粘着性発現メカニズム解明と評価技術
~医療用途に向けた粘着設計のために~
★2026年6月25日WEBオンライン開講。【大阪工業大学/(元)日東電工:中村吉伸 氏】が、粘着性発現メカニズムと医療用途に向けた粘着設計について解説します。
■本講座の注目ポイント
本講座では、粘着性発現メカニズムを「界面の密着性・弾性率」の観点から整理します。パルスNMRやAFMを用いた解析や、従来の試験では捉えきれない粘着挙動を定量的に評価する方法、設計へと結び付ける考え方を解説します。さらに医療用途に求められる粘着特性を踏まえて、実際の粘着剤設計への応用について説明します。
- 大阪工業大学 工学部 応用化学科 客員教授/ (元)日東電工株式会社 中村 𠮷伸 氏
●1名様 :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【時間】 10:30-16:30
【講師】大阪工業大学 工学部 応用化学科 客員教授/ (元)日東電工株式会社 中村 𠮷伸 氏
【講演主旨】
粘着強さはピール試験やタック試験で評価されるが、得られる値からは粘着剤相互の比較ができるのみで、その原因は明らかにできない。粘着強さは<界面の密着性>×<粘着剤の弾性率>で示される。さらに、界面の密着性には化学的な分子間力と物理的な投錨効果があり、弾性率には弾性項と粘性項がある。
演者は、これらの粘着強さへの相対的な寄与を解明することから、粘着性発現メカニズムを解明してきた。
界面の密着性と弾性率の向上は、粘着剤の特性として相反するものである。これらを同時に向上させる粘着剤設計が重要で、演者はパルスNMRを活用して界面の密着性と弾性率のバランスを評価してきた。パルスNMRは登場当初、材料中の水分の定量などの検査装置に留まっていたが、演者らの使いこなしによって粘着剤設計に有用なものになった。この活用法についても詳細に解説する。
粘着剤は典型的な粘弾性体であるので、弾性率は速度依存性を有し、これが粘着特性に大きく影響する。また、粘着剤は配合でなく、モルフォロジーからのアプローチも必要である。タックの剥離挙動やピール試験の糸曳きのモルフォロジーのin-situ観察、タッキファイヤのモルフォロジーのパルスNMRによる解析、AFMフォースカーブから粘着の本質を見極めるための手法を紹介し、得られた結果の粘着剤設計への活用、特に医療用について解説する。
【講演のポイント】
粘着特性は粘着剤だけでなく基材とのコラボで考えないといけない。さらに粘着剤層,基材に機能を付与したものが医療用等の最終製品である。“なぜくっついているのか”を考えながら設計することでゴールは近くなる。
【習得できる知識】
①糸曳きやモルフォロジーの観察手法
②モルフォロジーの見方
③パルスNMRやAFMフォースカーブの活用法
④粘着剤設計(特に医療用)への応用
【講演キーワード】
タック,タッキファイヤ、ピール試験、糸曳き、パルスNMR、AFMフォースカーブ,医療用テープ
【プログラム】
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1.粘着とは
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1.1 粘着テープの歴史
1.2 ベースポリマーによる分類
ゴム,アクリル,シリコーン等の特性活用
1.3 基材による分類
粘着テープ性能は基材とのコラボ
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2.なぜくっつく~粘着性発現メカニズム
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2.1 粘着強さは「界面の密着性×弾性率」
2.2 接着との大きな違い
2.3 界面の密着性とは ~化学的と物理的相互作用~
2.4 弾性率 ~弾性項と粘性項の効果~
2.5 界面の密着性と弾性率のバランスが大事
パルスNMRにより容易に評価できる
2.6 タッキファイヤによる粘着性発現
タッキファイヤとは モルフォロジーがキー
パルスNMRによるモルフォロジー評価
2.7 タッキファイヤのモルフォロジー予測
簡易相溶性試験
2.8 粘着剤の速度依存性
くっつくときは軟らかく剥がすときは硬い二刀流
2.9 モルフォロジーからの粘着剤設計
パルスNMR差スペクトルの活用
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3.ピール試験
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3.1 ピール試験は被着体の汚染に注意
3.2 糸曳きからの粘性項の効果解明
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4.タック試験
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4.1 プローブタック試験で濡れ性を評価
4.2 プローブの形状や平滑性の利用
4.3 プローブタック試験で粘性項の効果を解明
4.4 ボールタック試験をより定量的に
4.5 複数のタック試験比較が大事
4.6 タック試験も様々なことに注意
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5.界面の密着性と弾性率のバランスを知る
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5.1 パルスNMRの緩和スペクトル
5.2 AFMフォースカーブ
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6.医療用途に向けた粘着設計のために
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6.1 医療用粘着テープの特徴
サージカル,手術用,創傷治療ドレッシング,経皮吸収,スポーツ用他
6.2開発のためのキーテクノロジー
6.3 粘着性発現メカニズム,評価技術を開発に活かす
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7.まとめ&質疑応答
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※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
※前日のお申込みでも対応させていただきます(早めにご登録いただけると助かります)
※講演日にご参加が難しい場合は、録画視聴をご案内しますのでご相談ください