環境対応技術としての軟包装モノマテリアル・減容化とリサイクル・規制対応に向けた課題
~包装廃棄物規則PPWR適用・メカニカルリサイクル向け脱インキ・デラミ・環境負荷低減包装~
★2024年4月25日WEBオンライン開講【①住本技術士事務所・住本氏】【②土屋特許事務所・土屋氏】【③興人フィルム&ケミカルズ・橘氏】専門家3名の講師がフィルム・プラスチックの環境負荷低減について、今後の展望について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★包装廃棄物規則PPWRについて国内外の事例を交えて解説します!
★軟包装のマテリアル化や特許出願情報について解説します!
★PBTフィルムの特性と開発動向についても解説します!
- 第1部 住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏
- 第2部 土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏
- 第3部 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 開発推進部 橘 郁人 氏
【1名の場合】49,500(税込、資料作成費用を含む)
2名以上からは1名につき、16,500円となります。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 EU包装及び包装廃棄物規則PPWRと今後のフィルム包装対応
【時間】 13:00-14:15
【講師】住本技術士事務所 所長 住本 充弘 氏
【講演主旨】
EUのPPWR が議会で承認、公布後18か月後に発効となる。
多くの課題があり、世界はこの規則への対応を早急に進めている。プラスチック包装は分野別にrecycled plasticsの配合割合が決まっており、recycled resins, films, sheetsはまだ供給量が少なく、世界の樹脂メーカーは増産体制中であるが、グレードも限られるので今からの対応が必要である。
基本的にはHS 層への配合を考えないと対応が難しく、バリア性の付加とも合わせて、透明蒸着、延伸技術、多層フィルム、再生可能原材料由来のバリア材のコーティング、回収包材の脱インキ、ラミネート品の剥離技術など課題が山積みである。世界は早急に対応をしている。包装先進国の日本は義務化ではないが、EU 他への包装製品の輸出のために同じような対応が必要である。国内外の事例を挙げて今後の対応を説明する。
【習得できる知識】
①PPWRの概要
②recycled plasticsの定義、リサイクル技術関連の規則
【講演キーワード】
EUの包装及び包装廃棄物規則、PPWR、実施の伴う日本の包装の課題
【講演のポイント】
EUのPPWR実施で日本の包装製品が輸出できなくならないようどのように対応するか。EU以外の国でもPPWR 追随の動きがあり、日本からの包装製品の輸出が難しくなり、売る上げ減少他、EU 向けのビジネス活動が困難となる。早急な対応が包装業界に求められる。
【プログラム】
1. PPWR
1-1. 改定の経緯
1-2. 改定の主な点
2. EU2022・1616
2-1. 再生プラスチックの定義
2-2. 除染工程とは
2-3. リサイクル技術とは
2-4. 適合宣言
3. 現在のリサイクル技術
3-1. リサイクル全体の技術
3-2. メカニカルリサイクルの事例
3-3. 欧州の回収品の選別事例
4. メカイニカルリサイクル向けの脱インキ、デラミ技術
4-1. インク剥離用プライマー
4-2. 脱インク及び剥離技術のビジネス例
5. 循環型ポリマー利用の事例
5-1. 海外の事例
5-2. 国内の事例
まとめ
【質疑応答】
【第2講】 フィルム・パッケージのモノマテリアル化・減量化動向と高性能化の両立
【時間】 14:30-15:45
【講師】土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏
【講演主旨】
プラスチック製軟包装のリサイクルを推進するために、モノマテリアル化が潮流となっています。
EUでは、2030年からプラスチック製容器包装にリサイクル材を定める率で使用することが、定められようとしています。軟包装では、モノマテリアル化がリサイクル可能化の有効手段と認識されています。しかし、軟包装は異なる素材を複層化することで、物理的強度、包装適性、利便性及びバリア性を付与しています。
一方、軟包装の減量化は包装廃棄物削減に有効であり、国内では容リ法によるリサイクル費用を下げる方法として目に見える効果もあり、積極的に行われてきました。モノマテリアル化は、軟包装の機能性を毀損し、減量化は物性を毀損するおそれがあります。極限まで減量化し、しかもモノマテリル化を達成するのは至難です。
モノマテリアル化を前提として減量化も図るためには、どのような材料選定を行うべきか、そのための選択肢としての材料について説明します。
【習得できる知識】
①軟包装のモノマテリイアルに使用するポリオレフィン系フィルム情報
②ポリオレフィン系フィルムへのバリア付与技術に関する知識
【講演キーワード】
モノマテリアル、透明蒸着、EVOH、PVOH、バリア接着剤
【講演のポイント】
軟包装のモノマテリアル化と減量化を同時に達成する選択肢を解説する。
【プログラム】
1. 減量化目標
1-1. EUの目標
1-2. 日本の目標
2. 減量化例
2-1. 薄肉化
2-2. 形態変更
3. モノマテリアル化に有効な透明蒸着フィルム
3-1. Amcor
3-2. Jindal
3-3. FlexfFilm
3-4. 凸版印刷
4. ヒートシール性OPPフィルム
5. EVOHの多層化によるバリアフィルム
5-1. EVOH多層OPP
5-2. EVOH多層OPE
6. コーティングによるバリアフィルム
6-1. コーティングOPP
6-2. コーティングOPE
7. バリア性接着剤
7-1. 三菱瓦斯化学
7-2. DIC
8. 高剛性化
8-1. 高剛性樹脂
8-2. 高剛性フィルム
【質疑応答】
【第3講】 二軸延伸PBTフィルムの特性と環境配慮包材への展開
【時間】 16:00-16:45
【講師】興人フィルム&ケミカルズ株式会社 開発推進部 橘 郁人 氏
【講演主旨】
当社ではSDGsに代表されるサスティナブルな経済活動に貢献することを目的に、例えばケミカルリサイクル原料やバイオマス由来原料を使用し環境負荷低減に貢献できる製品の開発も積極的に推進しています。今回は、当社が工業化に成功したPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂の二軸延伸フィルム(商品名:ボブレット)を用いることにより、食品パッケージにおけるプラスチックの減容化やCO2排出量の削減を中心とした様々な環境負荷低減に貢献する提案について、紹介します。
【習得できる知識】
①チューブラー同時二軸延伸法の製造プロセスについて
②OPBTフィルムの特性と環境配慮包材としての活用について
【講演キーワード】
PBTフィルム、減プラ、減容化、SDGs、レンジパウチ、冷凍食品、プラスチック、CO2削減
【講演のポイント】
当社が工業化に成功したPBT樹脂の二軸延伸フィルムを用いることによる、食品パッケージにおけるプラスチックの減容化やCO2排出量の削減を中心とした様々な環境負荷低減に貢献する提案について紹介します。
【プログラム】
1.OPBTの製造方法とフィルム特性
1-1. PBT樹脂とは?
1-2. チューブラー同時二軸延伸プロセス
1-3. OPBTフィルムの特長
1-4. OPBTフィルムの物性
2.OPBTを活用したパッケージによる環境負荷低減
2-1.代表的な活用事例
2-1-1. レンジ対応パウチ
2-1-2.深絞りトップ材
2-1-3.冷凍食品
2-2.その他の活用事例
2-2-1.アセプティック適性
2-2-2.耐内容物性
2-2-3.放射線滅菌用包材
3.その他の主な採用例
4.おわりに
【質疑応答】