電気・電子機器におけるTIM・放熱材料の開発動向と応用展開
★2024年3月28日WEBでオンライン開講。株式会社ザズーデザイン 柴田 博一 氏、富士高分子工業株式会社 服部 真和 氏、株式会社トクヤマ 金近 幸博 氏、デンカ株式会社 多田 光希 氏の4名が電気・電子機器におけるTIM・放熱材料の開発動向と応用展開について解説する講座です。
■注目ポイント
★TIM材の商品開発トレンドとユーザー目線での使用方法について解説!
★TIMの各製品形態、特長、重要特性である熱物性の評価技術、及び採用事例について紹介!
★熱抵抗となりやすい樹脂材料の高熱伝導化のために注目されている窒化物フィラーの特徴と最近の技術開発動向を紹介!
★放熱材料の基礎からデンカが展開する放熱材料のラインナップと性能について解説し、今後について展望していく!
- 第1部 株式会社ザズーデザイン 代表取締役 工学博士 柴田 博一 氏
- 第2部 富士高分子工業株式会社 開発部 次長 服部 真和 氏
- 第3部 株式会社トクヤマ 放熱アプリケーショングループ 金近 幸博 氏
- 第4部 デンカ株式会社 電子材料研究部 放熱材料研究グループ 多田 光希 氏
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき11,000円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は11,000円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★近年の電気・電子機器における放熱設計は商品の小型化やモバイル化が進んだ結果、部品間から筐体への熱伝導が主体となってきている。
★発熱部品から放熱体に熱を伝えるため用いられるTIM(Thermal Interface Material)はグリース、ペースト、シートなど様々な製品形態のものがあり、実装条件、環境に応じて選定されている。
■注目ポイント
★TIM材の商品開発トレンドとユーザー目線での使用方法について解説!
★TIMの各製品形態、特長、重要特性である熱物性の評価技術、及び採用事例について紹介!
★熱抵抗となりやすい樹脂材料の高熱伝導化のために注目されている窒化物フィラーの特徴と最近の技術開発動向を紹介!
★放熱材料の基礎からデンカが展開する放熱材料のラインナップと性能について解説し、今後について展望していく!
講座担当:枩西 洋佑
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 次世代通信に対応したサーマルインターフェースマテリアル(TIM)の 基礎と活用・応用展開
【時間】 12:30-13:45
【講師】株式会社ザズーデザイン 代表取締役 工学博士 柴田 博一 氏
【講演主旨】
【プログラム】
【第2講】 熱伝導性複合材料の製品特長、特性評価のポイント、及び採用事例紹介
【時間】 13:55-14:55
【講師】富士高分子工業株式会社 開発部 次長 服部 真和 氏
【講演主旨】
近年、電子機器の高密度、高出力化が進み、熱対策技術が重要視されてきている。電子機器の冷却には一般的に、ICなどの発熱部品から放熱体であるヒートシンクや筐体などに熱を伝えるためにThermal Interface Material(以下TIM)と呼ばれる熱伝導性複合材料が用いられる。TIMは、グリース、ペースト、シートなど様々な製品形態のものがあり、ユーザーの実装条件、環境に応じて適切なTIMが選定される。最近では自動車に搭載される電子機器は増加傾向にあり、車載用大容量バッテリーやパワーコントロールユニットなどの熱対策ニーズが高くなっている。本講演ではTIMの各製品形態、特長、重要特性である熱物性の評価技術、及び採用事例を紹介する。
【講演キーワード】
TIM、熱対策、熱伝導率、接触熱抵抗
【講演ポイント】
TIMの製品、要素技術開発から評価技術の研究にも従事してきたため、開発する上で重要な要素やその特性を正確に見極めるための評価技術に関して紹介する。
様々なTIMの形態より、実装環境、条件に適するTIMの選定基準、また評価方法による熱物性値の違い、シミュレーションと実測結果が合わないポイントについて各評価設備の測定機構と併せて説明する。
【習得できる知識】
電子機器の熱対策に必要なTIMの概要知識
適切なTIMを選定する上でのポイント
TIMの評価技術
【プログラム】
1.会社概要
2.Thermal Interface Material (TIM) 概要
3.様々な製品形態のTIM
3-1 TIMの種類とその特長
3-2 FUJIPOLY製品ラインナップ
4.TIMの熱物性評価技術
4-1 定常法、非定常法
4-2 接触熱抵抗
5.TIMの開発動向
6.採用事例紹介
【質疑応答】
【第3講】 TIM向け放熱フィラーの開発と上手な使い方
【時間】 15:05-16:20
【講師】株式会社トクヤマ 放熱アプリケーショングループ 金近 幸博 氏
【講演主旨】
近年、電子デバイスの小型化や高密度実装化が進み、その発熱対策は緊急の課題となっている。窒化物フィラーは、高い熱伝導性と電気絶縁性を併せ持つことから種々の電子デバイスの高放熱絶縁樹脂材料の放熱フィラーとして市場から期待されている。素子の温度上昇は、特性変化や信頼性の低下を引き起こす要因となるため、素子からの放熱対策は重要である。電子デバイス用部材にはセラミックスや樹脂などの絶縁材料が使用されているが、その全ての部材の熱抵抗を低減することが求められている。特に熱抵抗となりやすい樹脂材料の高熱伝導化のために窒化物フィラーが注目されている。
本講演では、窒化物フィラーの特徴と最近の技術開発動向について議論する。
【講演ポイント】
高熱伝導材料である窒化物フィラーとその応用技術について紹介する。窒化物材料の応用展開に興味のある方、お困りの方に取扱い方法について解説する。
【プログラム】
1.放熱材料のニーズ
1-1 社会動向変化と放熱材料
1-2 放熱材料の動向
1-3 高熱伝導材料
2.窒化物放熱フィラーの特徴
2-1 窒化アルミニウムの特性
2-2 窒化アルミニウムの応用展開
2-3 窒化アルミニウムフィラーの特徴
2-4 窒化ホウ素の特性
2-5 窒化ホウ素の応用展開
2-6 窒化ホウ素フィラーの特徴
3.窒化物放熱フィラーの開発と評価
3-1 窒化アルミニウムフィラーの最新動向
3-2 窒化ホウ素フィラーの最新動向
4.窒化物放熱フィラーの表面処理技術
4-1 窒化物フィラーの表面処理方法
4-2 表面処理した窒化物フィラーの特性
5.窒化物フィラー/樹脂複合材料
5-1 窒化物フィラー添加樹脂の特性
5-2 高放熱樹脂部材の特性
【質疑応答】
【第4講】 デンカの放熱材料
【時間】 16:30-17:15
【講師】デンカ株式会社 電子材料研究部 放熱材料研究グループ 多田 光希 氏
【講演主旨】
電子機器の蓄熱は、不具合や性能低下を引き起こすだけでなく、重大な事故・問題にも直結する。そのため、全ての電子機器において、発生した熱をいかに逃がすかという熱対策・熱設計は、熟考すべき重要な課題となっている。加えて、近年ではxEVや5G通信技術などの発展に伴って、放熱材料への需要は増大し続けており、さらなる高性能化も要求されている。本講座では、放熱材料の基礎について解説し、デンカが展開する放熱材料の紹介および今後について展望する。
【講演キーワード】
放熱、シート、グリース、ギャップフィラー、スペーサー、絶縁、熱伝導性
【講演ポイント】
放熱材料の基礎から、弊社のラインナップと性能についてまでを解説する。
放熱材料の種類や能力を知ることで、用途に応じた最適な放熱ソリューションを検討可能。
【習得できる知識】
放熱材料の基礎・働き
放熱材料の市場価値
放熱材料の種類と性能
弊社のラインナップを通じた、最適な放熱材料の選定方法
【プログラム】
1.放熱材料について
1-1 放熱材料とは?
1-2 基本設計と放熱の仕組み
2.放熱材料の市場
2-1 放熱材料の使用先
2-2 放熱材料の市場
3.デンカの放熱材料
3-1 デンカの放熱材料の種類と特長
3-2 放熱シート
3-3 放熱スペーサー
3-4 放熱グリース、放熱ギャップフィラー
4.まとめと今後の展望
【質疑応答】