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刊行にあたって
ポリ乳酸は生分解性を示すバイオマスプラスチックの代表格である。ポリ乳酸の歴史は古く,1932年にDupont(米)のCarothersにより低分子量ポリ乳酸の合成が報告されている。当時のポリ乳酸は低物性のために産業用途に適さず,工業用途の研究が進まなかった。しかし,生分解性プラスチックに対する社会的要請から再検討され,ポリ乳酸の光学純度の向上や成形技術の改良等によりポリ乳酸の物性が大きく高まった。
本書では,ポリ乳酸の生産や成形加工のみならず,今後の用途開発に重要な高機能化を専門家に執筆していただいた。ポリ乳酸は硬質生分解性プラスチックに分類され,軟質生分解性プラスチックのポリブチレンスクシネートやポリブチレンアジペートテレフタレートと用途が異なる。ポリ乳酸の今後の応用・用途開発には生分解機能のみならず,透明性をはじめとする特性も重要になる。本書がポリ乳酸の機能開発や用途探索の一助になれば幸甚である。
(本書「はじめに」より一部抜粋)
★生分解性プラスチックとして、またバイオマスプラスチックとしても、注目を集めるポリ乳酸(PLA)!
★ポリ乳酸の生産技術、成形加工技術、物性向上・高機能化技術、応用技術を解説!
★ポリ乳酸開発・利用の今後の方向性が見えてくる一冊!
刊行にあたって
層状構造を持つナノ物質は物質科学における革新的な発見と大きく関連している。例えば、炭素のナノ物質(ナノカーボン)では、1985 年のC60 フラーレンの発見に続き、1991 年にはカーボンナノチューブ、そして2004 年に単層のグラフェンの単離が報告された。
(中略)
グラフェンが注目を集めた理由の一つは、原子1 個分の厚さにもかかわらず、強靭かつ安定であり、電流をよく流す性質を持つ点が挙げられる。このような薄い電子材料は、近年、微細化が進む電子素子の研究開発の観点からも大きな注目を集めた。一方、グラフェンは、シリコンなどの半導体材料のように電流を制御することには不向きである。このため、半導体として利用でき、かつグラフェンのような薄い物質が切望されていた。
そこで注目を集めたのが、本書で扱う遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)である。2010 年頃より、TMD も注目を集め始め、現在に至るまで世界中で爆発的に研究が進展している。
(中略)
TMD の研究が急速に進展する中、2016 年には、本書の前身となる「カルコゲナイド系層状物質の最新研究」が刊行された。この書籍では、TMD を含む層状物質の基礎と応用が網羅されており、その分野に参入する研究者や学生、そして専門家にとっても有益な情報源となっている。現在でも、TMD の研究スピードは衰えることなく、その重要性は以前にも増してきた。この7 年間において、合成技術、物性、応用などの様々な新たな知見や技術が続々と報告されている。このような状況の下、基礎知識と最新の研究を整理した書籍の必要性が高まり、本書籍の企画に至った。
宮田耕充、吾郷浩樹、松田一成、長汐晃輔
(本書「刊行にあたって」より抜粋)
★二次元層状物質として多彩な物性や機能が注目される遷移金属ダイカルコゲナイド(TMD)についてまとめた成書!
★第1編ではTMDの構造と物性に関する事項を網羅し、第2編でバルク単結晶成長や化学気相成長、ドーピングなど合成・構造制御法について詳述!
★第3編ではトランジスタや発光デバイス、太陽電池、水素発生触媒などの応用展開に向けた研究を紹介!
刊行にあたって
シリカ(SiO2;二酸化ケイ素)は,地球の地殻に最も豊富に含まれる構成要素のひとつであり,鉱物や石,砂などに含まれるほか,動物の皮や爪,植物ではイネのもみ殻などに多く含まれている。工業的にシリカは板ガラスをはじめ,多孔質で水分吸着剤のシリカゲルなどが一般的によくられている。特にシリカ粒子はナノサイズになるとホワイトカーボンとも呼ばれており,プラスチックやタイヤなどに加えられる各種フィラーとして使われるほか,コロイダルシリカやエアロゾル粒子などの気体や液体中に分散されたナノ粒子,カラム充填剤や単分散粒子のスペーサーなど,多種多様な場所で幅広く用いられている。工業材料としてシリカ粒子を捉えた場合,これほどまで多くの分野にわたって,多くの種類のものが存在する素材は他にないと思われる。このように様々に活用されているシリカ粒子については,その応用範囲の広さから,使用される分野や学問領域,例えば粉体やセラミックスなどの書籍の一部に掲載されている例はあるものの,シリカ粒子単独で基礎から応用事例までを網羅している書籍はほとんど見当たらない。
本書籍「シリカ粒子の作製と活用動向」は全5章で構成されている。第1章では「シリカ粒子の基礎」として粒子の基礎的な物性からシリカ粒子の生成法についてまとめられている。第2章の「シリカ粒子の作製」では,最新の機能性を有するシリカ粒子の調製法について紹介されている。第3章の「シリカ粒子の被覆/修飾」では,シリカ粒子が関与する様々な被覆や修飾処理方法について,シリカ以外の物質との組み合わせによる機能性の付与に関して具体的に示されている。第4章の「シリカ粒子の分散/凝集」については,ゼータ電位やポリマーを介したシリカ粒子の分散/凝集について,種々の測定法から評価方法まで具体例が示されている。最後の第5章では「シリカ粒子の活用」として,シリカ粒子が用いられている多くの応用事例が取り上げられている。
第2章以降はそれぞれの研究者や専門家の研究成果であり,それぞれのトピックスに密接なつながりは存在していない。しかしながら,シリカ粒子に関するこのようなタイプの書籍は,新しくシリカ粒子に関する研究をスタートさせた技術者や既にシリカ粒子に関する研究・技術に携わっている技術者にも是非,手に取ってもらいたい。シリカ粒子の新たな調製法や複合化方法,さらに応用事例までがこの1冊を見れば,その詳細な情報が手に入るようになっている。本書籍を様々な問題解決の糸口として,それぞれの研究者,技術者の視点で見て頂けることを願っている。
本書「巻頭言」より
★工業材料として多種多様な分野で用いられるシリカ粒子!
★シリカ粒子の基礎から「作製」,「被覆/修飾」,「分散/凝集」,「活用」の章構成で研究・開発成果を収載!
★シリカ粒子の調製や複合化,測定・評価法,応用事例の貴重な情報源となる1冊!
〈こちらは紙媒体書籍のページとなります。電子版は下記URLをご覧ください。〉
https://andtech.co.jp/books/1ee9261d-06c8-6176-a4d0-064fb9a95405
★知財戦略だけでは動かず、三位一体の考え方(経営戦略、事業戦略・技術戦略)をまとめた1冊!
知財戦略を策定するための考え方や適切な人材についても言及!
・これまでの一般的な知財戦略本にはない環境経営に視点を置いた知財戦略書!
・日本を代表する各分野のリーディングカンパニーの知財に対する取り組み事例を網羅!
・最近の技術動向や政府政策、標準化戦略等についても網羅
・持続可能な社会の実現に向けた技術経営の成功の秘訣は優れた知財戦略にアリ!
★「雑誌以上に詳しく、書籍以上に新鮮な情報を提供」をコンセプトにした先端製品におけるマテリアル・材料の要求や最新技術を満載した季刊レポート!
★一線の執筆者がじっくりと記載した技術・市場内容であり、お求めやすい価格帯で、十分な情報を得ることができます。
★できる限り、多くの方々に手に取っていただき、少しでも本分野の発展の寄与にお役立ちできればと思います。
★こちらは「高機能マテリアル技術・市場動向レポート Vol.9」【電子版】のお申込みとなります。
紙媒体をご希望方は下記よりお申し込みください。
https://andtech.co.jp/books/1ee4d53d-873d-6566-a8d2-064fb9a95405
★今、注目の「材料のモノマテリアル化」について、最新の市場動向と注目の特許情報を掲載!
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★interpack 2023の報告レポートを掲載!多くの事例をもとに最新の情報を掲載!
●●本書籍は10月4日~6日に幕張メッセで開催される「フィルム・テック展」において
展示会特価で販売する予定です。ご来場いただける方はぜひ会場でお求めください。
★本レポートの電子版もご購入いただけます。 電子版のご注文は下記よりご注文ください。
https://andtech.co.jp/books/1ee4d55e-ed5d-6ef6-b530-064fb9a95405
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●●本書籍は10月4日~6日に幕張メッセで開催される「フィルム・テック展」において
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