AT202301242:軟包装パッケージングの国内外の最新動向とモノマテリアル包材のバリア化と課題

★循環型パッケージの必要性と対応策や今後の軟包装材料の開発方向について解説!

★軟包装のモノマテリアル化のバリア性付与手段として、欧州を中心に需要が高まると予想されるフィルムへの透明蒸着について解説!

★サステナブルパッケージのひとつであるモノマテリアル包材の基礎とその課題やハイバリア化について紹介! ※このテキストは2023年1月24日に実施したセミナー資料です

番号
AT202301242
発行年月
2023/02/15
体裁
A4判, 71ページ
フォーマット
紙版
定価
22,000 円(本体20,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

第1部 住本技術士事務所 所長 技術士(経営工学)・包装管理士 住本 充弘 氏

第2部 土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏(元大日本印刷(株) 包装研究所所長)

目次

第1部 軟包装パッケージ材料の国内外の最新動向
講師:住本技術士事務所 所長 技術士(経営工学)・包装管理士 住本 充弘 氏

【経歴】
2004年大日本印刷を定年退社し技術士事務所を設立。国内外で包装コンサルタントとして活動中。主に多くの企業の包装技術商品の開発業務の指導及び実働を行っている。
食品、医薬品、産業部材、RFID、プリンタブルエレクロニクス分野、インクジェットデジタル印刷機の開発など幅広く活動中。

【著作】
包装技術便覧(日本包装技術協会)他業界誌多数執筆

【受賞】
日本包装技術協会50周年記念式典で国際協力で感謝状
公益社団法人 日本技術士会 会長表彰(2019年6月13日)

【主旨】
 軟包装材料の再生再利用に向けて海外では着々と体制が整ってきている。Recycled plasticsが欧州市場で食品接触用にOKとなり、世界への影響は大きい。PE recycling streamを有する欧州は、オレフィン仕様が第三者認証を得て顧客に採用されてきている。国内では認証制度はないが、包装食品の輸出には認証が必要である。日本は今後どのように対応していくか大きな課題を抱えてる。メカニカルリサイクル利用のRecycled plastics製造では脱臭対応及び無色の樹脂製造のアップサイクリングが進んでいる。包装製品のサプライチェーンで一貫したtrack & traceのシステム確立も進んでいる。海外事例を理解して国内対応を模索する。

【キーワード】
循環型パッケージ、循環型ポリマー、モノマテリアル、機能性フィルム、蒸着技術、小ロット生産、追跡技術

【ポイント】
世界の全ての包装材料は基本的にはrecyclable適性が必須となる。軟包装においては、包装設計の段階で内容物の保護性や機能性だけではなく再生再利用適性を考慮することになる。モノの開発において包装材料の原料から再生再利用までを見通した包装が求められてきている。事例を参考にしてより良い対応の軟包装材料を開発していきたい。

【習得できる知識】
循環型パッケージの必要性と対応策を理解できる。
これから必要な小ロット生産システムの考え方が理解できる。
Recycled Plasticsの利用についての配慮事項が分かる。
脱インク、デラミネーションの必要性が理解できる。
今後の軟包装材料の開発方向が把握できる。

【目次】
1.循環型パッケージに向けて
 1-1 EU市場で食品接触用にRecycled Plastics使用がOK
    EU2022/1616が発効された。日本への影響も大きい。発表内容の概略
 1-2 Recycled Plasticsの第三者認証
    EFSA申請は第三者認証が必要となる。日本からの輸出包装製品も対象。

2.Recycled Plasticsの供給体制が着々と進む海外
  EU 市場では2030年には包装は全てrecycle適性が必要となる。日本の供給体制はどのようになるか。
 2-1 メカニカルリサイクルに向けてのデラミネーション
 2-2 デラミネーション用の印刷プライマー
 2-3 脱インク技術
 2-4 PCRの利用事例

3.機能性包材への対応
 3-1 蒸着技術の展開
 3-2 アルミ箔代替のバリア性及び遮光性対応
 3-3 Bio-based Polymersの利用促進
     循環型パッケージにおいて循環型ポリマーの利用が進み、石油由来のポリマーが減少の傾向となり、recycled plasticsやbio-based plasticsの利用が増加する。

4.新しい機能のフィルム
 4-1 耐熱性アップのフィルム
 4-2 Recycled Films

5.小ロット対応の生産技術
 5-1 水性インクジェットデジタル印刷 
 5-2 ノンソルベントのDualシステム
 5-3 モノマテリアル仕様の動き

6.Track & trace
 6-1 ブロックチェーン技術
 6-2 CO2排出量削減

第2部 モノマテリアル包材へのバリア性の付与
講師:土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏(元大日本印刷(株) 包装研究所所長)

【主旨】
 プラスチック製軟包装のリサイクルを推進するために、モノマテリアル化が潮流となっています。EU指令では、2030年までにプラスチック製容器包装をリサイクル可能とすることが定められています。リサイクル可能化の有効手段は、モノマテリアル化と広く認識されています。しかし、軟包装は異なる素材を複層化することで、物理的強度、包装適性、利便性及びバリア性を付与しています。モノマテリアルにより、これらの全ての要求事項を従来のように満足させることは至難です。
 特に、酸素、水蒸気等のバリア性を付与することが課題です。モノマテリアル化に寄与するバリア性付与の手段について、透明蒸着、バリア性樹脂による多層化及びコーティングについて、実施例を挙げ、具体的に説明します。

【キーワード】
モノマテリアル 透明蒸着、レトルト、リサイクル

【ポイント】
軟包装のモノマテリアル化のバリア性付与手段として、欧州を中心に需要が高まると予想されるフィルムへの透明蒸着について、構成、装置、バリアコーティング剤について解説する。

【習得できる知識】
軟包装のモノマテリアル化におけるバリア性付与の課題
フィルムへの透明蒸着に関する基本的な知識
軟包装のモノマテリアル化の具体例

【目次】
1.モノマテリアル化
 1-1 モノマテリアル化の背景
 1-2 CEFLEXのガイドライン
 1-3 モノマテリアル化の具体例

2.モノマテリアル化におけるバリア性の必要性

3.透明蒸着
 3-1 透明蒸着フィルムの構成
 3-2 透明蒸着装置
 3-3 透明蒸着用コーティング剤
 3-4 国内外の透明蒸着フィルムメーカー
 3-5 透明蒸着フィルムを使用するレトルトパウチ

4.EVOHの多層化
 4-1 未延伸フィルムの多層化
 4-2 延伸フィルムの多層化

5.コーティング
 5-1 有機・無機混合系
 5-2 脱水縮合系