リチウムイオン電池の劣化メカニズム・ 診断技術・分析法と対策および安全性のマネジメント
★2025年3月21日WEBでオンライン開講。東京都立大学 棟方 裕一 氏、大和製罐株式会社 有馬 理仁 氏の2名がリチウムイオン電池の劣化メカニズム・ 診断技術・分析法と対策および安全性のマネジメントについて解説する講座です。
■注目ポイント
★電池の劣化を引き起こすさまざまな要因について分析手法や対策を詳しく解説!
★次世代電池の一つとして注目されている全固体電池における劣化と対策についても解説!
★リチウムイオン電池と蓄電システムの安全性や劣化診断に関する基本的・技術的要素を解説し、効率劣化診断の技術事例を紹介!
- 第1部 東京都立大学 都市環境学部 環境応用化学科 都市環境科学研究科 環境応用化学域 助教 棟方 裕一 氏
- 第2部 大和製罐株式会社 エネルギーソリューション開発室 室長 有馬 理仁 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURLについては、別途メールでご案内いたします。事前の配布資料につきましては紙テキストで郵送にてお送りいたします。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★リチウムイオン電池は近年、電気自動車や電力平準化システムなどの大型用途へ積極的に展開されており、それに伴い、安全性や寿命のさらなる向上が求められている。
★リチウムイオン電池はこれまで、充放電エネルギー効率の議論があまり進んでおらず、劣化が充放電エネルギー効率を低下させ、エネルギー損失を増加させる要因になり得るということがあまり世間に認知されていないのが現状となっている。
■注目ポイント
★電池の劣化を引き起こすさまざまな要因について分析手法や対策を詳しく解説!
★次世代電池の一つとして注目されている全固体電池における劣化と対策についても解説!
★リチウムイオン電池と蓄電システムの安全性や劣化診断に関する基本的・技術的要素を解説し、効率劣化診断の技術事例を紹介!
講座担当:枩西 洋佑
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン学習講座になります≫
【第1講】 リチウムイオン電池における各部材の劣化メカニズムから分析法と劣化対策事例
【時間】 13:00-15:00
【講師】東京都立大学 都市環境学部 環境応用化学科 都市環境科学研究科 環境応用化学域 助教 棟方 裕一 氏
【講演主旨】
【プログラム】
【第2講】 リチウムイオン電池の充放電性能・劣化診断と蓄電システムなどに向けた劣化・安全性のマネジメント
【時間】 15:15-17:15
【講師】大和製罐株式会社 エネルギーソリューション開発室 室長 有馬 理仁 氏
【講演主旨】
リチウムイオン電池が登場してから四半世紀が経ち、携帯電話やノートPCのような小型電子機器だけでなく、電力系統・EVなど規模の大きなものに向けても使用されるようになりました。
リチウムイオン電池は、経時的には充放電エネルギー効率が低下する効率劣化によって運用経済性が低下するという課題があり、その劣化診断や安全性の把握が重要となります。しかし、リチウムイオン電池はこれまで、充放電エネルギー効率の議論があまり進んでおらず、劣化が充放電エネルギー効率を低下させ、エネルギー損失を増加させる要因になり得るということがあまり世間に認知されていないのが現状です。
近年、EV領域においては電池のリユースの取組みが進められており、また電力系統領域では再生可能エネルギーの余剰電力を効果的に活用するために蓄電池への期待が高まっています。
リユース電池はそれぞれが元々多様な劣化状態であり、かつ前述の通り劣化が充放電エネルギー効率(蓄電システムの場合はRTE:Round Trip Efficiencyと呼ばれる)を低下させることから、個々の電池の劣化診断、とくにRTEを推定する効率劣化診断が重要となります。また、再生可能エネルギーを一時的に蓄電池群に貯蔵する場合には、個々の蓄電池のRTEを把握し適切な充電を図ることで、群全体の運用エネルギー効率を向上させることができます。
このような状況をふまえ、本講義では、リチウムイオン電池および蓄電システムの安全性や劣化診断に関する基本的・技術的要素をできる限り体系的に説明するとともに、効率劣化診断の技術事例を紹介します。
【プログラム】
1.蓄電池・リチウムイオン電池の種類・役割と課題
(1)2050年脱炭素化に向けた社会の動向
(2)蓄電池の種類と役割
(3)リチウムイオン電池の価格面、資源面での課題とリユースの動向
(4)リチウムイオン電池の設計・安全マネジメント
2.リチウムイオン電池の性能診断・評価と試験(安全性、特性、劣化)
(1)評価試験の体系分類
(2)安全性規格試験
(3)特性・寿命劣化規格試験
(4)規格化されていない試験
3.リチウムイオン電池の劣化に係る現象、症状および残量推定・劣化診断技術
(1)基本的特性を示す重要なパラメータ
(2)劣化の要素と症状
(3)従来の劣化診断(容量劣化診断)
4.リチウムイオン電池および蓄電システム制御に向けた効率劣化診断
(1)効率劣化診断とは
(2)定量的な運用経済性向上シミュレーション
(3)劣化モデルに必要な教師データの低減検討
(4)効率劣化診断の蓄電システム全体への拡張
【質疑応答】
【キーワード】
リチウムイオン電池、再生可能エネルギー、劣化診断、充放電エネルギー効率、運用経済性、マイクログリッド
【講演のポイント】
今後、太陽光発電余剰電力を蓄電池に一時的に充電し、夜間に放電して使う事になります。特に電気を多く使う事業者にとって、同じ設備構成でより多くの再生可能エネルギーを導入するための蓄電池運用技術を解説します。
【習得できる知識】
・リチウムイオン電池の性能(安全性、特性、劣化)に関する体系的知識
・リユースリチウムイオン電池の市場動向とその課題に関する基礎知識
・リチウムイオン電池の残量推定、劣化診断技術に関する体系的知識
・リチウムイオン電池群制御の運用効率最適化の重要性に関する基礎知識
・リチウムイオン電池および蓄電システムの効率劣化診断技術に関する基礎知識