ミリ波・テラヘルツ波の電波吸収体・電磁波シールドの設計と評価法【アーカイブにて別日視聴可能】
★2025年8月28日開講。【防衛大学・名誉教授:山本氏】に、ミリ波・テラヘルツ波の「設計」「技術動向」「評価方法」「アプリケーションへの適用」について解説していただきます。
■本講座の注目ポイント ※当日に出席できない方は、アーカイブ視聴が可能です(9/1~9/30)
5G/Beyond 5G時代の高周波設計に向けた、電波吸収体・シールドの設計と評価についてミリ波からテラヘルツ波まで解説します。ミリ波通信の課題と対策、低損失材料やノイズ対策、FSS、メタマテリアル応用まで含めた最先端技術も紹介します。材料開発・EMC対策・ミリ波実装に関わる技術者に必須の知識を網羅した講座です!
- 防衛大学校 名誉教授/(元)大阪公立大学 客員教授 工学博士 山本 孝 氏
●1名様 :45,100円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります】
※当日以外のアーカイブ視聴をご希望の方は、お申込みの備考欄に『当日以外のアーカイブ視聴希望』をご記入ください
【時間】 13:00-17:00
【講師】防衛大学校 名誉教授/(元)大阪公立大学 客員教授 工学博士 山本 孝 氏
【講演主旨】
5Gとは最大20Gbpsという超高速を実現するために、数百MHz以上の帯域幅を持つ。
日本ではSub6帯と呼ばれる3.7GHz帯と4.5GHz帯、ミリ波と呼ばれる28GHz帯という3つの周波数帯が割り当てられた通信システムである。一方で、通信端末分野(特にスマホ)では、先駆けて〖AI〗と〖beyond5G/6G〗の結合が実現されてきた。使われる情報量の増大と共に使われる周波数はGHz・ミリ波・THzと高周波数化が進むであろう。
本講座では、 5G/beyond5Gの取り組み/中国の5G事情/アフリカの通信事情/デバイス/基礎技術を紹介し、 これらの誤動作を防ぐ 【電波障害対策】にそして5G/6G 技術の完全な実現のために【電波シールド・電波吸収体】の技術を解説する。メタマテリアル(古くはメタサーフェス)がミリ波からテラヘルツ波の電波吸収体・電波シールドにおける人工材料・人工表面として考えられ、研究が盛んである。
本報告では、 電波伝搬の基礎から5G/beyond 5Gのデバイスと、遠方界・近傍界用電磁波シールド・単層電波吸収体の設計・TEM波/TM波/TM波/円偏波電波吸収体の設計、評価・メタマテリアル・多層メタマテリアルによる電磁波吸収と電磁波シールドの設計及び評価をミリ波からテラヘルツまで中心に報告する。
【講演のポイント】
下記の目的を明確にし、最適方法を見つけて設計するプロセスを解説します。
①5G/6G ②電波シールドか電波吸収か ➂遠方界か近傍界か ④電気的等価回路かFDTDか
⑤低周波か高周波か
【習得できる知識】
①基本的な電気回路
②高周波回路
➂高周波測定技術
④ミリ波技術
⑤ミリ波材料
⑥FSS手法
【講演キーワード】
5G・6G、ミリ波、テラヘルツ波、シールド、電波吸収、電磁波
【プログラム】
1. 5G/beyonnd5Gの世界
1.1 移動通信システムの進化
1.2 そもそも,5Gとは
1.3 中国の5G事情/アフリカの5G事情
2. ミリ波実現のための高周波対策
2.1 ミリ波の空間伝搬ロス
2.2 ミリ波レーダ
2.3 ミリ波通信モジュール
2.4 PackageはLCP/LTCC/フッ素樹脂か
2.5 低損失材料マップ/高周波基板
2.6 高周波基板用フッ素樹脂の改良/高周波特性(誘電率と誘電損失)
2.7 フィルタ―(ノイズ除去)の変遷
2.8 EMI, EMS, EMC
2.8 ノイズ対策部品/LC フィルタ―/LTCCを用いたLCフィルター
2.9 Substrate Integrated Waveguide Filter (SIW)の基礎から実施例
3. 電波吸収体設計と評価
3.1 測定方法の適応周波数範囲
3.2 単層電波吸収体の誘電率・透磁率の測定法(TEM波)
3.3 単層電波吸収体の反射減衰量の測定法(TEM波)
3.4 単層電波吸収体のTE波,TM波,円偏波 反射減衰量の斜入射特性
3.5 2層単層電波吸収体の電波吸収特性
3.6 プリント基板の伝送線路の損失
4. ミリ波の誘電率・透磁率測定法
4.1 ミリ波帯の誘電率・透磁率の測定法分類
4.2 自由空間法によるミリ波帯の誘電率・透磁率の測定法
4.3 自由空間法によるミリ波帯の誘電率測定法
4.4 空間を伝搬する電磁波,電磁波の入射・反射
5.電波シールドの基礎と評価
5.1 ロッドアンテナとループアンテナの電磁界と波動インピーダンス
5.2 シェルクノフの式/反射損失、吸収損失の導出
5.3 遠方界のシェルクノフの式導出
5.4 近傍界のシェルクノフの式導出
5.5 反射損失,吸収損失,
5.6 近傍界の磁界源近傍のシールド効果の改善
5.7 ワイヤーメッシュのシールド効果
6.シールド特性評価法(遠方界と近傍界)
6.1 KEC法(近傍界)
6.2 ストリップライン法(Rtp・近傍界)
6.3 近傍電磁界プローブ法(近傍界)
7.電波吸収特性設計と評価
7.1 ミリ波電波吸収体の設計
7.2 広帯域(MHz~ミリ波)電波吸収体の設計と特性評価
8.周波数選択(FSS)による電波シールドから電波吸収体への展開
8.1 周波数選択表面(FSS)とは,メタマテリアルとの類似性
8.2 ループフィルタ―特性,ループスロット型フィルター特性,ダブルスクウエア―ループ特性
8.3 FSSの形状変化,Multi-layer FSSへ
8.4 2重メタル表面(メタマテリアル)を用いたMHz帯吸収体(Landy)
8.5 2重メタル表面(メタマテリアル)を用いたTHz帯吸収体(Tao)
8.6 2重メタル表面(メタマテリアル)を用いたMHz帯電波吸収体の設計(FDTD法、我々)
【質疑応答】
※当日以外のアーカイブ視聴をご希望の方は、お申込みの備考欄に『当日以外のアーカイブ視聴希望』をご記入ください