環境配慮型材料vol.12

今号では、AGC、モスグループのSDGsへの取り組みや、生分解性ガスバリア包装、易解体性接着剤、CO2排出を削減するコンクリート混和剤など、環境ビジネス戦略や材料開発の記事を掲載しております。

また、海洋プラスチック問題、医療機器のリサイクル、社会人類学から見た環境問題なども取り上げております。


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番号
EM0012
ISBN
978-4-909118-81-3
発行年月
2025/05/30
体裁
B5判, 114ページ
フォーマット
紙版
定価
16,500 円(本体15,000円+消費税、送料込)
冊数:

執筆者

第1章
 神谷 浩樹 AGC株式会社 エグゼクティブフェロー

第2章
 松田 由美子 株式会社モスフードサービス 社長室 広報IR・SDGsグループ グループリーダー
 光岡 華子  株式会社モスフードサービス 社長室 広報IR・SDGsグループ リーダー
 【インタビュアー&執筆者】
 植草 貴行 株式会社AndTech 研究開発アドバイザー 博士(工学)/技術士(化学部門)

第3章
 第1節
  小林 亮平、福田 純己、金森 祐哉 三菱ケミカル株式会社 アドバンストフィルムズ&ポリマーズ統括本部 R&D本部 アセチルポリマーズテクノロジーセンター ゴーセノール研究開発グループ

 第2節
  外城 稔雄 株式会社マリンナノファイバー COO

 第3節
  穂積 篤 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 上級主任研究員 博士(工学)

 第4節
  大槻 直也 株式会社スリーボンド 研究開発本部 技術マーケティング部 技術開発課

 第5節
  服部 孝徳   株式会社日本触媒 インダストリアル&ハウスホールド事業本部 インダストリアル&ハウスホールド企画開発部 企画管理グループリーダー
  倉持 義明   株式会社日本触媒 インダストリアル&ハウスホールド事業本部 インダストリアル&ハウスホールド企画開発部 主任

第4章
 第1節
  位地 正年 環境・バイオ・プラスチックリサーチ 代表 博士(工学)

 第2節
  磯辺 篤彦 九州大学 応用力学研究所 附属大気海洋環境研究センター 教授

 第3節
  山本 伸 シミックホールディングス株式会社 プリンシパルコンサルタント 多摩大MBA 客員教授 博士(工学)

第5章
 上柿 崇英 大阪公立大学 現代システム科学研究科 現代システム科学専攻 准教授 博士(学術)

コラム
 鈴木 淳 歴史研究家



目次

第1章 脱炭素社会を目指した研究開発部門のイノベーション戦略
 1. AGCグループの事業展開と企業理念
 2. AGCグループの提供する社会的価値と、サステナビリティ方針
 3. 環境配慮への取り組み事例
 4. 研究開発プロジェクトでの実例
 5. イノベーション戦略を推進するには

第2章 モスグループのサステナビリティ経営とSDGs への取り組み
 1. 株式会社モスフードサービス「モスバーガー」チェーンについて
 2. モスグループのサステナビリティ経営について
 3. モスグループの今後の取り組み

第3章 環境循環型社会に向けたサステナブル材料・製品の技術開発
 第1節  生分解性と多機能で環境ニーズに応えるPVOH:
  1. はじめに
  2. ポリビニルアルコール(PVOH)とは
  3. 従来のPVOHにはない新たな機能を付与した特殊変性PVOH
  4. ニチゴーGポリマー™のCEへの貢献
 第2節 マリンナノファイバー社のサステナブルの取り組み
  1. キチン(キトサン)について
  2. 用途
 第3節 メロンの網目模様形成やナメクジ体表の防汚機能から着想を得た分泌系バイオミメティック材料
  1. はじめに
  2. ナメクジの粘液分泌による防汚機能から着想を得たバイオミメティック材料:
   Self-Lubricating Gels(SLUG)
  3. マスクメロンの網目模様形成から着想を得たバイオミメティック材料:
   多機能性透明層状構造皮膜
  4. まとめ
 第4節 サーキュラーエコノミーを志向した易解体性接着剤
  1. サーキュラーエコノミー実現への課題
  2. 易解体性接着剤の概要
  3. 酸化剤解体型易解体性接着剤
  4. 開発中の試作品 052
 第5節 コンクリート業界のCO2 削減に貢献するコンクリート混和剤用ポリマー・アクアロック®
  1. 当社グループの「環境対応への変革」に向けた取り組み
  2. コンクリート混和剤用ポリマー「アクアロック®」
  3. コンクリート業界でのCO2排出問題
  4. コンクリートにおけるCO2削減に向けての当社の取り組み
  5. 今後の展望

第4章 環境循環型社会に向けたサステナブル材料・製品のビジネス開発
 第1節 プラスチック材料・製品の水平リサイクルの推進対策と取り組み事例
  1. 世界や日本のプラスチックのマテリアルリサイクルの現状と課題
  2. 水平リサイクルの技術動向と課題
 第2節 海洋プラスチックごみ問題の現状と未来
  1. 浮遊するマイクロプラスチックによる海域汚染
  2. 海洋プラスチックごみの動態
  3. 海洋プラスチックごみの数値シミュレーション
  4. 今後の課題 ―サイズのギャップを埋めること
 第3節  医療業界のサーキュラーエコノミー最前線:医療機器リサイクル・リユースの事例研究
  1. はじめに:サーキュラーエコノミーと医療業界の未来
  2. 医療業界の環境課題:課題の裏に潜むビジネスチャンス
  3. リサイクル・リユースの可能性:医療機器が変える資源循環の未来
  4. 具体例に学ぶ:成功事例から見る市場開拓のヒント
  5. 新たなビジネスモデルの可能性
  6. 今後の展望:持続可能な医療産業の実現に向けて

第5章 「天空城」はどこへ?―環境問題の起源と「社会環境」の人類史
 1. そもそも環境とはなにか?
 2. 人類史から見る「社会環境」の変遷史
 3. 「天空城」の比喩

コラム 古代の森林資源枯渇の様相~ reforest(植林)とreborn(再生)~