環境対応にむけたPVC(塩化ビニル樹脂)の 規制動向と国内外での開発・添加剤動向と市場展開 ~特に非鉛系塩ビ安定剤・バイオマス可塑剤・PVC配合剤の欧州・米国規制~
★PVC配合剤の種類と環境性能、配合剤のブレンド・加工での挙動、また配合剤の環境対応や性能として、鉛系と非鉛系安定剤の比較、可塑剤と環境性能、バイオ原料を活用する動きを重視して講義
★PVC配合剤の欧州・米国規制の状況とは? マテリアルリサイクルとPVC、またPVC配合剤のリサイクルへの影響とは
★PVC配合剤の種類と環境性能、配合剤のブレンド・加工での挙動、また配合剤の環境対応や性能として、鉛系と非鉛系安定剤の比較、可塑剤と環境性能、バイオ原料を活用する動きを重視して講義
★PVC配合剤の欧州・米国規制の状況とは? マテリアルリサイクルとPVC、またPVC配合剤のリサイクルへの影響とは
※このテキストは2024年8月27日に実施したセミナー資料です。キャッチコピーに関しては講座のコピーをそのまま活用しております。
商品としては講師の提供可能な発表資料(PDF、PPT)等を分割印刷したものであり、スライドの説明がないものがあります事、ご了承ください。
こういった製品の性質上、十分に理解をいただき、ご購入をご検討ください。
執筆者
(株)AndTech 顧問/元カネカ化成事業部技術 研究統括部長/元塩ビ工業環境協会 広報部長 一色 實 氏
目次
【主旨】
塩ビ系樹脂は生活基盤材料として、多様な用途と製品群を備えている。その特性を発現する樹脂設計・配合・加工での基礎と応用面での知見をこれまでの経験を交えて紹介する。特に、資源問題や環境への負荷を減らす動きの中で、プラスチック全体への環境対応が問われ、PVCの競争力の源泉である耐久性やリサイクル性への関心が高まっている。一方で、PVCは安定剤や可塑剤などの多くの配合剤で成り立っていることから、それらの環境性能も含めて眺めていく必要がある。このテキストは、PVCと配合剤の関わりを通じて、環境対応への国内外の市場環境の変化を理解し、その先の将来展望を描いて、環境ビジネスの可能性を描いて頂けるように、多くの事例紹介を通じて体得頂く機会としたい。
【プログラム】
第一部:塩ビ系樹脂の基礎
1.PVCの国内外での歴史と現状
1-1 国内外の市場動向
1-2 汎用PVCと特殊PVC
1-3 他素材との比較によるPVCの特徴
2.汎用PVC
2-1 PVC重合プロセスと処方
2-2 硬質PVCと軟質PVC
2-3 モロフォロジー的な視点での樹脂設計
2-4 配合・加工でのモロフォロジー的挙動
3.特殊PVC
3-1 特殊PVCの製品群と用途、市場
3-2 日本の特殊PVCの強み
第二部:PVC配合剤の種類と環境性能
1.配合剤の種類と機能
1-1 安定剤と滑剤の働きのメカニズム
1-2 可塑剤の種類と可塑化のメカニズム
1-3 改質剤の種類と機能
2.配合剤のブレンド・加工での挙動
2-1 硬質PVC粒子の崩壊・ゲル化と配合剤
2-2 軟質PVCの加工工程での均一可塑化
3.配合剤の環境性能
3-1 鉛系と非鉛系安定剤の比較
3-2 可塑剤と環境性能
3-3 バイオ原料への動き
4.配合剤の化学物質規制
4-1 PVC配合剤の欧州・米国規制
4-2 日本の化学物質規制との関連
第三部:プラスチックリサイクルと環境対応動向
1.プラスチックリサイクルの歴史と現状
1-1 プラスチックリサイクル技術の基礎
1-2 マテリアルリサイクルとPVC
1-3 PVC配合剤のリサイクルへの影響
2. リサイクルの課題と環境規制動向
2-1 プラスチック製品毎のリサイクルシステム
2-2 PVC製品の環境負荷とその対策
2-3 REACH,RoHSの影響
第四部:市場環境変化と将来展望
1.環境対応の材料動向
1-1 生分解性プラスチック
1-2 バイオ原料・バイオプラスチック
1-3 塩ビ系樹脂・可塑剤等配合剤での環境対応
2.市場環境変化のエポック
2-1 コロナ禍と紛争に伴う国際社会の変貌と世界市場の予想
2-2 SDGs、海洋プラスチック問題、温暖化防止の流れ
2-3 AI革新に伴うリサイクル技術への活用
3.将来への布石
3-1 グローバル市場でのニーズとシーズのマッチングビジネス
3-2 製品群と素材複合化の共同によるサプライチェーンの変貌
3-3 環境ビジネスへの予兆と対応力
【キーワード】
環境性能、環境ビジネス、バイオ原料、PVC配合剤、メカニズム、AI革新、バイオ可塑剤、非鉛安定剤
【習得できる知識】
プラスチック全体の中でのPVC樹脂の位置づけを理解し、PVCを中心とするマテリアルリサイクルの実情と今後の課題を把握できる。また、バイオ原料由来のPVC用可塑剤等の配合剤と、化学物質規制に絡んだ非鉛系安定剤の今後の動向についても判断基準を習得できる。
【ポイント】
PVC配合剤と環境
PVCと配合剤との関わりをモロフォロジー的に理解し、リサイクルからバイオまでの社会的ニーズに対応する技術のポイントを取得願う。その上で、新たな環境ビジネスへのステップを目指すことができる。