バリアフィルムの基礎・製造プロセスと評価技術 ~軟包装リサイクル・モノマテリアル化を実現するバリア付与技術~
★EU法規制に対応するためのモノマテリアル・バリア付与技術の製造方法について解説します!!
★透明蒸着・コーティング・EVOHの多層化の実用例、関連特許を紹介します!
★量子ドットフィルムやディスプレイ分野、太陽電池への適用についても紹介します!
※このテキストは2024年8月26日に実施したセミナー資料です。キャッチコピーに関しては講座のコピーをそのまま活用しております。
商品としては講師の提供可能な発表資料(PDF、PPT)等を分割印刷したものであり、スライドの説明がないものがあります事、ご了承ください。
こういった製品の性質上、十分に理解をいただき、ご購入をご検討ください。
執筆者
土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏
目次
【主旨】
EUでは、プラスチック製容器包装のリサイクルを促進するための法制化が着実に進められています。2030年からプラスチック製容器包装へのリサイクル材使用率が定められようとしています。剛性を有するボトルや容器はリサイクルが容易ですが、異なるフィルムを積層して物理的強度、包装適性、利便性及びバリア性を付与する軟包装(プラスチックフィルム包装)のリサイクルは困難です。軟包装をリサイクル可能とするために、同一素材のフィルムを積層するモノマテリアル化が提唱されています。モノマテリアル化するとき、アルミ箔を使用しない構成において、バリア性の付与が課題です。
現在、有力な手段は透明蒸着、バリア材のコーティング、エチレンービニルアルコール共重合体(EVOH)の多層化です。これら手段の実力、製造方法、実用例及び関連特許について説明します。
また、透明蒸着のディスプレイ分野、太陽電池への利用についても触れます。
【習得できる知識】
①バリアフィルム製造の基礎
②バリア付与技術に関する知識
③透明蒸着
④バリアコーティング
⑤バリアフィルムの非包装用途
【キーワード】
バリアフィルム、量子ドットフィルム、透明蒸着、EVOH、PVOH、モノマテリアル
【ポイント】
バリアフィルムの製造方法、バリアレベル、非包装用途等、及び関連する特許を例示して技術内容を説明します。
【プログラム】
1. バリアの必要性
1-1 軟包装の構成とバリア
1-2 求められるバリア
2. モノマテリアルとバリア
2-1 CEFLEXにおけるバリア材
2-2 リサイクルとバリア材
2-3 バリア付与手法
3. 透明蒸着
3-1 透明蒸着フィルムの構成
3-2 透明蒸着装置
3-3 透明蒸着用コーティング剤
3-4 国内外の透明蒸着フィルムメーカー
3-5 透明蒸着フィルムを使用するモノマテリアル
4. 透明蒸着の非包装用途
4-1 量子ドットフィルム
4-2 太陽電池
4-3 建装用
4-4 水蒸気超バリア
5. コーティングによるバリア付与
5-1 有機・無機混合系
5-2 脱水縮合系
5-3 海外の技術
6. EVOHの多層化
6-1 EVOHメーカー
6-2 未延伸フィルムの多層化
6-3 延伸フィルムの多層化
6-4 海外の技術
7. バリア測定方法
7-1 酸素バリア
7-2 水蒸気バリア
7-3 水蒸気超バリア