技術トレンドレポート「環境配慮型材料」vol.7
★近年のSDGsへの取り組みを中心に環境配慮型材料の最新の動向や各企業の取り組みをご紹介!!
★世界最大の国際包装機械・資材・製菓機械の総合展示会、「インターパック」の報告レポートを掲載
★「水を吸収する素材」や「水に溶ける材料」などにフォーカス!
★吸水性ポリマーに関する特許出願状況も掲載
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執筆者
住本 充弘 住本技術士事務所(株式会社AndTech 顧問)
吉村 利夫 公立大学法人福岡女子大学
甲野 裕之 苫小牧工業高等専門学校
和田 充弘 ユニ・チャーム株式会社
仁木 英文・阪内 敦子 三菱ケミカル株式会社
北嶋 研一 ツキオカフィルム製薬株式会社
片岡 正樹 公益社団法人新化学技術推進協会
土屋 博隆 土屋特許事務所
目次
第1章 包装・フィルム関連の展示会最新動向~ interpack 2023報告レポート~
住本技術士事務所(株式会社AndTech 顧問) 住本 充弘
はじめに
1. interpack概要
2. 要点
3. オレフィンのモノマテリアル仕様対応
4. PE、PPモノマテリアル、High Barrier
5. 事例1 ノンソルのバリアコーティング
6. 事例2 酸素バリアコーティング
7. 事例3 Mespack:スペインの包材メーカー
8. 事例4 EVOH を含むCo-Ex PEフィルム
9. 事例5 蒸着延伸PEフィルム
10. 事例6 12Kg用のMDO-PE/PE
11. 事例7 Co-Exフィルム同士のラミネート品
12. 事例8 EBオフセット表刷り
13. 事例9 最新技術の組み合わせ
14. 事例10 二軸延伸HDPEフィルム
15. 事例11 RecyclableバリアPEフィルム
16. 事例12 レトルトハイバリアOPP//CPP
17. 事例13 バリア性PPのレトルト利用
18. 事例14 バリア性PPの蓋材
19. 事例15 PCR 30%配合のフィルム
20. パウチ展示品事例のまとめ
21. 紙について
21.1 紙の事例
22. 事例16 カーブサイドリサイクル可能な紙ベースの包装
23. 事例17 片手で開封できるPAPERSNAP
24. 事例18 紙製スクリューキャップ
25. 事例19 recyclableバリア紙
26. 事例20 ラミネートチューブ
26.1 事例20-1 スイス、ホフマン ネオパック
26.2 事例20-2 液体紙容器などと一緒にリサイクル可能
27. 事例21 紙仕様ボトルの開発
27.1 事例21-1 ドライモールドファイバーの紙製容器
27.2 事例21-2、3 PulPac AB(スウェーデン)
28. 事例22 世界最軽量のピザボックス
29. 事例23 極薄の蒸着真空コーティング紙
30. 事例24 成形できる紙
31. 事例25 Stora Ensoの各種紙製品
32. リサイクル性についての認証事例
33. 省エネピロー包装
34. UPM特殊紙
35. oneBARRIERの展開
36. R-Cycle
37. 有田氏WPO「生涯包装功労賞」(2023年度)受賞
おわりに
第2章 「水を吸収する素材」の開発と今後の展望~高吸水性樹脂とおむつへの応用~
第1節 生分解性を有する高吸水性樹脂の創製と紙おむつへの適用
公立大学法人福岡女子大学 吉村 利夫
はじめに
1. 生分解性高吸水性樹脂開発の意義
1.1 生分解性高吸水性樹脂の具体例(1) ポリアミノ酸系
1.2 生分解性高吸水性樹脂の具体例(2) 多糖類系
1.2.1 セルロース系
1.2.2 デンプン系
1.2.3 キチン系
1.2.4 グアーガム系
1.2.5 ペクチン系
1.2.6 アルギン酸系
1.2.7 カラギーナン系
1.2.8 ウルバン系
2. 生分解性高吸水性樹脂の紙おむつへの適用の意義
2.1 紙おむつ現行品を構成している素材と現状の課題
2.1.1 表面材(内側)
2.1.2 吸収材
2.1.3 防水材
2.1.4 立体ギャザー
2.1.5 接着剤
2.1.6 表面材(外側)
2.2 紙おむつ現行品の課題
2.3 生分解性高吸水性樹脂の紙おむつへの適用の意義
おわりに
第2節 セルロース、キチン・キトサンを用いた吸水性樹脂の開発とその展望
苫小牧工業高等専門学校 甲野 裕之
はじめに
1. 構造多糖類~セルロースとキチン・キトサン
2. ポリアクリル酸系SAPの分子構造とその作用機序
3. 化学改質により多糖類のSAP化技術
3.1 セルロースのSAP化
3.2 キチンのSAP化
3.3 キトサンのSAP化
4. 実用化に向けた技術的課題
4.1 製造工程とコスト
4.2 リサイクル技術とカーボンニュートラルへの対応
おわりに
第3節 使用済み紙おむつの再資源化技術開発と環境材料への期待
ユニ・チャーム株式会社 和田 充弘
はじめに
1. 使用済紙おむつ回収仕組
2. 紙おむつリサイクルシステム
3. リサイクルパルプの品質・安全性
4. 紙おむつリサイクルの環境効果
5. 紙おむつの循環型モデルの取り組み
おわりに
第3章 「水に溶ける素材」の開発と今後の展望~水溶性フィルムと応用~
第1節 水溶性ポリビニルアルコールフィルム「ハイセロンTM」
三菱ケミカル株式会社 仁木 英文・阪内 敦子
はじめに
1. 水溶性樹脂の分類
1.1 天然由来水溶性高分子
1.2 合成水溶性高分子
2. ポリビニルアルコールの特長
2.1 ポリビニルアルコールの合成方法
2.2 ポリビニルアルコールの構造と特長
3. 水溶性ポリビニルアルコールフィルム「ハイセロンTM」
3.1 ハイセロンの特長
3.2 ハイセロンの用途
3.2.1 農業用途
3.2.2 曲面水圧転写
3.2.3 衛生用途
3.2.4 液体洗剤用途
3.3 ハイセロンの環境影響評価
3.3.1 ミジンコ及びメダカの急性毒性試験
3.3.2 分解途中物のミジンコ繁殖影響
おわりに
第2節 水溶性可食フィルムによる食品包装の開発と今後の展開
ツキオカフィルム製薬株式会社 北嶋 研一
はじめに
1. マクロ動向 ― 脱プラスチックへの官民の代表的な取組み
1.1 SDGsとサステナブル
1.2 国主導の取組み
1.3 民間の取組み
2. ツキオカフィルム製薬の取り組み
2.1 ツキオカフィルム製薬フィルム製品群
2.1.1 ケーキフィルム
2.1.2 冷凍麵・お茶漬け包装フィルム
2.1.3 乾麺結束フィルム
2.1.4 セパレーターフィルム
3. 今後のトレンド
3.1 フィルムによる中食容器中皿プラ代替フィルム
3.2 フィルムによる個食パック
3.3 フィルムによる個包装
3.4 フィルムによる食品緩衝材
おわりに
環境循環型社会と産業界をつなぐ架け橋
進化学技術推進協会(JACI)の事業活動紹介
公益社団法人新化学技術推進協会 片岡 正樹
はじめに
1. GSCの概要
2. JACIの最近の主な事業活動
2.1 新化学技術に関するメッセージの発信、テーマの発掘と調査研究・普及啓発、人材育成等に関する事業
2.1.1 新たな化学技術に関するメッセージの発信
2.1.2 新化学技術に関する調査研究および普及啓発の推進
2.2 他団体等との協働により推進する産学官連携事業およびアカデミアを対象とした研究助成事業
2.2.1 GSCの推進および普及・啓発
2.2.2 産学官連携による人材育成支援
2.2.3 新化学技術研究奨励賞の授与
2.3 新化学技術に関わる戦略の立案および社会・国レベルの課題に関する政策提言を行う事業
2.4 新化学技術の振興に向けた会員間の協働と連携による事業
2.4.1 新化学技術に関する戦略的研究開発プロジェクトの企画・立案と提案
2.4.2 化学分野の知的財産に関する情報の共有および議論
おわりに
「環境配慮包装」関連特許出願状況
特許出願状況 吸水性樹脂
土屋特許事務所 土屋 博隆
はじめに
1. 吸水性樹脂及びその製造工程
1.1 重合
1.2 乾燥
1.3 粉砕
1.4 表面架橋
1.5 分級
2. バイオ材料を使用した吸水性樹脂
3. 吸水性樹脂のリサイクル
4. 生分解性吸水性樹脂
5. 用途展開
おわりに