拡大予測の根拠
3. バイオプラスチックの今後の動向
4. 注目される最近のプレスリリースより
5. まとめ
第2節 植物原料を用いた史上最高耐熱プラスチックの開発
はじめに
1. バイオモノマーおよびポリマーの設計と調製
2. 熱物性分析
3. 密度汎関数理論に基づく計算化学
4. 機械特性分析
5. 高靭性多孔質PBIフィルム
おわりに
第3章 資源プラスチックの市場・政策・輸出入規制動向
はじめに
1. 資源プラスチックとは
1.1 回収対象に関する用語
1.2 資源プラ協会
2. 日本のプラスチックリサイクルの現状(2019年)
2.1 プラスチック循環利用協会のデータ
2.2 OECDの評価
2.3 EU加盟国のプラスチックリサイクル率
3. ごみ焼却の問題
3.1 日本の「ごみは燃やすもの」政策
3.2 韓国の現状
4. 日本と世界の廃プラスチック輸出量
4.1 日本
4.2 世界の廃プラスチック輸出額
5. バーゼル条約改正と環境省の対応
5.1 改正の概要
5.2 「特別な考慮」の判断基準(環境省)
5.3 改正の影響と中国企業の動き
6. 国の施策:NEDOの研究状況
7. 厚労省の施策:再生プラスチックの指針と審議
7.1 厚労省の指針
7.2 工業化状況
7.3 米国の承認と公表
7.4 厚労省の部会
おわりに
「哲学」から環境問題・環境技術を考える
持続可能性は何を持続させるのか――「地球1個分」をめぐって環境哲学的に考える
はじめに
1. 「地球1個分」とは何か
1.1 人新世とエコロジカル・フットプリント
1.2 「地球1個」では足りないのか
2. 私たちにとって“持続”とは、“いま”の持続のことをを指している
2.1 イースター島の寓話
2.2 脱成長という選択
2.3 惑星改造という選択
3. 持続可能性は、人々が持続的に振る舞う“システム”を構築することを目指していく
3.1 AIがもたらす、持続可能なシステムという未来
3.2 大破綻
3.3 「カプセル社会」のユートピア、「脳人間」のユートピア
おわりに
環境循環型社会と産業界をつなぐ架け橋
日本パッケージデザイン協会(JPDA)の活動紹介
はじめに
1. 近年の調査研究委員会の取り組み
1.1 「パッケージデザインの価値はどうなるか」研究会…技術×デザイン
1.2 「こんな未来、ワクワクしませんか?」…TOKYO PACK 2021での提案
1.3 「パッケージデザイン~ワクワクのその先へ~」研究会…架け橋を目指して
2. JPDA事業に見る環境循環型社会とパッケージデザイン
2.1 日本パッケージデザイン大賞
2.2 日本パッケージデザイン大賞2021 特別映像配信
2.3 声のアーカイブ ダイジェスト
フミ・ササダ 【キットカットミニ 紙パッケージ】
2.4 創作展「みらいパッケージ展-100人が描くこれからのパッケージデザイン展」
おわりに
「環境配慮包装」関連特許出願状況
ケミカルリサイクル特許情報
はじめに
1. 油化
1.1 日本の油化技術
1.2 実用化される油化技術
1.2.1 Cat-HTR
1.2.2 TACOIL
1.2.3 CTC
1.2.4 HiCOP
2. ガス化
2.1 荏原製作所-宇部興産プロセス(EUP)
2.2 ENERKEM
2.3 積水化学
2.4 アールプラスジャパン
3. PETの解重合
3.1 日本の解重合技術
3.2 Eastman Chemical
3.3 Carbios
おわりに