AT202307251:初心者入門編:細胞培養の基礎と管理の実践

★再生医療や培養肉など、注目の分野にかかわっている細胞培養!この基礎知識、品質管理技術、培養・管理のトラブル対処法などを抑えた講座を開講予定
★細胞培養に必要な機器の準備・管理、培地調製の方法と注意点、細胞の保存方法・管理など諸学者向けに必須知識を半日で学ぶことが出来る講座です
★細胞の適切な増殖と繁殖の維持、細胞の増殖や実験の結果を妨げる汚染などのリスク、実験条件の標準化などを実現するために基礎を身につけるために基礎講座を開講しました。

※このテキストは2023年7月25日に実施したセミナー資料です。キャッチコピーに関しては講座のコピーをそのまま活用しております。
 商品としては講師の提供可能な発表資料(PDF、PPT)等を分割印刷したものであり、スライドの説明がないものがあります事、ご了承ください。
 こういった製品の性質上、十分に理解をいただき、ご購入をご検討ください。


番号
AT202307251
発行年月
2023/07/25
体裁
A4判, 132ページ
フォーマット
紙版
定価
22,000 円(本体20,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所  創薬資源研究支援センター/センター長  小原 有弘 氏

目次

【主旨】
 細胞培養は研究・開発においては必要不可欠なツールとして幅広い分野で活用されている。このような汎用ツールであるため、細胞培養に関して真剣に学ぶ機会も少ないのが現状ではないだろうか?これまで何となく行っていた細胞培養の知識や技術に関してもう一度見直すとともに、これまで見逃していた意外な盲点などを学ぶことで、より一層理解を深めることが期待できます。また、これまで細胞培養を行ったことの無い方も「細胞培養」がどんなものかを大まかに理解して頂くことが出来るような内容になっています。

【習得できる知識】
・細胞培養の基礎知識
・細胞培養における品質管理技術
・細胞培養・管理のトラブル対処法
・細胞の産業活用における今後の展望 など
 
【キーワード】
細胞培養、バイオ医薬品、再生医療、細胞品質管理


【ポイント】 
これまで20年間、細胞バンク事業に従事してきた経験から、細胞培養におけるポイント、注意点、研究者が苦労しているところについて多くの情報を身に着けています。この講義では要領良くポイントを学ぶ機会となることを期待しています。

【目次】
1. 初心者でもわかる細胞培養の準備と基礎
 1)細胞培養の歴史 
 2)細胞培養における問題点と細胞バンク
 3)細胞培養施設の設計・準備・管理
  a)リスクグループとバイオセーフティーレベル(BSL)
  b)無菌操作の確保、クリーンルームの条件
  c)細胞培養施設の設計とポイント
 4)細胞培養に必要な機器の準備・管理
  a)細胞培養設備に必要な機器
   安全キャビネット、CO2インキュベーター、遠心機、冷凍冷蔵庫
   オートクレイブ、その他あると良いもの
  b)細胞培養に使用する関連機器の管理・メンテナンス
  c)細胞培養に伴う廃棄物処理に関する管理
 5)使用する細胞の選択、細胞情報の取得
  a)そもそも細胞とはどんなものなのか?
  b)細胞の種類と特徴
  c)細胞の情報取得、入手方法のやり方
  d)関連する法令
 6)培地調製の方法と注意点
  a)粉末培地と液体培地
  b)オートクレイブと濾過滅菌
  c)よくありがちな質問・注意点
 7)細胞培養手技の再チェック
  a)細胞培養士認定制度
  b)参考書・お役立ちサイト
 8)細胞培養の記録方法・管理
  a)細胞名と登録番号
  b)培養種別とロット管理
  c)培養記録とデータベース管理
  d)培地、培養容器、培養設備等の管理
 9)細胞の保存方法・管理
  a)細胞保存、輸送に関する設備要件・管理
  b)細胞バンクの細胞保存室の実際
  c)液体窒素自動供給システム
 10)細胞の国内・国外輸送方法
  a)細胞輸送の方法―凍結状態、培養状態
  b)温度管理記録
  c)輸送における注意点

2. 確実に知っておきたい細胞の品質管理
 1)細胞品質管理の重要性
  a)細胞の品質管理とは
  b)マイコプラズマとは、汚染による影響
  c)細胞同士のクロスコンタミネーションとは、その影響
  d)目に見えない汚染に対する対策
 2)細菌・真菌を対象とした無菌検査の方法
 3)細胞のマイコプラズマ汚染検査の方法と注意点
  a)直接培養法
  b)指標細胞を用いたDNA蛍光染色法
  c)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を用いた検出法
  d)生物発光法
  e)新しい検査法
  f)それぞれの長所・短所、注意点
  g)検査方法陽性対象・陰性対照の選択
  h)マイコプラズマ汚染が発覚した時の対策
 4)使用細胞の認証方法(細胞認証試験の方法)
  a)認証方法の流れとデータベース構築
  b)HeLa細胞について
  c)国内外における取組み
  d)クロスコンタミを防止する9か条
 5)細胞汚染の原因と汚染を防ぐための対策(まとめ)
  a)シーンに応じた汚染原因と対策
  b)トラブルに繋がる!よく耳にするこんな細胞管理
  c)早期発見の重要性
 6)細胞のウイルス検査の方法
  a)ウイルスの基礎、細胞が感染した時の影響
  b)いつどこでウイルスに感染するのか
  c)JCRB細胞バンクにおけるウイルス検査・体制
 7)細胞品質管理記録
 8) 再生・細胞治療における品質管理の考え方
 9) 細胞研究のための標準化

3.今後の研究開発に向けた細胞の応用と産業活用の現状
 1)医薬品開発における細胞応用(安全性、有効性等の基礎以外)
  a)医薬品研究開発における現状と方向性
  b)バイオ医薬品の市場動向
  c)医薬品開発の流れとコスト
 2)再生医療における細胞応用
  a)自家細胞移植/同種(他家)細胞移植
  b)再生医療製品の国内外における実用化動向 
  c)再生医療等製品の開発状況
 3)産業規模で調整する際の課題と対応
  a) 再生医療ビジネスの波及効果
  b) 再生医療産業化の課題
 4)三次元培養の概要
  a) がん細胞株の三次元培養
  b) PDXと三次元培養
  c) オルガノイド
 5)外部リソースの利用
  a) 再生・細胞治療における材料入手
  b) その他の外部リソースの利用