ウェブハンドリング技術の基礎・ウェブの力学的性質および搬送・巻取のトラブル対策法
■注目ポイント
★ウェブの基礎的な力学的性質、フィルム、紙、不織布などのウェブを製造する過程における不具合の原因・対策案、ウェブハンドリングのトライボロジーを解説・紹介!
■本セミナーの主題および状況
★ウェブハンドリングとは、柔軟な薄膜材料である連続媒体(ウェブ)を張力によって搬送し、ウェブの破損や損失を生じることなく、大量生産するための科学技術です。
★フィルム、紙、不織布などのウェブを製造する過程において、搬送時には折れしわやスリップ、巻取り時には巻き締り、スリップ、ゲージバンドなどの予期せぬ不具合が生じることが多々あると思います。これを防止する手法としては、経験と勘を基に製造条件を試行錯誤的に検討していると耳にすることが多くあります。これらの不具合は製品の品質と直結することであり、不具合防止は極めて重要な課題です。
■注目ポイント
★ウェブの基礎的な力学的性質を解説!
★フィルム、紙、不織布などのウェブを製造する過程における不具合の原因・対策案について学問的な立場からアプローチして不具合の未然の防止を図る知識を解説!
★ウェブハンドリングのトライボロジーを紹介!
執筆者
【講師】
株式会社SUNAMI 代表取締役 砂見 雄太 氏
目次
【主旨】
フィルム、紙、不織布などのウェブを製造する過程において、搬送時には折れしわやスリップ、巻取り時には巻き締り、スリップ、ゲージバンドなどの予期せぬ不具合が生じることが多々あると思います。これを防止する手法としては、経験と勘を基に製造条件を試行錯誤的に検討していると耳にすることが多くあります。これらの不具合は製品の品質と直結することであり、不具合防止は極めて重要な課題です。
本テキストでは、上記不具合の原因・対策案について学問的な立場からアプローチして、不具合の未然の防止を図る知識を養うことを目的としています。本テキストをご覧いただいたからといって全ての問題を解決することができるとは限りませんが、解決の糸口を見つけることができるでしょう。
【プログラム】
1.はじめに
1-1. ウェブの種類について
1-2. ウェブハンドリング技術の基礎について
1-3. ウェブハンドリング技術についてどう学ぶべきか
1-4. ウェブハンドリングの将来性
1-5. まとめ
2.ウェブの力学的性質
2-1. ウェブに作用する力とその変形
2-2. フックの法則
2-3. ウェブ素材の構造と弾性の関係
2-4. 液体の構造と粘性
2-5. 粘弾性体とその力学的モデル
2-6. ウェブの曲げ
2-7. ウェブの座屈
2-8. ウェブの折れしわ
3.ウェブハンドリングのトライボロジー
3-1. ウェブ搬送とトライボロジー
3-2. 摩擦力と摩擦係数
3-3. 摩擦係数の測定
3-4. オイラーのベルト公式
3-5. 固体の接触と摩擦
3-6. 摩擦のメカニズム
3-7. 摩擦係数のコントロール
3-8. マクロスリップの発生条件と抑止方法
3-9. 搬送不具合をどのように防止するか
4.ウェブの巻取り問題
4-1. ウェブの巻取り方式
4-2. ロール内部の応力状態
4-3. 巻取りに関するアルトマンモデル
4-4. 巻取りロール内部のヤング率の異方性
4-5. Hakielの巻取り理論
4-6. 巻取り張力の最適化
4-7. (株)SUNAMIの巻取りシミュレーション【WINDMASTER】の紹介
4-8. 巻取りの不具合についてどう対応するか
5.最近の研究内容
【習得できる知識】
・ウェブの基礎的な力学的性質
・ウェブの不具合メカニズム
・ウェブの不具合の防止法