フッ素フリーで撥水/撥油表面を作製するための指針と実例 ~ぬれ性の基礎、評価技術~
★2024年12月20日WEBオンライン開講。国立研究開発法人 産業技術総合研究所 穂積 篤氏がフッ素フリーで撥水/撥油表面を作製するための指針と実例~ぬれ性の基礎、評価技術~について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★長鎖フッ素化合物を用いない撥水・撥油処理の開発が様々な産業分野で喫緊の課題となっています。本セミナーでは、優れた液滴(特に油)の滑落性を示すフッ素フリーな撥水・撥油表面の設計指針について、実例を挙げながらわかりやすく解説します。
■当講演の注意点
製本テキストを郵送致しますので、電子テキストダウンロード不可となります。
ご郵送の都合上、12/13 午前中までにお申し込みください。以後のお申し込みでも受付は可能ですが、テキストが講演後のお届けになる可能性がありますのでご注意ください。
- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門/上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏
【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
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【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★固体表面のぬれ性(撥水性や撥油性)において、特に重要となる動的なぬれ性(前進/後退接触角、ヒステリシス、滑落角)についての理解と取得を目指します。また、最新の撥水・撥油、防汚処理技術について国内外の最新の研究開発動向と、フッ素フリーで撥水・撥油性、防汚表面を得るための設計指針について演者らの実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説します。
■注目ポイント
★ぬれ性の基礎、表面張力の定義と各種測定方法、これまでのぬれ性評価法とその課題について学習、習得できる!
★動的ぬれ性について、制御の重要性、動的接触角(前進/後退接触角)の定義と近年の役割、各種測定方法、 接触角ヒステリシスの定義と発生原因など学習、習得できる!
★撥水/撥油処理の最新研究開発動向、超撥水/撥油性を得るための表面設計指針、問題点と課題、最近の超撥水/撥油性の定義、超撥水/撥油処理の最新研究開発動向について学習、習得できる!
★フッ素フリー撥水/撥油処理の最新研究開発動向、CVD法による単分子膜の作製方法とその特徴、ゾルゲル法による有機-無機ハイブリッド皮膜の作製方法とその特徴、そしてオルガノゲルを利用した難付着性表面の作製方法とその特徴を学習、習得できる!
講座担当:齋藤順
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 13:00-17:00
【講師】国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門/上級主任研究員 博士(工学) 穂積 篤 氏
【講演主旨】
これまで、固体表面のぬれ性(撥水性や撥油性)は、静的な(見かけの)接触角の大小で評価されてきました。しかし、静的な接触角が同じでも、表面状態によって液滴は異なった動的挙動を示します。本セミナーでは実用上、重要となる動的なぬれ性(前進/後退接触角、ヒステリシス、滑落角)についての理解と取得を目指します。また、最新の撥水・撥油、防汚処理技術について国内外の最新の研究開発動向と、フッ素フリーで撥水・撥油性、防汚表面を得るための設計指針について演者らの実例を挙げながら分かりやすく詳細に解説します。
【プログラム】
1. ぬれの基礎
1.1 Youngの式
1.2 表面張力の定義と各種測定方法
1.3 表面自由エネルギーとは?
1.4 Cassieの式(凹凸表面におけるぬれ)
1.5 Wenzelの式(複合表面におけるぬれ)
1.6 CassieとWenzelの式は本当に正しいのか?
1.7 既存理論を否定する研究事例
1.8 3相接触線の重要性
1.9 これまでのぬれ性評価法とその課題
1.10 静的接触角とぬれ性との関係
2. 動的ぬれ性
2.1 動的ぬれ性とは?
2.2 動的ぬれ性制御の重要性
2.3 動的接触角(前進/後退接触角)の定義と近年の役割
2.4 動的接触角の各種測定方法
2.5 接触角ヒステリシスの定義と発生原因
2.6 身近な高/低接触角ヒステリシス表面の事例
2.7 接触角ヒステリシス制御に関するこれまでの研究
2.8 接触角ヒステリシスを抑制するための指針
2.9 接触角ヒステリシスと滑落性の関係(Kawasaki/Furmidgeの式)
2.10 低接触角ヒステリシス表面の特長
3. 撥水/撥油処理の最新研究開発動向
3.1 バイオミメティクス(生物模倣技術)
3.2 超撥水/撥油性を得るための表面設計指針
3.3 これまでの超撥水/撥油表面の問題点と課題
3.4 耐久性を向上させるためのコンセプトと研究事例
3.5 最近の超撥水/撥油性の定義
3.6 超撥水/撥油処理の最新研究開発動向
3.7 液体含有表面:SLIPS(Slippery Liquid-Infused Porous Surfaces)の特徴・設計・課題
4. フッ素フリー撥水/撥油/難付着処理
4.1フッ素フリー撥水/撥油処理の最新研究開発動向
4.2フッ素フリー撥水/撥油性表面の開発事例
4.2.1 CVD法による単分子膜の作製方法とその特徴
4.2.2 ゾルゲル法による有機-無機ハイブリッド皮膜の作製方法とその特徴
4.2.3 オルガノゲルを利用した難付着性表面の作製方法とその特徴
5. 現状の課題と最近のトピックス
質疑応答
【キーワード】
フッ素フリー、(超)撥水・撥油性、静的/動的接触角、接触角ヒステリシス、滑落性
【講演の最大のPRポイント】
長鎖フッ素化合物を用いない撥水・撥油処理の開発が様々な産業分野で喫緊の課題となっています。本セミナーでは、優れた液滴(特に油)の滑落性を示すフッ素フリーな撥水・撥油表面の設計指針について、実例を挙げながらわかりやすく解説します。
【習得できる知識】
・ぬれ性に関する基礎的な知識/理論
・ぬれ性評価技術(静的/動的接触角、接触角ヒステリシス、滑落角)の正しい知識
・フッ素化合物を用いずに、それと同等の撥水性、撥油性、防汚性、難付着性を有する表面・界面を作るための技術情報