フレキソ印刷の最新技術動向と水性フレキソ印刷用インキ・合成紙・感光性樹脂版の開発および環境負荷低減へ向けた取り組み
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★フレキソ印刷はグラビア印刷、オフセット印刷、インクジェットデジタル印刷と共に包装材料の重要な印刷技術である。今後フレキソ印刷は小ロット対応においてインクジェットデジタル印刷とある面では競合しながらも伸びていく。循環型パッケージにおいてフレキソ印刷が今後どのように伸びていくか予測し、解説!
★近年、格段の進歩を遂げた“フレキソ印刷”に関し、進歩の過程や今の実力を説明。印刷業界が避けて通れない「VOC対策」「地球温暖化対策」については、“Non-VOCインキ”の可能性を探る。これらを通じて、印刷業界、特にパッケージ業界の環境対応に触れ、将来展望を試みる。最後に、油性グラビア印刷と水性フレキソ印刷の「印刷時における温室効果ガス排出量」の調査結果を示す。また、水性フレキソに関する直近の話題として、「IGAS2022」「フレキソジャパン2022」「第5回エコプロアワード(2022/12)」について解説!
★ミクロボイド制御技術について説明すると共に、最近の開発事例としてプラスチック量・CO2排出量を削減した「ユポエアー」を紹介!
★パッケージ印刷として昨今注目を浴びているフレキソ印刷についての市場動向及び各国事例、及びフレキソ印刷を用いたサステナブルなパッケージの実現に向けた各取り組みについて、水現像フレキソ樹脂版AWP™及び全自動製版システムと共に紹介!
- 第1部 住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏
- 第2部 一般社団法人日本フレキソ技術協会(FTAJ) / 株式会社TSI プランニング 理事 / 上席執行役員 塚田 昌 氏
- 第3部 株式会社ユポ・コーポレーション 技術本部 開発部門 開発部長 飯田 誠一郎 氏
- 第4部 旭化成株式会社 感光材営業部 部長 齋藤 匠 氏
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
定員:30名
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
※ 銀行振り込みをご選択ください。お支払いは会社のご都合で講座前日に間に合わない場合、開催月翌月末あたりまでお待ち申し上げます。
※ お申し込み後、受講票と請求書が自動で返信されます。請求書記載の銀行口座に沿って、お振り込みをお願いします。また請求書に記載の「株式会社」や「(株)」「会社名」はお客様の記入通りの表記になりますので、ご希望の形式で記載をお願いします。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、請求書受講票を代表者様にご連絡します
※ 領収書の要望があれば、申込時、備考欄へ記載ください。
※ ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます
※ 当講座では、同一部署、申込者のご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加申し込みいただけます。(申込者は正規料金、お二人目以降は11,000円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取り纏いただくか、申込時期が異なる場合は紹介者のお名前を備考欄にお書きくださいますよう、お願いいたします。
【第1講】 軟包装分野におけるフレキソ印刷技術の開発動向、今後の課題と展望
【時間】 10:30-11:45
【講師】住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏
【講演主旨】
フレキソ印刷はグラビア印刷、オフセット印刷、インクジェットデジタル印刷と共に包装材料の重要な印刷技術である。欧米は軟包装用にフレキソ印刷が多く、国内はグラビア印刷が多く、フレキソは少ないが、製版技術の進歩、インクの進歩、印刷機械の進歩により徐々に伸びてきている。包装では内容物、生産量、流通条件、コストパフォーマンスを考慮して印刷法が選定されている。今後フレキソ印刷は小ロット対応においてインクジェットデジタル印刷とある面では競合しながらも伸びていく。循環型パッケージにおいてフレキソ印刷が今後どのように伸びていくか予測してみる。
【プログラム】
【キーワード】
印刷の品質
水性インク
デザイン効果
循環型パッケージ
フィルム印刷の再生適性
【講演ポイント】
フレキソ印刷は歴史のある印刷技術であり、軟包装にも多く利用されてきた。印刷仕上がりも向上し、グラビア印刷と比較してもそん色がないまでになっている。今後更に伸びるためには何が必要かを考えるヒントを見つけて積極的に展開を図りたい。
【習得できる知識】
グラビア印刷、インクジェットデジタル印刷との比較検討。
水性インクでの用途展開の可能性。
フレキソ印刷のメリット・デメリットを知り、用途に合った展開が出来る。
【プログラム】
はじめに
1. 印刷技術の比較
デザイン、包装目的、印刷ロット、印刷基材によって印刷法を選定しているが、印刷法により特徴がある。
1-1 印刷技術の長短の比較
1-2 フレキソの現在の用途
フレキソ印刷は長年利用されてきた。印刷版、インク、印刷機械の向上と共に印刷品質がアップしてきている。適用範囲が拡大する。
2. 循環型パッケージ
2-1 循環型パッケージにどのように対応していくか
2-2 再生再利用の考慮
2-3 環境対応の優位性
3.印刷物の店頭効果
3-1 デザイン効果
3-2 印刷技術の環境対応がアピールできるか
4.現状の課題
4-1 グラビア印刷、デジタル印刷との競合あるいは補完関係
4-2 水性インクの利用のメリット
4-3 表刷りの可能性、脱インクのしやすさ
4-4 ボイル、レトルト用への展開
5. 印刷基材との関係
5-1 印刷適性
5-2 印刷機械の向上
6. 今後の予測
まとめ
【質疑応答】
【第2講】 パッケージ業界における“水性フレキソ印刷”の優位性と将来性 “未来継続性印刷 (Sustainable Print)”
【時間】 12:45-14:00
【講師】一般社団法人日本フレキソ技術協会(FTAJ) / 株式会社TSI プランニング 理事 / 上席執行役員 塚田 昌 氏
【講演主旨】
近年、テレビや新聞でも「SDGs」を取り上げていることが多い。世界的に、全ての業界で“環境対応”を急いでいる。我々印刷業界、パッケージ業界も環境対応を前面に出した新しい考え方のパッケージで、市場を変えなくてはならない。バイオマスパッケージやモノマテリアルパッケージ、紙化などの提案も具体化しつつある。これら素材の変更だけでなく、印刷方法、印刷インキの変更で環境対応を進めた場合、“水性フレキソ印刷”が、その有力な選択肢となっている。欧米のパッケージ市場は、フレキソ印刷の占有率が高いが、日本において、なぜ普及しなかったのか。そして、今急激に技術革新を進めたフレキソ印刷が、多くの市場で、環境対応印刷として注目を集め、採用事例を増やしている。これらについて、背景をできるだけわかりやすく、解説する。
【プログラム】
【キーワード】
・環境対応/地球温暖化対策
・水性フレキソ印刷
・未来継続性印刷(Sustainable Print)
【講演ポイント】
巨大な市場を有する印刷業界の現状を含め、印刷方式の差、市場規模、用途などを説明。そして、今や、国内最大のインキ使用量を誇る“グラビア印刷”の特色やポジションを細かく説明。また、近年、格段の進歩を遂げた“フレキソ印刷”に関し、進歩の過程や今の実力を説明。印刷業界が避けて通れない「VOC対策」「地球温暖化対策」については、“Non-VOCインキ”の可能性を探る。これらを通じて、印刷業界、特にパッケージ業界の環境対応に触れ、将来展望を試みる。最後に、油性グラビア印刷と水性フレキソ印刷の「印刷時における温室効果ガス排出量」の調査結果を示す。
また、水性フレキソに関する直近の話題として、「IGAS2022」「フレキソジャパン2022」「第5回エコプロアワード(2022/12)」について解説をする。
【習得できる知識】
・印刷業界の流れ
・パッケージ印刷における、環境対応の考え方
・軟包装印刷における水性フレキソの現状の実力
【プログラム】
・日本における“食品包材”を中心とした、“パッケージ業界”の生産工程における、「環境対応」を考える。
・パッケージ業界に多く採用されている、“油性グラビア印刷”の問題点を通し、「なぜ、今“水性フレキソ印刷”が注目されているのか」を考察。
・日本で誕生した“高性能水性フレキソ印刷”の開発経緯、そして現在のレベルを解説。
・国内2大印刷である「オフセットインキ/グラビアインキ」の、過去20年間の変化を通し、その変化の要因や将来性を考えてみる。
・フレキソ印刷用インキ、版、印刷機など全般的な解説を通し、近年における、劇的に表現力が改善された要因を解説。
・地球温暖化防止対策の再考。
・「IGAS2022/フレキソジャパン2022」のトレンド解説。
・“第5回エコプロアワード(2022/12)”においてFTAJの応募テーマ「水性フレキソ印刷」が入賞した。その応募テーマ、授賞理由を解説。
【質疑応答】
【第3講】 水性フレキソ印刷向け合成紙ユポ、プラスチック量C02排出量削減した「ユポエアー」ご紹介
【時間】 14:15-15:15
【講師】株式会社ユポ・コーポレーション 技術本部 開発部門 開発部長 飯田 誠一郎 氏
【講演主旨】
世界各国で環境負荷低減の取り組みが活発となり、揮発性有機化合物(VOC)やCO2発生を抑制できる水性フレキソ印刷は、更なる市場の伸長が予想されています。
世界トップクラス、また国内合成紙業界でトップシェアを持つ素材であるユポは、独自技術であるミクロボイド制御技術を活用することで、水性フレキソ印刷にも優れた印刷適性があることを2020年にプレスリリースいたしました。
本講演では、ミクロボイド制御技術について説明すると共に、最近の開発事例としてプラスチック量・CO2排出量を削減した「ユポエアー」のご紹介、最後にユポ環境経営方針を説明する予定です。
【プログラム】
1.ユポ・コーポレーション 会社概要
2.合成紙ユポ 用途事例紹介(国内・海外)
3.合成紙ユポ 製造プロセス紹介
4.ユポの機能
・ミクロボイドとは?
・天然紙は違う機能性!
5.水性フレキソ向けユポ ご紹介
・弊社プレスリリース内容
・ミクロボイドの効果
6. プラスチック量・C02排出量削減した「ユポエアー」
・基材コンセプト
・樹脂削減と剛度の両立
7.今後にむけて
ユポ環境経営方針 ご紹介
【質疑応答】
【第4講】 環境調和型フレキソ印刷用感光性樹脂版の開発と最新フレキソ印刷技術の紹介
【時間】 15:30-16:45
【講師】旭化成株式会社 感光材営業部 部長 齋藤 匠 氏
【講演主旨】
弊社旭化成はフレキソ印刷用感光性樹脂版のサプライヤーとして、世界70か国以上のお客様に製品・サービスを展開しております。今回の講座においては、パッケージ印刷として昨今注目を浴びているフレキソ印刷についての市場動向及び各国事例、及び弊社が取り組んでおりますフレキソ印刷を用いたサステナブルなパッケージの実現に向けた各取り組みについて、弊社最新製品(水現像フレキソ樹脂版AWP™及び全自動製版システム)と共に、ご紹介いたします。
【プログラム】
【キーワード】
フレキソ印刷・パッケージ印刷
各国溶剤規制・非溶剤化
全自動化
【習得できる知識】
・パッケージ印刷、フレキソ印刷における最新動向。
・フレキソ樹脂版に関する最新知識(版品質、環境性能)
【プログラム】
1. 旭化成感光材事業部のご紹介
2. 国内外のパッケージ印刷業界の動向について
3. パッケージ印刷におけるフレキソ印刷の優位性について(環境面、生産性面)
4. 旭化成が提案する、フレキソ印刷を用いたサステナブルなパッケージの実現に向けた取り組みについて
‐ 水現像版フレキソ樹脂版AWP™
‐ 業界初となる全自動製版システム「CrystalCleanConnect」
‐ 旭化成独自の膜技術を用いた最新廃液リサイクル装置「AWP-Loop™」
5. まとめ
【質疑応答】