フッ素フリー撥水・撥油表面の設計指針/評価と開発動向
★2024年4月18日WEBオンライン開講。【講師:産業技術総合研究所・上級主任研究員の穂積氏】 表面化学、薄膜工学、材料プロセス工学の専門家が撥水・撥油処理の設計指針について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★基礎知識の修得から国内外の最新の研究開発動向までを分かりやすく解説!
★フッ素フリーな撥水・撥油表面を実例を挙げながら解説します!
製本テキストを郵送致しますので、電子テキストダウンロード不可となります。
4/12・正午以後のお申し込みは、講演後のお届けになる可能性がありますのでご了承ください。
- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門/上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏
【1名の場合】45,100円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。
※ 銀行振り込みをご選択ください。お支払いは会社のご都合で講座前日に間に合わない場合、開催月翌月末あたりまでお待ち申し上げます。
※ お申し込み後、受講票と請求書が自動で返信されます。請求書記載の銀行口座に沿って、お振り込みをお願いします。また請求書に記載の「株式会社」や「(株)」「会社名」はお客様の記入通りの表記になりますので、ご希望の形式で記載をお願いします。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、請求書受講票を代表者様にご連絡します。
※ 領収書の要望があれば、申込時、備考欄へ記載ください。
※ ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
■本セミナーの主題および状況
撥水剤は建材や繊維などにおいて必要不可欠であることから、今後も海外市場を含めた需要の拡大が見込まれています。また、フッ素化合物への規制が更に厳しくなると予想されるため、より優れた撥水性を実現するための技術向上が必要です。
これまで固体表面のぬれ性(撥水・撥油性)は、静的な(見かけの)接触角の大小で評価されてきました。しかし静的な接触角が同じでも表面状態によって、液滴は異なった動的挙動を示します。
本セミナーでは固体表面のぬれ性をいかに制御し、どう評価するかについての基礎知識の修得を目指します。また、国内外の最新の研究開発動向と、滑落性(特に油)に優れたフッ素フリーな撥水・撥油表面を得るための設計指針について、実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説します。
■本講座の注目ポイント
①実用的な撥水・撥油処理に関する基礎知識
②ぬれ性評価の正しい知識
③最新の国内外の研究開発動向
(企画担当:川本)
【時間】 13:30-17:30
【講師】国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門/上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏
【講演主旨】
フッ素化合物を用いない撥水・撥油処理の開発が様々な産業分野で喫緊の課題となっています。
本セミナーでは、優れた液滴(特に油)の滑落性を示すフッ素フリーな撥水・撥油表面の設計指針について、実例を挙げながらわかりやすく解説します。
【講演キーワード】
フッ素フリー、撥水・撥油性、静的/動的接触角、接触角ヒステリシス、滑落性
【プログラム】
1-1.Youngの式(ぬれの基本式)
1-2.表面張力の定義
1-3.表面自由エネルギー
1-4.CassieとWenzelの式(凹凸表面、複合表面におけるぬれ)
1-5.CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
1-6.既存理論を否定する研究事例
1-7.3相接触線の重要性
1-8.これまでのぬれ性評価法とその問題点
1-9.静的接触角について
2.動的ぬれ性と測定・制御方法
2-1.動的ぬれ性とは?
2-2.動的ぬれ性制御の重要性
2-3.動的接触角と測定方法
2-4.接触角ヒステリシスとは?
2-5.自然界における高/低接触角ヒステリシス表面
2-6.接触角ヒステリシス制御に関する過去の研究
2-7.接触角ヒステリシスを抑制するためのコンセプト
2-8.接触角ヒステリシスと滑落性の関係
3.超撥水/超撥油処理の研究開発動向
3-1.バイオミメティクス(生物模倣技術)を利用した超撥水/超撥油処理
3-2.超撥水/超撥油性を得るための指針
3-3.これまでの超撥水/超撥油表面の問題点・課題
3-4.最新の超撥水/超撥油性の定義
3-5.超撥水/超撥油処理の研究開発動向
3-6.自己修復型超撥水/超撥油材料の研究開発動向
4.フッ素フリー撥水/撥油表面を作製するための指針と実例
4-1.フッ素フリー撥水/撥油表面を作製するための指針
4-2. 国内外の研究開発動向
4-3.有機シラン単分子を利用した方法とその特徴
4-4.PDMSポリマーブラシを利用した方法とその特徴
4-5.有機-無機ハイブリッド皮膜を利用した方法とその特徴
4-6.離しょうゲル皮膜を利用した方法とその特徴
5.最近のトピックス、まとめ、質疑応答