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刊行にあたって
コーティング技術は、部材への物理的、化学的な機能を付与する技術であり、航空機、自動車、発電機器などの機械や橋梁など建築物などの部材の軽量化、高機能化、長寿命化、低コスト化ななどに寄与しており、さらに部材の修復技術としても有用されており、低環境負荷、低炭素社会、循環経済社会の実現に不可欠な技術である。このコーティング技術の中で、数μmの粉末粒子を膜創製の基本単位とする溶射法は、高い成膜速度や厚膜形成能を特徴として、その発明から100余年が経っているが、今なお進化・発展し、各産業分野における基幹技術として重要な役割を担っている。
本書は、コールドスプレー法、エアロゾルデポジション法のその後の10年での進展などを取り纏めたものでる。コールドスプレー法は、その成膜速度の高さから金属造形技術としても再び注目されはじめており、コールドスプレーアディティブマニュファクチャリング(CSAM)として、装置や応用に加えた。
(「はじめに」より抜粋)
★ 循環経済社会の実現へ向けた低環境負荷なコーティング技術! コールドスプレー法およびエアロゾルデポジション法について前書発刊からの10年間の進展をまとめた一冊!
★ 材料粒子を溶かさない(固相粒子)成膜技術の“緻密”で“厚膜作製可能”な特長を活かした事例を詳細に解説!
★ 固相粒子積層メカニズムからコーティング材料、装置、近年注目の金属造形技術や抗菌コーティング技術などの応用までを網羅!