使用済みリチウムイオン電池の分離・資源回収技術の最新動向と回収プロセスの課題
~EU電池規制などを踏まえ、リサイクルできるリチウムの効率的な各種回収方法と将来展望~
★2024年4月26日WEBでオンライン開講。早稲田大学 所先生、弘前大学 佐々木先生、島根大学 笹井先生が使用済みリチウムイオン電池の分離・資源回収技術の最新動向と回収プロセスの課題について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★EUがEVなどに使われる蓄電池のリサイクルを域内で義務づける規制を導入しようとしており主要材料のリチウムは使用済み電池から2027年までに50%、31年までに80%を再資源化する必要がある状況!
★この中で特にLiに関する分離回収は今後重要になっていくが、この使用済みリチウムイオン電池の分離・資源回収技術の最新動向と回収プロセスの課題とは?
- 第1部 早稲田大学 理工学研究院 創造理工学部 環境資源工学科 教授 所 千晴 氏
- 第2部 弘前大学 リチウム資源総合研究機構・リチウムコア技術開発センター/大学院理工学研究科 センター長・教授 佐々木 一哉 氏
- 第3部 島根大学 材料エネルギー学部 材料エネルギー学科 / 教授 笹井 亮 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)
【【本セミナーの主題および状況 本講座の注目ポイント】】
■本セミナーの主題および状況
★EUがEVなどに使われる蓄電池のリサイクルを域内で義務づける規制を導入しようとしており主要材料のリチウムは使用済み電池から2027年までに50%、31年までに80%を再資源化する必要がある状況!
★この中で特にLiに関する分離回収は今後重要になっていくが、この使用済みリチウムイオン電池の分離・資源回収技術の最新動向と回収プロセスの課題とは?
■注目ポイント
★リチウムイオン電池の分離濃縮技術、新たなリチウム資源採取・回収技術や廃リチウムからの採取・回収湿式メカノケミカル法技術など、各それぞれの分野の講師から体系だった説明を聞けるまたとない機会です。
講座担当:青木良憲
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 使用済みリチウムイオン電池からの資源分離回収技術
【時間】 11:00-12:00
【講師】早稲田大学 理工学研究院 創造理工学部 環境資源工学科 教授 所 千晴 氏
【講演主旨】
リチウムイオン電池リユース・リサイクルを実現するには、コストのかからない分離濃縮技術が必要不可欠であるが、一般に物理的分離濃縮技術は低環境負荷・低コストであるものの精度が低く、化学的分離濃縮技術は高い分離精度が得られるものの環境負荷が高くコストがかかる。したがって、両者のベストミックスが重要である。また、物理的分離濃縮技術の精度を向上し、化学的分離濃縮技術の負荷を低減する技術革新も求められている。本セミナーでは、物理的分離濃縮技術の概要と開発動向を概観すると共に、リチウムイオン電池を対象とした個別の技術開発例を紹介する。
【プログラム】
1.リチウムイオン電池の資源循環
1.1 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミー
1.2 EU電池規制
1.3 リチウムイオン電池のサステナビリティ
2. 資源循環のための分離濃縮技術の概要
2.1 物理的分離濃縮技術と化学的分離濃縮技術
2.2 破砕・粉砕の役割と概要
2.3 電気パルス法の概要
3.リチウムイオン電池の分離濃縮技術
3.1 リサイクルフローの概要
3.2 ダイレクトリサイクルへの取り組み
3.3 電気パルス法による分離濃縮技術の例
3.4 リチウムイオン電池資源循環への取り組み例
【質疑応答】
【キーワード】
サーキュラーエコノミー,カーボンニュートラル,資源循環,蓄電池,前処理,ダイレクトリサイクル,電気パルス
【講演ポイント】
競争領域となりつつあるリチウムイオン電池の資源循環の現状と課題について,関連するいくつかの技術開発プロジェクトや委員会の委員をつとめる講演者から現状と課題を紹介する.
【習得できる知識】
サーキュラーエコノミーの現状と課題
リチウムイオン電池リサイクルの現状と課題
リサイクル前処理の現状と課題
【第2講】 リチウム資源採取回収技術の現状と将来展望
【時間】 13:00-14:15
【講師】弘前大学 リチウム資源総合研究機構・リチウムコア技術開発センター/大学院理工学研究科 センター長・教授 佐々木 一哉 氏
【講演主旨】
世界の人口と生活水準向上に伴い、すべての資源の需要が急増大し続けています。社会の拡大と繁栄には、資源の循環利用や、資源の可採埋蔵量を増やす必要があります。これらを実現するには、資源に対する正確な需給見通しによる適切な投資と、低コスト、低環境負荷で資源を採取・回収する技術の確認が必要です。
本セミナーでは、自動車の電動化用のリチウムイオン電池市場の動向を中心とて、将来のリチウム資源の需給見通しをたて、また世界的に積極的に開発が進むリチウム資源の採取・回収技術の現状、および注目される革新的技術を概説します。
セミナーの聴講を通し、当該分野参入への投資判断や、事業化のパートナー選定などに役立てていただきたい。
【プログラム】
1.リチウムの資源量と埋蔵量
2.リチウム資源の将来需要予測
2-1.自動車の電動化市場(新欧州規制との関連)
2-2.電力供給システムの変革によるエネルギー貯蔵用新市場
2-3.電力供給システムの変革により一次エネルギー市場の新市場
3.リチウム資源の現在の供給技術と増産への課題
3-1.塩湖からのリチウム採取技術
3-2.鉱山からのリチウム採取技術
4.新たなリチウム資源採取・回収技術
4-1.廃リチウムイオン電池からのリチウム回収技術・リサイクルスキームと各社の開発動向
4-2.海水や塩湖からのリチウム採取技術
4-3.同位体分離したリチウムの供給方法
【質疑応答】
【キーワード】
【講演ポイント】
【習得できる知識】
・ 資源埋蔵量の考え方
・ リチウム資源の将来需要
・ リチウム資源の現在の供給技術と課題
・ 開発途上にあるリチウム資源採取・回収技術
【第3講】 湿式法による廃リチウム二次電池からのLi回収
【時間】 14:30-15:45
【講師】島根大学 材料エネルギー学部 材料エネルギー学科 / 教授 笹井 亮 氏
【講演主旨】
エンジン駆動の自動車から電気自動車へのシフトが進むことでリチウム二次電池の生産・消費量が増大することが予想される中,生産に必要な資源の確保の問題と将来発生する廃棄リチウム二次電池の処理・再資源化技術の早急な開発が切望されている.本講座では,回収すべき資源のうち,特にLiに注目し,それを選択的に回収できる湿式Li回収技術について述べる.加えて,Li以外の希少資源の分離回収についての課題も概説する.
【プログラム】
1.リチウム二次電池を取り巻く資源動向
1.1 日本の現状
1.2 世界の動向
2.リチウム二次電池に含まれる資源について
2.1 モジュール
2.2 正極
2.3 負極
2.4 電解質
3.リチウム二次電池からの資源回収の現状
3.1 既存技術
3.2 企業の取組
4.廃リチウム二次電池からのLi回収の動向
4.1 冶金的手法
4.2 水熱法
4.3 湿式メカノケミカル法
【質疑応答】
【キーワード】
【講演ポイント】
【習得できる知識】