スラリーの粒子分散・凝集制御の基礎と高粒子濃度スラリーの分散状態の評価手法および実プロセスへの応用例
~セラミックススラリーから電池電極スラリーまで~
※本講座のお申込みの締め切り日は、2025年3月7日(月)までとさせていただきます。
★2025年3月19日WEBでオンライン開講。法政大学 森 隆昌 氏が、スラリーの粒子分散・凝集制御の基礎と高粒子濃度スラリーの分散状態の評価手法および実プロセスへの応用例~セラミックススラリーから電池電極スラリーまで~について解説する講座です。
※本講座の配布用の講演資料としては、「基礎スラリー工学」椿 淳一郎氏、森 隆昌氏、佐藤根 大士氏 (著)(丸善出版)を使用いたします。本講座の開催が決定いたしましたら、当該書籍を受講者皆様に、開催日前日までにご送付いたします。
■注目ポイント
★スラリーの分散制御に関連する研究を20年以上続け「現場に役立つ基礎研究」をモットーに数多くの企業との共同研究も経験してきた講師が評価の難しい高粒子濃度スラリーを中心に粒子分散・凝集状態の評価手法を解説!
- 法政大学 生命科学部 / 教授 森 隆昌 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL等を別途メールでご案内いたします。事前配布資料(「基礎スラリー工学」)については、本講座の開催が決定し、発送の準備が整いましたらご送付差し上げたく存じます。この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況【講師から】
★現代社会を支える電子機器になくてはならないリチウムイオン電池やセラミックスコンデンサーなどはスラリーから作られており、スラリー調製が製品性能を決定づけると言っても過言ではないでしょう。しかし、スラリーは単に“レシピ”が同じというだけでは“同じスラリー”ができるものではなく、スラリーの特性を制御することは容易ではありません。またそもそも、スラリー中の粒子の状態(分散状態)がどうなっているかを的確に評価できる人は少なく、まして複数の種類の粒子からなるリチウムイオン電池電極用スラリーなどの評価は、手もつけられないのではないでしょうか?
★本セミナーではそのような悩みに答えられるように、液中での粒子の分散の基礎から解説し、よりよいスラリーを作るためのヒントをつかんでいただけたらと思います。特に、スラリー中の粒子の分散状態の評価が重要であるとの考えから、濃厚系は濃厚系のまま評価すること、測れるものを測るのではなく、測るべきものを測ることの大切さを実例とともに解説します。
■注目ポイント
★液中の粒子分散・凝集状態を支配する因子、液中の粒子分散・凝集状態を評価する手法とは!?
★スラリーの流動性を評価する方法、粒子の濡れ性(接触角)を測定する方法を解説!
★スラリー評価技術を実プロセスに応用した例を紹介!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 10:30-16:30
【講師】法政大学 生命科学部 / 教授 森 隆昌 氏
【講演主旨】
スラリー中の粒子分散・凝集状態制御の基礎を解説します。まず粒子分散・凝集状態を支配する因子を概説します。その後で、粒子分散・凝集状態をいかに評価するか、その手法を解説します。本セミナーでは特に評価が難しい高粒子濃度スラリーを中心に解説します。最後に紹介したスラリー評価技術を実プロセスに応用した例を紹介します。
【プログラム】
1.イントロダクション
1-1. スラリー評価の前に知っておきたいこと
1-2. なぜスラリーが必要なのか?
1-3.濃厚スラリーの粒子径分布測定(希釈前後の粒子分散状態の比較)
濃厚スラリーを希釈して測定した粒子径分布は分散状態を評価したことになるのか?
2.液中粒子の分散・凝集を支配する因子
2-1. DLVO理論
2-2. 非 DLVO力
3.スラリーの流動性評価
3-1. 流動挙動の種類
3-2. 流動性評価法
3-3. 流動性評価の実例
3-4. 見かけ粘度の測定で注意すべきこと
4.スラリー中の粒子集合状態評価技術
4-1. 重力沈降,遠心沈降試験
4-1-1. 測定原理及び実験方法 4-1-2.測定結果の実例
4-2. 静水圧測定法
4-2-1. 測定原理及び実験方法
4-2-2. 測定結果の実例
4-3. ナノ粒子の分散・凝集状態評価(浸透圧測定法)
4-3-1. 測定原理及び実験方法
4-3-2. 測定結果の実例
4-4. 希薄系での直接観察
4-5. 希釈したスラリーの粒子径分布測定(希釈前後の比較)
5.スラリー評価の応用例
5-1. 噴霧乾燥(スプレードライ)
中実球形顆粒を作るには?
5-2. リチウムイオン電池正極
多成分スラリーを評価するには?
5-3. チタン酸バリウム
シート成形で成形体密度を制御するには?
5-4. アルミナ
鋳込み成形で成形体密度を制御するには?
5-5. スラリー特性の経時変化
スラリー特性が時間とともに変化するのはどういう場合か?
6.粒子の濡れ性(接触角)測定
6-1.異なる溶媒に対する粒子の接触角と分散のしやすさ
6-2.表面改質の効果の接触角による評価
7.まとめ&法政大学大学院スラリー工学研究所の紹介
【質疑応答】
【キーワード】
スラリー、分散、凝集、セラミックス、リチウムイオン電池、湿式成形、シート成形、鋳込み成形
【講演のポイント】
講演者はスラリーの分散制御に関連する研究を20年以上続けており、「現場に役立つ基礎研究」をモットーに、数多くの企業との共同研究も経験してきました。講演者が所長を務めるスラリー工学研究所では、講演で紹介する各種評価方法について企業からの受託測定も実施しています。現場の実例を交えてスラリーの基礎を解説することができる数少ない研究者です。
【習得できる知識】
液中の粒子分散・凝集状態を支配する因子、液中の粒子分散・凝集状態を評価する手法
スラリーの流動性を評価する方法、粒子の濡れ性(接触角)を測定する方法
スラリー特性と成形体特性の関係