塗料・塗膜の付着性向上とUV塗料の設計プロセス
~蒸着ベースコートと屋外ハードコート、環境に配慮したバイオ原料~
★2025年4月24日開講。【(元)藤倉化成株式会社・技術部長:大原氏】に、 塗料・塗膜の基礎とUV塗料の構成物・設計工程について解説いただきます。
■本講座の注目ポイント
塗料と塗膜の役割(基礎概念)から、UV塗料の設計工程について学べる講座です
①塗膜・塗料の付着性と、付着性を向上する具体的な手段を説明します
②ラジカルタイプのUV塗料の構成物、硬化条件、屋外仕様のハードコートについて解説します
③今後の展望として、SDGSとしてバイオ原料についても紹介します
- 株式会社AndTech 技術顧問/(元)藤倉化成株式会社 技術部長 大原 昇 氏
●1名様 :45,100円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 13:00-17:00
【講師】株式会社AndTech 技術顧問/(元)藤倉化成株式会社 技術部長 大原 昇 氏
【講演主旨】
塗膜の本来の役割は「素材の保護」、「美観の付与」であるとされているが、現実には塗料の採用市場の拡大に伴って機能付加による「付加価値の付与」が要求されてきている。塗料にはいろいろな種類があり、用途などにより使い分けているが、これらの機能を継続的に可能にするためには基材に対する付着性が良好でなければ不可能となる。したがって、素材に対する付着性が最重要機能と考える。
その付着性の一般的な認識と、付着性を向上する手段を具体的に説明する。また、各種塗料で得られた塗膜の性質はSS(Stress and Strain)曲線などにより表すことができ、バインダー樹脂と塗膜の性質を比較しながら、より理想的な性質を提案する。
次いで、UV塗料設計に関する基礎知識として、ラジカルタイプのUV塗料の構成物(樹脂、開始剤、その他添加剤)について紹介するとともに、硬化に必要な光源、塗装方法なども若干触れる。また、UV塗料の特性を生かした蒸着ベースコートと屋外仕様のハードコートを紹介し、屋外仕様のハードコートに関しては耐候性処方が重要であると考え、PC素材用の塗料設計工程を説明する。
最後に、今後の塗料設計に関しては作業環境も含めた環境対応が求められることもあり、日本塗料工業会の指針に沿った今までの環境対応を紹介するとともに、SDGsをもとに環境対策として炭酸ガスを取り上げ、その対応策の一つとしてバイオ原料について紹介する。また、今後の製品開発には人に対しても優しくなければならないとの観点から安全性に関する各国の法規を紹介する。
【講演のポイント】
塗料全般の基礎知識として「付着」に関する知見が得られる。UV塗料設計では原料から塗装に至る知識を習得できるとともに、過去の開発内容から耐候性処方の詳細を紹介する。省エネ塗料としても市場が拡大しているが、昨今の地球温暖化に対する対策を考察する。
【習得できる知識】
①塗料全般の基礎知識
②UV塗料の基礎知識
③耐候性処方の注意点
④今後の塗料開発の留意点
【講演キーワード】
UV塗料、耐候性付与、環境対応、塗膜の付着性
【プログラム】
1-1. 塗料と塗膜の役割(塗装の目的)
1-2. 塗料の種類と成膜概念
1-3. 塗料機能の最重要項目:付着機能
1-4. 塗膜の付着性評価
1-5. 付着の基本
1-6. 塗料の表面張力と付着低下要因
1-7. 塗膜強度の概念
1-8. 塗料を含むプラスチック製品を取り巻く環境
2. UV塗料概論
2-1. UV塗料の種類と特徴
2-2. UV塗料の構成物
2-3. UV塗料の樹脂
2-4. UV塗料の添加剤
2-5. UV塗料の反応
2-6. UV塗料の開始剤
2-7. UV塗料のその他成分
2-8. UV塗料の光源
2-9. UV塗料の塗装方法
2-10. UV塗料の設計(蒸着仕様)
2-11. UV塗料の設計(屋外仕様ハードコート)
2-12. 高硬度ハードコート(ガラス代替)
2-13. 抗ウィルス機能と安全性
3. 今後の塗料設計の留意点
3-1. SDGs
3-2. 現在の環境対応設計の例
3-3. 温室効果ガス
3-4. バイオプラスチックバイオマスプラスチック
4.参考資料(おまけ)
【質疑応答】