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刊行にあたって
ポリ乳酸は生分解性を示すバイオマスプラスチックの代表格である。ポリ乳酸の歴史は古く,1932年にDupont(米)のCarothersにより低分子量ポリ乳酸の合成が報告されている。当時のポリ乳酸は低物性のために産業用途に適さず,工業用途の研究が進まなかった。しかし,生分解性プラスチックに対する社会的要請から再検討され,ポリ乳酸の光学純度の向上や成形技術の改良等によりポリ乳酸の物性が大きく高まった。
本書では,ポリ乳酸の生産や成形加工のみならず,今後の用途開発に重要な高機能化を専門家に執筆していただいた。ポリ乳酸は硬質生分解性プラスチックに分類され,軟質生分解性プラスチックのポリブチレンスクシネートやポリブチレンアジペートテレフタレートと用途が異なる。ポリ乳酸の今後の応用・用途開発には生分解機能のみならず,透明性をはじめとする特性も重要になる。本書がポリ乳酸の機能開発や用途探索の一助になれば幸甚である。
(本書「はじめに」より一部抜粋)
★生分解性プラスチックとして、またバイオマスプラスチックとしても、注目を集めるポリ乳酸(PLA)!
★ポリ乳酸の生産技術、成形加工技術、物性向上・高機能化技術、応用技術を解説!
★ポリ乳酸開発・利用の今後の方向性が見えてくる一冊!