【目次】
特集ロ・ウ戦時化における ロシアと中・東欧のオレフィンとポリオレフィン産業の状況
(1) 特集の内容,おことわり
(2) 地域の前提となるデータ
中東欧(CEE) とは,産油,ガス,リファイナリーデータ
(3) 欧米の対ロシア制裁措置と戦争影響の総括
(4) 戦争の影響(ロシア,ウクライナ)
(5) ロシアの共通的データ/メーカーリスト; 本文(12)
(6) ウクライナ,中・東欧の共通的データ/メーカーリスト; 本文(11)
(7) ロシア,中東欧の生産量などの統計的データ集
本文
(1) World Industry Trend Technologies Update
(2) Japan
(3) Korea & Taiwan
(4) China 共通的データ
China North East メーカーリスト
China North
China East
China Central
China South
China West
(5) South East Asia 共通的データ
South East Asia (I --- P)
South East Asia (S --- V)
(6) Oceania
(7) Indian Sub-Continent / 共通的データ
Indian Sub-Continent (含むパキスタン)
(8) Mid East / 共通事項
Mid East (I --- Q)
Mid East (S --- U)
(9) Africa
(10) Western Euro
(11) Central, Eastern Euro (トルコ,ギリシャ含む) 特集に編入
(12) Russia 特集に編入
(13) Central Asia CIS & Mongol
(14) North America (Part 1) ;共通的データ
North America (Part 2) Canada
North America (Part 3) US
North America (Part 4)
North America (Part 5)
North America (Part 6) Others
(15) Central, South America (メキシコ含む)
引用文献,公開文献
後記【内容紹介】
本誌は,日本ポリオレフィン総合研究会会誌 「次世代ポリオレフィン総合研究 Vol.16、2023 年11 月30 日発行」の第4 部「統計と調査」に採択された調査・研究論文です.論文としては,データ量が多いことと,採取データの期間範囲が長いため,別冊(電子書籍)という形で,Vol.16 の発行日からは遅れて発行するものです.
内容は,世界のエチレン,プロピレン等の石油化学品基礎原料とその過半を消費するポリオレフィン(PE とPP が主体)の製造設備の諸元,主要プラントデータ及び技術の展開やプラント建設プロジェクトの進行状況についての調査です.
世界には,現在約800 系列のPE プラント,約500 系列のPP プラントがありますが,ポリオレフィン樹脂なくして,我々の日常生活は成り立たず,その需要はまだまだ伸長します.従い,生産プラントの新増設も,全く衰えを見せていません.また,従来の汎用樹脂から機能性樹脂に応用範囲を広げており,技術内容も進展しています.
これほど多くの生産設備があり,それぞれ固有の大きさ,生産能力,立地条件,原料ルート,生産プロセス技術,樹脂製品に差異があり,それらは皆プラント毎に違いがありますので,世界中に散在するこれらの個別プラントの情報を集約するのは容易ではありませんが,本誌は,2024 年6 月までの情報を収集選択し,できるだけ信頼のおける情報をもとに編集しました.
さらに,2022 年4 月からは,ロシアのウクライナ侵攻による戦争が起こり,次いで,中東戦争も再度勃発することになり,これらの争いは今も続いています.他の産業と同じように,石化,ポリオレフィン産業も厳しい影響を受けましたが,実情はどのようであったでしょうか.
今回は,特集として,「ロ・ウ戦争下の中・東欧とロシアの石化,ポリオレフィン産業」と題してデータを集約しました.脱炭素という命題もあり,世界の石化産業は大きく変貌しつつあります.現在の複雑な動乱の情報整理と今後の研究開発や事業活動などの参考資料として役立てていただければ幸甚です.
最後に,別冊の形での刊行をご許可いただいた寺野会長および運営委員の方々に深く感謝致します.日本ポリオレフィン総合研究会の今後のますますの発展を祈念致します.
以上
2024年7月30日
編著者 郷 茂夫