導電助剤の最新開発動向・評価と分散技術・電池電極への応用展開
~導電性カーボンブラック・カーボンナノチューブ・グラフェンの電極材料の分散~
≪こちらはWEB講座のお申し込みURLになります≫
★リチウムイオン二次電池の特性向上に必要な導電助剤の活用法をしっかりと学ぶ!
★グラフェン、カーボン系粒子・CNTの特徴と分散剤の関係とは?いかに有効活用して併用をするか、事例からひも解く!
★リチウムイオン二次電池の電極作製プロセスを事例にした分散技術とその評価技術とは!
★正極、負極、集電箔などへの適用とその使い方、その効果とは?
- 第1部 デンカ株式会社 電池・導電材料開発部 松井 瑞樹 氏
- 第2部 ビックケミー・ジャパン株式会社 シニアソリューションナビゲーター 若原 章博 氏
- 第3部 株式会社ADEKA 環境材料本部 電池材料開発研究所 電池材料評価室 室長・バッテリースペシャリスト 撹上 健二 氏
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
定員:30名
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
※ 銀行振り込みをご選択ください。お支払いは会社のご都合で講座前日に間に合わない場合、開催月翌月末あたりまでお待ち申し上げます。
※ お申し込み後、受講票と請求書が自動で返信されます。請求書記載の銀行口座に沿って、お振り込みをお願いします。また請求書に記載の「株式会社」や「(株)」「会社名」はお客様の記入通りの表記になりますので、ご希望の形式で記載をお願いします。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、請求書受講票を代表者様にご連絡します
※ 領収書の要望があれば、申込時、備考欄へ記載ください。
※ ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます
※ 当講座では、同一部署、申込者のご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加申し込みいただけます。(申込者は正規料金、お二人目以降は11,000円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取り纏いただくか、申込時期が異なる場合は紹介者のお名前を備考欄にお書きくださいますよう、お願いいたします。
【第1講】 導電性カーボンブラックの配合技術と分散技術及び電池への応用評価
【時間】 12:30-13:45
【講師】デンカ株式会社 電池・導電材料開発部 松井 瑞樹 氏
【講演主旨】
カーボンブラックは、帯電防止や導電性付与の目的で樹脂やゴム、電池材料の添加剤として幅広く用いられています。本講演では、アセチレンブラックに関する製法、特性、物性評価法、並びに、活用方法を主体に解説します。導電性を効果的に発現させるための導電性メカニズムは、適切なアセチレンブラックの選定のみならず、配合、混練・混合プロセス等複数の要因があります。これらの要因について、技術的に重要な考え方を解説します。
本講座では代表的な導電性カーボンブラックであるアセチレンブラックの適切な配合や分散技術をご紹介し、アセチレンブラックの導電性を最大限発揮し、リチウムイオン二次電池の特性向上に必要な知識と考え方について理解頂けるような講演にしたいと思います。
【講演キーワード】
リチウムイオン二次電池、導電材、アセチレンブラック
【講演のポイント】
アセチレンブラックの基本的な性状に加え、アセチレンブラックの導電性を最大限発揮するための技術的な考え方を、事例を踏まえて解説する。
【習得できる知識】
・アセチレンブラックの特長と基本性状の考え方
・アセチレンブラックの導電性、分散性に影響を及ぼす因子
・アセチレンブラックの特性を最大限引き出すための考え方と方法
【プログラム】
【第2講】 リチウムイオン電池用カーボン・CNT ペースト作成のための湿潤分散剤
【時間】 14:00-15:15
【講師】ビックケミー・ジャパン株式会社 シニアソリューションナビゲーター 若原 章博 氏
【講演主旨】
導電カーボンやCNTのスラリー設計において、粘性制御や充填率のアップを図るうえで、分散安定化の概念は欠かせないものになっている。ここでは粒子の媒体への濡れ・吸着と安定化の基礎をおさらいしたうえで、カーボン系粒子に有効な湿潤分散剤の考え方を説明します。そのうえでCNTを含めた分散実験とその特性評価について、事例を紹介する。分散の基礎理論やスラリー設計になじみの方にもご理解いただけるよう、分散手順と評価・その解釈について平易な説明に努めたい。
【講演キーワード】
分散安定化、CNT分散、レオロジー、分散剤子
【講演ポイント】
塗料・インキ・カラーフィルター・インクジェットをはじめ多様なコーティング液での実績を基礎に、電池分野での積極的な添加剤開発を進めてきている。分散安定化に加え、分散液の塗布・乾燥プロセスでのトラブルへの対応技術も有しているので、多様な質問にお答えできる。
【習得できる知識】
カーボン系粒子の分散設計
分散体の評価技術
湿潤分散剤の構造と考え方
【プログラム】
1.どのようにして粒子の分散安定化を図るか、その基礎
1-1 分散安定化のプロセスと着目点
1-2 吸着と安定化の考え方
2.湿潤分散剤の設計思想を知る
2-1 吸着基と相溶性鎖の役割
2-2 分子構造のデザインの重要性
3.カーボン系粒子の分散性の向上を実現するには
3-1 カーボン系粒子・CNTの特徴と分散剤
3-2 NMP系での分散例
3-3 水系での分散例
4.電池特性の確認
【第3講】 リチウムイオン二次電池用グラフェンの開発
【時間】 15:30-16:45
【講師】株式会社ADEKA 環境材料本部 電池材料開発研究所 電池材料評価室 室長・バッテリースペシャリスト 撹上 健二 氏
【講演主旨】
リチウムイオン二次電池の高性能化は、GSC推進とSDGs達成に向けて必要不可欠であり、長寿命化、充電・放電の高速化、使用温度域の拡大、高電圧化などが要求されている。
本講座では、グラフェンのリチウムイオン二次電池用導電助剤としての機能について解説する。そして、当社が開発している産業型グラフェン「Thick-Graphene」と他カーボン材料との違いについて説明し、当社グラフェンの正極・負極および集電体コートへの適用による上記性能の改善例を示すことで、リチウムイオン二次電池の高性能化指針を提示する。
【講演キーワード】
リチウムイオン二次電池、LIB、導電助剤、グラフェン、分散液、低抵抗、長寿命、高速充放電、高電圧、集電体コート
【講演ポイント】
産業型グラフェン(量産を志向した厚いグラフェン)を活用したリチウムイオン二次電池高性能化のソリューションを提示する。正極への適用効果を中心に、負極や集電体コーティング材への適用についても解説する。
【習得できる知識】
リチウムイオン二次電池、導電助剤、グラフェン、低抵抗化に関する知識
【プログラム】
1.株式会社ADEKAの紹介
2.リチウムイオン二次電池と導電助剤
3.グラフェンの導電助剤としての可能性
3-1 グラフェンとは?
3-2 市販のグラフェン
3-3 導電助剤として期待される効果
4.ADEKAのグラフェン ~Thick-Graphene~
4-1 基本物性と分散液
4-2 正極への適用効果 ~電極助剤としての働き~
4-3 負極への適用効果
4-4 集電体用コーティング材としての展開