【 LIVE配信・WEBセミナー】

溶解パラメーターから理解する高分子の溶解性 ~熱力学に基づく実践的アプローチ~

★2026年2月12日WEBオンライン開講。金沢工業大学 名誉教授(金沢高分子ラボ 代表) 小川 俊夫 氏が、溶解パラメーターから理解する高分子の溶解性 ~熱力学に基づく実践的アプローチ~について解説する講座です。


■本講座の注目ポイント

★有機化合物や高分子の溶解性評価にはSP値が簡便に使われるが、その理論は熱力学に基づくHildebrandの溶解パラメーターに由来する。Hansenの拡張には信頼性の課題があり、Flory-Hugginsのカイパラメーターは予測困難で実用性に限界がある。これらを踏まえ、SP値の意味と適用限界を熱力学的に解説する。

セミナー番号
S260246
セミナー名
高分子の溶解性と溶解パラメーター
講師名
  • 金沢工業大学  名誉教授(金沢高分子ラボ 代表)  小川 俊夫 氏
開催日
2026年02月12日(木) 13:00-17:00
会場名
※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
受講料(税込)

【1名の場合】45,100円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。

詳細

定員:30名

※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。

※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。

※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。

※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。

※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。

※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。

※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。

※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。


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【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況

★有機化合物や高分子の溶解性評価にはSP値が簡便に使われるが、その理論は熱力学に基づくHildebrandの溶解パラメーターに由来する。Hansenの拡張には信頼性の課題があり、Flory-Hugginsのカイパラメーターは予測困難で実用性に限界がある。これらを踏まえ、SP値の意味と適用限界を熱力学的に解説する。


■注目ポイント

★熱力学的に考えた非電解質溶液について学習できる!

★溶解パラメーターについて学習できる!

★ポリマーと溶媒の系について学習できる!

★ポリマーの溶液の実際の例について学習できる!

★ポリマー目的の系について学習、習得できる!


講座担当:齋藤 順

≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫

【時間】 13:00-17:00

【講師】金沢工業大学 名誉教授(金沢高分子ラボ 代表) 小川 俊夫 氏

【講演主旨】

 有機化合物や高分子材料を扱う時、溶媒に溶かすという作業は頻繁に発生する。どんな溶媒を使ったら良いか悩むことが多い。最も簡単な方法は溶解パラメーター(SP値)を使って溶媒を探すことである。この方法は極めて簡単であるが、ここではSP値の意味とその利用の限界について解説する。
 SP値は熱力学を基礎とした有機化合物の溶液論から生まれたもので、米国のHildebrand によって主に確立された。その後、デンマークのHansenによって独自の展開がなされているが、信頼性に若干問題がある。また、高分子材料の溶解性を記述するのに、米国のFlory-Hugginsがカイパラメーターという量を導入した。これは統計熱力学的基礎から出発しているが、実用に当たっては、カイパラメーターを前もって予測できない欠点があり、簡単には利用できない。これらの問題を含めて、SP値について熱力学的観点から詳しく解説する。

【プログラム】

1. 熱力学的に考えた非電解質溶液

 1-1. 熱力学的基礎
 1-2. 理想溶液
 1-3. 正則溶液
 1-4. 高分子溶液(溶媒:高分子、高分子同士)

2. 溶解パラメーター

 2-1. 溶解パラメーターの名称
 2-2. 溶解パラメーターの導出
 2-3. 溶解パラメーターの温度依存性
 2-4. 実験的な求め方
 2-5-1. 原則からの求め方
 2-5-2. 溶媒吸収後の力学的による方法
 2-5-3. 濁度法
 2-5-4. 溶液粘度法
 2-6-.計算による求め方
 2-6-1. モル引力定数による方法
 2-7. 混合溶媒あるいは共重合体の溶解パラメータ
 2-8. Hansenの溶解パラメーター

3. ポリマーと溶媒の系

 3-1. 長い分子の特徴
 3-2. Flory-Hugginsの溶液論
 3-3. 結晶性と非結晶性
 3-4. 非結晶性固体(ポリマー)と溶媒の相平衝
 3-5. 結晶性固体(ポリマー)と溶媒の相平衡

4. ポリマーの溶媒への溶解の実例

 4-1. ポリスチレンとトルエン等の系
 4-2. ポリイソプレンとジイソプチレンの系
 4-3. ポリカーボネートと酢酸 エチルの系
 4-4. ポリスルホンとテトラリンの系

5. ポリマー同士の系

 5-1. ポリマー同士の相溶性
 5-2. Flory-Huggins溶液論と正則溶液論の比較
 5-3. エントロピー項の比較
 5-4. ポリマー同士の臨界溶解温度
 5-5. 相溶性の確認方
 5-5-1. 融点降下(結晶性ポリマー)の利用
 5-5-2. ガラス転移点の挙動
 5-5-3. 相互溶解熱(混合熱)の測定
 5-5-4. 混合の体積変化

 


【キーワード】

 低分子と高分子、溶解パラメーター(SP値)、熱力学、発熱、吸熱、、体積変化、カイパラメーター、Hildebrand, Hansen,Flory-Huggins


【講演の最大のPRポイント】

 溶解パラメーターは溶媒を選択するのに極めて便利な方法であり、現在の所これ以上の方法はない。ただ、これには限界があり、結晶性の材料や溶媒と極端な相互作用をすると想定される分子構造を持った高分子には単純には適用できないことを認識しておく必要がある。


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