ディスプレイ用ガラスの製造技術俯瞰と車載用ガラスの三次元加工技術および極薄ガラスの高機能化に向けた動向
~UTGとフイルムとの関連を考える~
★2024年1月25日WEBでオンライン開講。株式会社機能性ガラス研究所 藤田 卓 氏がディスプレイ用ガラスの製造技術俯瞰と車載用ガラスの三次元加工技術および極薄ガラスの高機能化に向けた動向~UTGとフイルムとの関連を考える~について解説する講座です。
■本セミナーの主題および状況
★【車載ディスプレイ】は、自動車内に搭載される液晶ディスプレイやタッチスクリーンディスプレイなどのディスプレイ技術を用いた情報表示装置でございます。
★本テーマにおきましては、三次元形状への額縁印刷をどうするか、三次元ディスプレイと同じ三次元パネルの貼り合わせの問題をどのように解決するかといった問題が生じております。一方で有機ELの普及で多くの極薄ディスプレイが開発される中でUTGとよばれる極薄ガラスの高機能化が求められ、また更なる新規用途開発が進んでおります。
■注目ポイント
★車載パネルが曲面LCDの取り組みも含めて、どのようなトレンドで推移しているか、どのような設計タイプがあり、特にカバーガラスの製造加工工程がどのようなフローになっているかを、実際にガラス加工企業で行なわれている事例と照らし合わせて解説!
★ガラスの三次元加工対応するためにどのような技術が活用されつつあるのか解説!
★UTGの開発経緯と現在の実力、エンドユーザーはどのようなスペックに対応することを求めているのか、樹脂系材料との関りも含めて全体像を紹介!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
- 株式会社機能性ガラス研究所 代表取締役 藤田 卓 氏
【1名の場合】39,600円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【時間】 13:30-16:30
【講師】株式会社機能性ガラス研究所 代表取締役 藤田 卓 氏
【講演主旨】
自動車メーカーが純正のカーナビゲーションシステムの開発を開始したのは1990年代であったが、2000年代に入り海外車種へも量産展開する。2000年代後半には従来のガラス/ガラスタイプの抵抗膜式タッチパネルから静電容量方式への移行が始まる。2010年代半ばには方向性が明確になる。静電容量方式では三次元形状ディスプレイへの対応のハードルが下がる。
並行して曲面LCDの取り組みも本格化する。しかし三次元形状への額縁印刷をどうするか、三次元ディスプレイと同じ三次元パネルの貼り合わせの問題をどのように解決するかといった問題が生じている。一方で有機ELの普及で多くの極薄ディスプレイが開発される中でUTGとよばれる極薄ガラスの高機能化が求められる。また更なる新規用途開発が進む。これらを踏まえて、実際にガラス加工企業で行なわれている事例と照らし合わせて解説する。
【プログラム】
1. ディスプレイ用ガラスの製造技術俯瞰~LCDからOELD~Mini LED~マイクロLEDまで~
1-1 ディスプレイ用ガラス基板の製造工程
1-2 マイクロLEDディスプレイになるとどうなるか
1-3 主要なタッチパネルの方式
1-4 タッチセンサー基板・カバー材料製造の流れ
1-5 静電容量方式タッチパネルの構造例
1-6 静電容量方式タッチパネル生産工程事例
1-7 最近の車載ディスプレイマーケットの調査
2. タッチセンサー用基板・カバー材料の変遷
2-1 タッチセンサー基板材料の比較
2-2 抵抗膜式と静電容量方式パネルのコア技術
2-3 静電容量方式でのITOと代替導電膜の比較
2-4 ガラスとガラス代替材の比較
2-5 台頭する海外メーカー事例
3. 薄板ガラスの化学強化からフォルダブルディスプレイ用ガラス対応へ
3-1 ガラスの本質強度
3-2 化学強化ガラスの基本
3-3 アルミノシリケート系ガラスの評価結果
3-4 各社のアルミノシリケート系ガラス
3-5 UTGの化学強化の可能性を示す計算式
3-6 スリミング技術の基本
3-7 スリミング技術の可能性と限界を示す
3-8 透明結晶化ガラスの可能性
4. フォルダブルディスプレイに対応する
UTGとロールtoロール、更にはペロブスカイト薄膜太陽電池への可能性
4-1 UTGの化学強化の方向性
4-2 UTGへの取り組み事例
4-3 ユーザーからのUTGに求められる仕様
4-4 ペロブスカイト薄膜太陽電池への技術展開
5. 三次元加工ガラスの取り組み
5-1 素材メーカー~ガラス加工メーカー~Tier2~Tier1~Car Maker
5-2 車載用三次元カバーガラスの工程フロー
5-3 曲面タッチパネル~表面機能膜コーティング
5-4 車載用大型曲面カバーガラスの設計デザイン
5-5 車載用大型曲面カバーガラスに対応する金型設計の考え方~各種事例
6. 三次元加工ガラスへの印刷技術
6-1 既存の印刷技術について
6-2 レーザーダイレクトイメージング法
6-3 湿式超音波洗浄および後のプラズマ洗浄
6-4 マスクレス露光装置のイメージ
6-5 露光~現像~硬化からイメージングへの全体像
7. GIS Techのご紹介
7-1 GISグループの構成
7-2 GISでのLDIのプロセス
7-3 3D Glass BM Total Solution
7-4 超音波洗浄~プラズマ洗浄
7-5 フォトレジストの塗装と定着
7-6 レーザー露光(動画)
7-7 露光~現像と硬化からイメージング(動画)
7-8 各種露光装置のご紹介
8. 曲面ディスプレイカバーガラスのスペックと根拠~今後の展開
8-1 カバーガラスの低反射を達成するのはコート処理かコート付フイルムか?
8-2 印刷面とパネルとの貼り合わせに関わる問題
8-3 ペロブスカイト薄膜太陽電池の構造と比較してみる(参考)
9. まとめ
・・・ダイレクトボンディング技術の進展が今後の課題解決のポイントか?
これらの技術はペロブスカイト薄膜太陽電池分野にも応用できるか?
将来のサプライチェーンは大きく変わるのか、供給メーカーの対応はどうか?・・・
【質疑応答】
【キーワード】
曲面LCD、Mini LEDとマイクロLED、UTGと化学強化、タッチパネル製造工場と配置、3Dカバーガラス、UTG、LDI、マスクレス露光装置、自動曲面印刷ライン
【講演のポイント】
ディスプレイ用ガラスの大きな潮流を眺めた場合、過去のCRTテレビの画面は緩やかな凸面形状でした。フラットパネルディスプレイの時代になり平面タイプで、しかも大サイズ化しました。現在は曲面タイプ或いは折り曲げられるタイプの画面を求める需要も出てきました。これは様々な用途の商品に展開されています。幸い、対応する主流のタッチパネルはこれらの要求に応えやすい構造になっています。それらについての全体像を隈なく、更には分かりやすく理解していただくことを重要ポイントとしています。
【習得できる知識】
車載パネルが曲面LCDの取り組みも含めて、どのようなトレンドで推移しているか、どのような設計タイプがあり、特にカバーガラスの製造加工工程がどのようなフローになっているか、ガラスの三次元加工対応するためにどのような技術が活用されつつあるのか、更には UTGの開発経緯と現在の実力、エンドユーザーはどのようなスペックに対応することを求めているのか、樹脂系材料との関りも含めて全体像が把握できます。