樹脂添加剤 最新技術 ~基礎と応用・総合知識および新規樹脂添加剤技術の紹介~

■本テキストの主題および状況

★樹脂材料の変質劣化機構と添加剤の作用機構の基礎的な考え方から、工業化されている各種の樹脂材料の特性改良に対応する添加剤処方技術、最近の添加剤メーカーの新規添加剤の紹介、そして株式会社ADEKA様からは添加剤開発の知見をもとに、樹脂、特にポリオレフィンの高機能化を実現する技術とその応用事例までご紹介いただき、添加剤処方技術への総合的理解が進むテキストとなります。


■注目ポイント

★高分子素材の変質劣化機構について学習、習得できる!

★高分子添加剤の種類と機能について学習、習得できる!

★添加剤処方の設計技術について学習、習得できる!

★樹脂添加剤の基礎的な知識について学習、習得できる!

★核剤・透明化剤、難燃剤、帯電防止剤のメカニズムや効果、使用方法について学習、習得できる!

★ポリオレフィンの高機能化手法について学習、習得できる!

番号
AT20250925
発行年月
2025/09/25
体裁
A4判, 59ページ
フォーマット
紙版
定価
22,000 円(本体20,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

【講師】

【第1講】 元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏

【第2講】株式会社ADEKA  樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室  福田 拓也 氏 

目次

 【第1講】 
樹脂添加剤 最新技術 ~基礎と応用・総合知識~


【講師】
元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏


【主旨】
 現代社会においては日用品から耐久消費財まで各種のポリマー・高分子材料が使用されており、用途に応じた性能・機能を発揮できる材料として開発されている。これらの各種機能を発現し、更に製品使用期間中に材料の劣化・変質を防止し得るためには、原材料としての高分子の種類の選択とともに、各種の添加剤の適正な適用が必須条件となっており、材料開発においても添加剤処方・配合設計が重要な技術開発テーマとなっている。一方、市販添加剤の種類も多岐に渡り、選定の拠り所を得ることも難しくなっている。
 本テキストでは、高分子材料の性能や機能に対応する添加剤の必要性について解説し、いくつかの事例についても紹介して、理解を深める機会を提供する。


【プログラム】

1.高分子材料開発と添加剤配合処方設計
    1-1. 高分子材料の変質劣化 
         (a)酸化劣化 (b)光(酸化)劣化 (c)加水分解 (d)酸性・塩基性物質による劣化、
    (e)放射線・電子線による劣化 (f)電場による劣化 (g)微生物による劣化
    1-2. 高分子材料の機能性付与 
    (a)難燃性付与 (b)電防止 (c)防曇性付与 (d)摺動性付与
 1-3.高分子材料の物性改良
    (a)強度向上 (b)柔軟性付与 (c)剛性度付与 (d)耐衝撃性付与 (e)熱伝導性付与
    1-4.高分子材料の成形加工性付与 
    (a)流動性付与 (b)潤滑性付与 (c)結晶造核性制御

2.添加剤の種類と特性 

     2-1.酸化防止剤の化学構造と機能
     フェノール系酸化防止剤、リン系安定剤、硫黄系安定剤
   2-2 紫外線吸収剤、光安定剤の化学構造と機能
   2-3.可塑剤の種類と機能
   2-4.難燃剤の種類と機能
   2-5.帯電防止剤
   2-6.滑剤
   2-7.可塑剤
   2-8.結晶核剤
   2-9.防曇剤  
   2-10.消臭剤
   2-11.抗菌剤

3.添加剤配合処方設計上の留意点 
    3-1.添加剤の安定性                                                 
    3-2.添加剤の過剰添加による漏出(ブリード・ブルーム)の防止 
          (a)添加剤の選択、高分子量化添加剤、高分子化添加剤の事例  
          (b)基材高分子材料との相溶性・混和性
     (c)ポリマーアロイ技術の援用による拡散経路長の延伸とコントロールリリース化 
    3-3.異種添加剤の組合せによる添加量削減

4.まとめ


【キーワード】
酸化劣化、光劣化、酸化防止剤、光吸収剤、難燃剤、滑剤、消臭剤、抗菌剤


【最大のPRポイント】
樹脂材料の変質劣化機構と添加剤の作用機構の基礎的な考え方から、工業化されている各種の樹脂材料の特性改良に対応する添加剤処方技術、また、最近の添加剤メーカーの新規添加剤の紹介まで、添加剤処方技術への総合的理解が進むように構成した。


【習得できる知識】
高分子素材の変質劣化機構、高分子添加剤の種類と機能、添加剤処方の設計技術



【第2講】 
ポリオレフィンの機能性向上に貢献する新規樹脂添加剤技術のご紹介


【講師】
株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室 福田 拓也 氏


【主旨】
 樹脂添加剤はプラスチックに添加することで性能を向上させる重要な製品であり、プラスチックの実用化には欠かせない素材です。これらの添加剤には、製品の長寿命化に寄与するものや新たな機能を付与するものなどさまざまな種類が存在しますが、本テキストでは、核剤および透明化剤によるポリプロピレンの物性・透明性の向上、さらに難燃剤や帯電防止剤によるポリオレフィンの機能付与のメカニズムや効果について、実際のデータを交えながら解説します。
 また、添加剤を用いたポリオレフィンの高機能化事例を紹介し、安価で汎用なポリオレフィン材料の新たな可能性について紹介します。


【プログラム】

1.樹脂添加剤とは

2.核剤/透明化剤によるポリプロピレンの物性・透明性向上
  2-1. 核剤
  2-2.透明化剤
  2-3.β晶核剤

3.難燃剤によるポリオレフィンの難燃化
  3-1.イントメッセント系難燃剤
  3-1.NOアルキル型難燃剤

4.帯電防止剤によるポリオレフィンフィルムの高機能化
  4-1.永久帯電防止剤


【キーワード】
ポリオレフィン、高機能化、樹脂添加剤、核剤、透明化剤、難燃剤、帯電防止剤


【最大のPRポイント】
当社はグローバルに樹脂添加剤を展開する素材メーカーとして、添加剤を通じて樹脂産業の発展に貢献してきました。本テキストでは、当社が培ってきた添加剤開発の知見をもとに、樹脂、特にポリオレフィンの高機能化を実現する技術とその応用事例についてご紹介します。


【習得できる知識】
樹脂添加剤の基礎的な知識
核剤・透明化剤、難燃剤、帯電防止剤のメカニズムや効果、使用方法
ポリオレフィンの高機能化手法