循環型パッケージ対応の今後の医薬品包装 ~ケミカルリサイクルと循環型包装設計および新しいPTP包材の開発動向~
★医薬品包装材料におけるサーキュラーエコノミー対応の世界の動き、とりわけ欧州のCircular Packagingの動向とは!?
★国内における医薬品包装規制の今後の対応を海外事情を事例に模索!
★医薬品包装とケミカルリサイクルの課題とは!?
★使用済み医薬品包材、PTP回収の動き、新しいPTPシートと環境対応について紹介!
※このテキストは2024年11月20日に実施したセミナー資料です。キャッチコピーに関しては講座のコピーをそのまま活用しております。
商品としては講師の提供可能な発表資料(PDF、PPT)等を分割印刷したものであり、スライドの説明がないものがあります事、ご了承ください。
こういった製品の性質上、十分に理解をいただき、ご購入をご検討ください。
執筆者
住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏
目次
【主旨】
地球温暖化防止に配慮したビジネス活動が喫緊の課題である。EUは包装及び包装廃棄物規則、PPWR を制定し2024年に公布、18か月後に発効の予定である。環境対応包装は、①今までの環境対応の考え方の継続と、②循環型パッケージ対応、循環型ポリマー利用の対応の2つの対応が求められている。日本も再生プラスチック材料の使用義務化の方向に舵を切る方針が定まり、欧州のPPWRと同じ考え方で今後のプラスチック利用の包装に対応することになる。医薬品包装においても例外ではなく、対応が求められる。どのように対応するかを説明する。
【プログラム】
はじめに
1. 欧州のPPWRの理解
1.1 分野ごとにrecycled plasticsの使用量の規定
1.2 第三者によるRecyclable認証
1.3 EC検討中のDfR(Design for Recyclability)とは
1.4 Traceabilityの義務化
2. 日本の再生材料使用の義務化とは
3. ケミカルリサイクル技術の現状
3.1 国内外の最新のケミカルリサイクル技術一覧
廃プラの熱分解、ガス化利用、超臨界利用の状況と課題
3.2 ケミカルリサイクル実施の課題
3.3 マスバランス方式
3.4 医薬品包装とケミカルリサイクルの課題
4. 家庭からの使用済み医薬品包材、PTP回収の動き
4.1 英国の事例
4.2 フランスの事例
4.3 米国の例
4.4 PTPのPVCの課題と対応策は
4.5日本の家庭から排出される医薬品包材の再生再利用のシナリオ考察
5. 新しいPTPシートと環境対応
5.1 バイオポリマー利用
5.2 Recyclable可能なPTPシート
5.3 紙ベースのPTP
5.4 新しいSPの提案事例
5.5 PTPのアルミ箔蓋材(水性HS剤、医薬品との反応回避対応他)
6. 軟包装材料の環境対応
6.1 再生再利用のcertified resins及びマスバランス方式の利用
6.2 Al2O3, SiOx-OPP、EVOH、MDOHDPEの利用の可能性
6.3 欧州における再生材料の使用事例(主に食品包装)
6.4 欧州に見る新しいHS技術
6.5 塩素系包材(PVC, PVDC),アクラーの今後は
7. 医薬品小ロット生産への包材対応策、廃棄包材の削減策
7.1 デジタル印刷
7.2 包材の小ロット生産
8. 医薬品包装における機能性
8.1 切れ端の出ない易開封性ピロー包装
8.2 Smart packaging
8.3 Connected Packageの利用
8.4 偽造防止技術(ブロックチェーン他)
まとめ
【キーワード】
PTP, ケミカルリサイクル、再生再使用、マスバランス、recyclable、バリア性
【習得できる知識】
包装材料は、circular economy対応で世界は進んでいる。EUの包装の動き、特にCircular Packagingに関し、①包材の回収及び再生再利用について、②recyclable, ③certified resins, ④マスバランス方式、⑤新しいPTP包材、⑥30%再生材料使用、⑦Connected Package、および⑧機能性包材の動き、⑨モノマテリアル、⑩蒸着技術のバリア性を理解し自社の包装開発に役立てられる。