AT20221116 車載用ディスプレイ・タッチパネルの曲面化に向けた素材要求と貼り合わせの技術動向および開発・採用事例

★必要な情報を適切にドライバーに提供するディスプレイの求められる姿を紹介!

★車載ディスプレイに焦点をあて、当該製品に求められる部材特性、現状課題について述べ、快適空間に適したディスプレイおよび求められる素材・部材につき、自動運転レベルの進展度を考慮し解説!

★幅広い接着剤ラインアップの中からの最適な接着剤の選定方法と採用事例、独自の硬化ツール“スピードキュア”と接着剤の組み合わせによる構造接着課題の新たな手法を解説!

★会社に入社依頼、一貫して海外向けを中心とした航空機・車載コックピットディスプレイに携わってきた講師が、車載用タッチパネルの最先端の動向を報告!

※このテキストは2022年11月26日に実施したセミナー資料です

番号
AT20221116
発行年月
2022/11/16
体裁
A4判, 50ページ
フォーマット
紙版
定価
27,500 円(本体25,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

第1部 山根健オフィス 代表 山根 健 氏

第2部  MirasoLab 代表 工学博士 竹田 諭司 氏

第3部 ホシデン株式会社 表示部品生産統括部 統括部長 滝川 満 氏

目次

第1部 自動車用ディスプレイの技術動向と採用例(仮題)
講師:山根健オフィス 代表 山根 健 氏

 【経歴】
1975年3月:早稲田大学理工学研究所 熱力学コース修了
1975年4月:日産自動車入社、中央研究所新動力研究室配属、代替機関の研究
1977年:ターボチャージャ、過給エンジン開発 (ガソリンおよびディーゼル) を担当
1981~1983年:ロンドン大学インペリアルカレッジに社命留学、過給エンジン燃焼を研究
1984年:過給エンジン開発、新世代4気筒エンジン企画、吸排気系開発を担当。
1986年:高性能エンジン企画担当。
1987年:耐久レース用エンジン、車両システム開発を担当。
1992年:動力性能運転性評価試験及び駆動系試験を担当。
1992年7月:BMW Japanに転職、エンジニアリング本部、試験技術を担当
日本市場調査、運転性適合試験、製品開発、BMW AGにてエンジン企画、水素自動車プロジェクト、F1エンジンプロジェクト、モビリティ研究等に従事。
2009年7月:BMW Japanを定年退職 個人事務所設立。BMW Japanの技術顧問、大学の非常勤講師、BMW AGのタスクフォース等に従事
2013年:広範囲な自動車関連企業へのコンサルティング、自動車及び航空機関係レース支援

 【講演主旨】
 自動車用メータは、かつては速度計、距離計及び数種のインディケータランプのみであったのが、現代では自動運転技術開発などで培われたセンシング、判定技術が搭載されており、それを基にした情報表示機能が車載され、最良最適なドライバーへの情報伝達手段の一つとしてヘッドアップディスプレイを含む新しい表示システムが導入されている。

【キーワード】
2秒先、道路標識、ヒヤリハット、警報、案内表示、ナビゲーション、デジタルディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、デジタルミラー

【講演のポイント】
 近年の自動車にはドライバーをサポートするための様々なセンシングシステムが搭載され、状況認知の補助や運転補助が提供されている。自動運転の導入が進む中でも自律走行レベルとなるまでは運転の主体はドライバーにあり、必要な情報を適切にドライバーに提供するディスプレイの求められる姿を紹介する。

【習得できる知識】
自動車のディスプレイ等に関する法規動向
最新のデジタルディスプレイ
自動運転システムに関しての知識

【プログラム】
1.自動車に搭載されているメータ類
 1-1初期の自動車用メータ
 1-2現代のメータに関連した自動車法規
 1-3現代のメータの課題、表示システム選択コントローラなどセンターディスプレイやコンソール等総合的な設計。
2.情報表示と関連技術 (前方視界=ライト、ナイトビジョン)(安全補助)(ナビゲーション)(道路標識、交通情報その他)(交通システム、自動運転システムとの連携)
 2-1必須とされる車両情報と周辺情報の表示
 2-2運転時に多用される情報の表示
 2-3前方視界の補助(ライト関連)
 2-4自動運転システム
 2-5安全運転補助と予防安全技術(交通システム、自動運転システムとの連携)
3.ヘッドアップディスプレイ技術
4.ヘッドアップディスプレイ技術への期待と今後
 4-1運転者への適切な情報提供
 4-2交通安全への積極的な貢献
 4-3自動運転技術との融合(自動運転レベルごとの表示課題)
 4-4今後の展望



第2部 次世代車載ディスプレイ材料と車内快適性向上スマートガラスの動向
講師:MirasoLab 代表 工学博士 竹田 諭司 氏

 
【経歴】
1992年旭硝子株式会社入社. 中央研究所にて複数の新商品・新技術開発に従事. 2002年より米国留学、新材料開発に従事. 2007年よりエレクトロニクス事業部の新事業プロジェクトリーダー, 複数の新ビジネスの企画・立ち上げ・事業化に従事. 2017年9月旭硝子を退職。同年10月MirasoLab創立, 代表就任.


【受賞】
日本セラミックス協会 ガラス部会 役員 (2004〜2007年), 国際ガラス委員会技術委員 (International Commission on Glass, Technical Committee 19, 2000〜2007年), 東京都大田区産業振興協会ビジネスサポータ (2018~2020. 3月), 東工大横浜ベンチャープラザ インキュベーションマネージャ (2020~2021年), 横浜企業経営支援財団 技術アドバイザー&専門コーディネータ(2018~2022. 3月)

 【著作】
車載ディスプレイの現状と今後, 車載テクノロジー3月号, 技術情報協会 (2022)、快適空間設計とスマートウィンドウ, 機能性材料2月号, CMC出版 (2022)、高信頼性ディスプレイ & 低融点ガラス封止, 封止・バリア・シーリングに関する材料・成形成膜・応用の最新技術, 技術情報協会 (2021)、空間快適性を高める低環境負荷ガラス, 建築・住宅用高分子の要求特性とその開発, 技術情報協会 (2021)、5G高周波材料と透明アンテナ, 次世代無線通信に向けたアンテナ開発, CMC出版 (2020)、自動運転車で求められる車載ディスプレイ, 車載テクノロジー3月号, 技術情報協会 (2020)、フッ素化合物の特徴, AndTech, 2019、日本大企業における新規事業・イノベーションの課題と新アプローチ,AndTech (2019)、防汚・防水・防曇のための材料とコーティング, 技術情報協会 (2018).

 【講演主旨】
 先駆的研究から約35年が経過し、漸く普及期に入った有機ELであるが、更なる市場拡大には本素子の高信頼性化が必須である。成長市場である車載用途へ展開するには、厳しい環境下においても長期に渡り安定動作する製品へ仕上げる必要がある。これを実現するには、材料そのものの高耐久化、 素子構造の最適化に加え、封止技術が極めて重要となる。一方、高い信頼性を有するμ&mini-LEDへの関心も高まっている。本素子は、高輝度・低消費電力・高信頼という利点を有し、車載ディスプレイをはじめ複数の用途での採用が期待されているが、生産性が著しく低く、本課題解決への取り組みが精力的に進められている。本セミナーでは、まずディスプレイ全体の市場動向に触れ、続いて、車載ディスプレイ (CID, HUDなど) に焦点をあて、当該製品に求められる部材特性、現状課題について解説する。次に、車内快適性向上技術 (調光・遮熱・遮音スマートウィンドウ) の最新動向について述べ、快適空間に適したディスプレイおよび求められる素材・部材につき、自動運転レベルの進展度を考慮し解説する。

 【プログラム】
1.ディスプレイ全体
 1.1 市場動向とディスプレイの特徴・課題・今後
    液晶、 有機EL、 車載ディスプレイ、 mini&μLED、 量子ドット、 AR/VR

2.車載ディスプレイ
 2.1 センターインフォメーションディスプレイ(CID)
 2.2 ヘッドアップディスプレイ(HUD)
 2.3 ウィンドウディスプレイ

3.車内快適性向上技術
 3.1 車載ウィンドウの製造方法
  (1) 合わせガラス, 曲げ・強化プロセス
  (2) 高機能ウィンドウ
 3.2 スマートウィンドウ技術
  (1) 調光ウィンドウ
  (2) 遮熱・遮音ウィンドウ

4.まとめ



第3部 車載用静電容量タッチパネルの要求性能と開発事例・最新動向(仮題)
講師:ホシデン株式会社 表示部品生産統括部 統括部長 滝川 満 氏

 【経歴】
1995年 ホシデン株式会社 神戸研究所 入所 航空機用ディスプレイ開発
1998年 ホシデンヨーロッパ(ドイツ) テクニカルマネージャー
2008年 ホシデンエフディ株式会社 取締役工場長
2017年 ホシデン株式会社 統括部長

【講演主旨】
 自動運転を見据え、電動化が急激に進む自動車において、ディスプレイの役割が大きく増している。デジタルネイティブ世代にとって、スマートフォンと同等の操作性を持つ、静電容量タッチパネル機能は、ヒューマンマシンインターフェイスとして、不可欠なものとなっている。車載用静電容量タッチパネルの最新動向と要求性能およびホシデンの取り組みを報告する。

【キーワード】
車載用 静電容量タッチパネル 非接触タッチパネル ハプティックス技術

【講演ポイント】
 会社に入社依頼、一貫して海外向けを中心とした航空機・車載コックピットディスプレイに携わってきた。
 特に欧州向けの車載用ディスプレイについては、市場要求を熟知しており、各国の自動車メーカーの特徴も肌感覚で理解している。その上で、車載用タッチパネルの開発を行っており、最先端の動向を報告したいと考える。
 
【習得できる知識】
 自動車業界の動向、その中で求められる車載用ディスプレイ、そしてそこに搭載されるタッチパネルに求められる、基本的な性能から、サプライチェーン、最新開発品の動向までをカバーする。
 
【プログラム】 
1.自動車業界の動向
 1.1 自動運転
 1.2 電気自動車
 1.3 車載用ディスプレイ
 1.4 コックピットの情報
2.タッチパネルについて
 2.1 なぜタッチパネルか
 2.2 求められる性能
 2.3 抵抗膜式の問題点
3.ホシデンについて
 3.1 会社概要
 3.2 製品群
 3.3 市場売り上げ動向
 3.4 車載実績
4.静電容量方式について
 4.1 基本構造
 4.2 代表構造
 4.3 サプライチェーン
5.市場からの要求について
 5.1 地域別の要求
 5.2 カバーパネルへの要求
 5.3 インセルについて
 5.4 大型化、曲面化への取り組み
 5.5 開発事例