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自動車における振動・騒音現象とその対策および遮音材料の開発動向

~シリカエアロゲルとセルロースナノファイバーを複合化した遮音性の材料、2×2伝達マトリクス法による防音材料の音響性能予測~

★2025年3月27日WEBでオンライン開講。群馬大学 松村氏、株式会社KRI 羽山氏、株式会社HOWA 加藤氏が、自動車における振動・騒音現象とその対策および遮音材料の開発動向について解説する講座です。

■本講座の注目ポイント

★自動車の振動騒音現象とその対策事例、シリカエアロゲルとセルロースナノファイバーを複合化した遮音性の材料、2×2伝達マトリクス法による防音材料の音響性能予測を紹介!

セミナー番号
S2503316
セミナー名
自動車 騒音対策 遮音材料
講師名
  • 第1部  群馬大学  大学院理工学府知能機械創製部門 / 研究員  松村 修二 氏
  • 第2部  株式会社 KRI  スマートマテリアル研究センター / 主席研究員  羽山 秀和 氏
  • 第3部  株式会社HOWA   車両音響開発部/上級スペシャリスト   加藤 大輔 氏
開催日
2025年03月27日(木) 13:00-17:05
会場名
※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
受講料(税込)

【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。


詳細

定員:30名

※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。

※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。

※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。

※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。

※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。

※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。

※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。

※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。


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セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)

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【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況(講師より)

★自動車は振動騒音のデパートと言われているようにあらゆる振動騒音があります。EVも含めてその概要を把握しておくことは重要であります。また、振動騒音の世界は感覚と異なった現象も多くあり、しっかりとした基礎知識を持たないと設計指針を誤ってしまいます。

★自動車のEV化、自動運転技術の発達に伴い、車内エンターテイメント性が求められ、ますます静粛性が重要になっています。

★従来の遮音材は、質量が大きいほど遮音性が高くなる性質を有しているため、遮音材を車に使用することで自動車の重量が増え、燃費の悪化や運動性能に大きく影響を及ぼすので、大量に遮音材を使用することが難しいのが現状です。

■注目ポイント

★振動・騒音知識の例をあげながら理論的考察を行い今後の振動騒音対策に役立てられる知識を紹介!

★音を通さない遮音は重い材料ほど優れているという物理法則(質量則)に従わない16分の1の軽さで同等の遮音性を有する材料を紹介!

★自動車用防音材料の防音構造について伝達マトリックス法による理論的な考察とその防音メカニズムを解説!


講座担当:牛田孝平

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

【第1講】 自動車における振動騒音現象とその対策

【時間】 13:00-14:15

【講師】群馬大学 大学院理工学府知能機械創製部門 / 研究員 松村 修二 氏

【講演主旨】

 自動車は振動騒音のデパートと言われているようにあらゆる振動騒音がある。EVも含めてその概要を把握しておくことは重要である。対策事例としてロードノイズを取り上げたがこの対策には総合的な技術が駆使されており自動車以外の製品にも応用できると思われる。
 また振動騒音の世界は感覚と異なった現象も多くあり、しっかりとした基礎知識を持たないと設計指針を誤ってしまう。間違いやすい振動・騒音知識の例をあげながら理論的考察を行い、今後の振動騒音対策に役立てていただきたい。


【プログラム】

1.自動車の振動騒音現象
 1-1 自動車の主な振動騒音源
 1-2 自動車の主な振動現象
 1-3 自動車の主な騒音現象
 1-4 EVで顕在化する騒音
 1-5 EV特有の騒音
  1-5-1 モータ音
  1-5-2 インバータから出る騒音
  1-5-3 その他

2.振動騒音の対策事例
 2-1 ロードノイズ
  2-1-1 入力、伝達系の振動
  2-1-2 車体のサス取付け部剛性
  2-1-3 車体骨格振動・騒音
  2-1-4 車体パネル振動(積層パネルの振動騒音)
 2-2 排気騒音
 2-3 流体騒音

3.振動騒音の基礎
 3-1 間違いやすい音響知識
 3-2 間違いやすい振動知識
  3-2-1 質量付加で振動は低減するか
  3-2-2 剛性アップで振動は低減するか

【質疑応答】


【習得できる知識】

・振動騒音問題を解決するために必要な知識や技術
・振動騒音に関する設計指針
・自動車の振動騒音問題の概要と対策方法



【第2講】 シリカエアロゲル/セルロースナノファイバー複合材の軽量遮音材への応用

【時間】 14:25-15:40

【講師】株式会社 KRI スマートマテリアル研究センター / 主席研究員 羽山 秀和 氏

【講演主旨】

 地球温暖化対策の省エネはもちろん、自動車の電動化により冷暖房に費やす電力の削減やスマホなど電子機器の薄型・軽量化のための熱マネージメントの重要性など優れた断熱材へのニーズが大きくなっています。また、自動車のEV化、自動運転技術の発達に伴い、車内エンターテイメント性が求められ、ますます静粛性が重要になっています。
 従来の遮音材は、質量が大きいほど遮音性が高くなる性質を有しているため、遮音材を車に使用することで自動車の重量がふえ、燃費の悪化や運動性能に大きく影響を及ぼすので、大量に遮音材を使用することが難しいのが現状です。空気分子の運動を抑制するシリカエアロゲルとナノメートルオーダーの細いセルロースナノファイバーを複合化することで空気よりも断熱性が高いシートや物理法則である質量則に従わない軽くても優れた遮音性の材料を開発しました。
 本セミナーではその技術的特徴や応用の展望・可能性までを解説します。


【プログラム】

1.    シリカエアロゲルとは

2.    セルロースナノファイバーとは

3.    シリカエアロゲル/セルロースナノファイバー水分散液の作製と特徴

4.    空気より優れた断熱性の紙(シリカエアロゲル/セルロースナノファイバー複合体)

5.    防音について
 5-1 吸音、遮音、防振、制振
 5-2 音響透過損失と吸音率
 5-3 騒音レベルと音の大きさの目安
 5-4 垂直入射音響透過損失の測定

6.    不快音を遮断し心地よい音を通すユニークな音響材(周波数選択フィルター)
 6-1 シリカエアロゲル/セルロースナノファイバー複合体の音響特性
 6-2 不織布などに含浸した周波数選択フィルター

7.    物理法則に従わない軽量遮音メタマテリアル
 7-1 軽量遮音メタマテリアルの音響特性
 7-2 質量則と軽量遮音材の音響透過損失の比較

【質疑応答】


【キーワード】

遮音、音響メタマテリアル、軽量、シリカエアロゲル、セルロースナノファイバー、自動車、EV、航空、宇宙


【講演のポイント】

音を通さない遮音は、重い材料ほど優れているという物理法則(質量則)に従わない、16分の1の軽さで同等の遮音性を有する材料を開発しました。自動車のみならず、航空・宇宙への展開が期待できます。


【習得できる知識】

・シリカエアロゲルについての基礎知識
・セルロースナノファイバーについての基礎知識
・防音について
・開発した軽量遮音材の構成と音響特性


【第3講】 ノイズキャンセリング機能を有する自動車用防音材料の開発と伝達マトリックス法による防音構造の理論的な考察

【時間】 15:50-17:05

【講師】株式会社HOWA  車両音響開発部/上級スペシャリスト  加藤 大輔 氏

【講演主旨】

 本講演では、一般的な自動車用防音材料の音響性能を紹介し、目標とすべき音響透過損失と吸音率を解説する。 このことを踏まえ、必要な遮音性能を確保しつつ、軽量化及び車室内騒音の低減を実現できた自動車用防音材料を紹介する。この防音構造について伝達マトリックス法による理論的な考察と、その防音メカニズムを解説する。


【プログラム】

1.自動車用防音材料に必要な音響性能
 1.1 音響透過損失
 1.2 吸音率

2. 2×2伝達マトリクス法による防音材料の音響性能予測
 2.1 2×2伝達マトリックス法の概要
 2.2 GNU Octave による伝達マトリックス法プログラミング
 2.3 吸遮音予測の事例

3. ノイズキャンセリング機能を有する自動車用防音材料の理論的考察
 3.1 ノイズキャンセリング機能を有する防音構造
 3.2 周波数応答
 3.3 体積速度

【質疑応答】


【キーワード】
防音材料、音響透過損失、吸音率、遮音、周波数応答、体積速度、車内騒音、エンジンノイズ、ロードノイズ、伝達マトリックス法、軽量化、音響メタマテリアル

【講演のポイント】
自動車用防音材の音響評価及び音響シミュレーションの手法開発に約30年間従事してきた経験から、防音メカニズムについて広い知識を持つ。吸音材料内の伝搬音特性の予測手法(Katoモデル)を開発するなど、防音材の音響シミュレーション開発を得意とする。

【習得できる知識】
・防音材に必要な音響性能の考え方
・防音材音響性能の予測方法
・音響シミュレーション活用法



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