ブリード・ブルーム防止技術入門講座【3か月連続・オンライン学習講座】
★オンライン(WEB)を使った新感覚のWEB講座+通信教育サービス!毎月1回、全3回の講座コースでこの料金で受講可能です。
★本講座では、高分子工業材料関連分野の業務を新たに担当する方々を対象にブリード・ブルーム現象の基礎的知識を伝授!
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★3か月にわたり毎月一回、講師から直接、会話(LIVE)で講義を学べます!
★各回ごとに指導の質問回答および総合質疑後、時間内であれば講師と受講者間での個別・自由議論も行えます!
- 元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏
・1口(1-2名まで受講可能)55,000円(消費税・資料代込)
お申込み人数は”1”を選択
・1口(3名まで受講可能) 82,500円 (消費税・資料代込)
お申込み人数は”複数”を選択
※同一法人4名以上は1人あたり27,500円(消費税・資料代込)で金額追加で受講可
※オンライン学習で使用する資料(PDF電子データ)として事前に受講者へご連絡いたします。お手数をおかけしますが、プリントアウトしていただき、ご準備ください。
※原則、紙媒体でのテキスト提供は対応しておりません。
※同一法人で15名以上の参加をお考えの企業様はWEB研修サービス(有料・カスタマイズ研修)も行っております。
※紙媒体による資料(テキスト)をお求めの場合は1冊(1回分、カラー、1頁4スライド構成)につき、5,500円(税込)を別途徴収いたします。お申込み時、備考欄にその旨をご記入ください。
※講座資料の電子データ提供の都合により、著作権保護の観点から研修参加者の名簿提出が必須となります。予め、ご了承ください。
【全体スケジュール】
【予定】
第1講 7月16日(火) 13:00~16:00
第2講 8月20日(火) 13:00~16:00
第3講 9月17日(火) 13:00~16:00
【時間】 13:00-16:00
【講師】元住友化学 株式会社AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏
【講演主旨】
高分子材料の成形品の表面に、基材とは異なる液状または固体の漏出が発生することがあり、品質クレームになる場合も多い。このブリード・ブルーム現象は、高分子材料の種類や製品の保管環境により発生の度合いが異なり、原因の解析から防止対策処方の立案まで、担当者を長期間悩ませる現象の一つである。本講座では、高分子工業材料関連分野の業務を新たに担当する方々を対象にブリード・ブルーム現象の基礎的知識を提供する。第1講では、ブリード・ブルーム現象の発生機構についての基本的な考え方を解説する。
【第2回】ブリード・ブルーム防止技術の基礎知識
高分子(樹脂・ゴム)材料からのブリード・ブルーム成分が判明し、防止対策処方を選定する際には、第1講で示した溶解度および拡散速度の双方を考慮する必要がある。基本はブリード・ブルーム成分の量を減らすことと、拡散速度を低下させて拡散に要する時間の長大化を図ることである。第2講ではこの考え方に沿って、いくつかの対策処方につき紹介する。
【第3回】ブリード・ブルーム現象の活用による製品設計
高分子材料からのブリード・ブルーム現象を積極的に利用して、材料設計を行うことにより、コントロールリリース材料などの設計開発も可能となる。第3講では、第1講、第2講で習得した知識を前提に新たな機能性材料を設計する手法について解説し、実例紹介も行う。
【プログラム】
【第1回】ブリード・ブルーム現象の理解
(日時:7月16日(火) 13:00-16:00 、学習時間:3時間)
1. ブリード・ブルーム現象について
1-1. ブリードとは何か?
1-2. ブルームとは何か?
1-3. ブリード・ブルームする成分には どのような種類があるのか?
2. 開発実務におけるブリード・ブルーム現象への対処法
2-1. 成形不良とブリード・ブルーム現象の見分け方
2-2. ブリード・ブルームと高分子材料の分子構造
(1)分子量分布
(2)組成や規則性の分子間分布
(3)高分子材料の構造の組織階層
3. ブリード・ブルーム発生機構の理論
3-1. 飽和溶解度と過飽和溶解度
3-2. 基材中の溶解度を決定する因子
3-3. 溶解性パラメーターについて
3-4. 溶解成分の拡散
4. ブリード・ブルーム成分の同定と解析:
4-1. 成形品表面での分析
4-2. ブリード・ブルーム物の分離分析
(1)分離抽出
(2)機器分析
5. 演習
【演習回答・内容への質疑応答】
【第2回】ブリード・ブルーム防止技術の基礎知識
(日時:8月20日(火) 13:00-16:00、学習時間:3時間)
1. 樹脂・ゴム材料におけるブリード・ブルーム現象の制御
1-1. 添加剤の種類と処方
(1)添加剤の化合物の例
(2)充填剤・添加剤・配合材料の変質・劣化現象
1-2. ブリード・ブルーム成分の種類
(1)高分子の分子鎖構造分布と凝集・高次構造の分布
1-3. 樹脂・ゴム材料におけるブリード・ブルーム防止技術
(1)高分子材料の劣化とブリード
(2)加水分解による樹脂材料物性の劣化
(3)樹脂材料の劣化防止対策
(4)アロイ化・相容化剤による劣化防止策
(5)ポリマーアロイ化による性能向上・劣化防止とモルフォロジ―
(6)表面処理による劣化防止策
2. ブリード・ブルーム防止技術や処方の検討実例
2-1. ポリマー種毎のブリード防止技術の実例
(1)ポリエチレン
(2)ポリプロピレン
(3)ジエン系ゴム
(4)オレフィン系ゴム
2-2. 一般的なブリード・ブルーム防止技術
(1)添加剤量の低減処方
(2)添加剤の飽和溶解度の向上
(3)添加剤の拡散速度の抑制
(4)ゴム素材中への添加剤保持助剤の添加
(5)樹脂・ゴム素材の高次構造の利用と多層化
3. 演習
【演習回答・内容への質疑応答】
【第3回】ブリード・ブルーム現象の活用による製品設計
(日時:9月17日(火) 13:00-16:00、学習時間:3時間)
1. ブリード・ブルーム現象の制御と活用
1-1. ブリード・ブルーム制御による機能発現
(1)帯電防止剤
(2)滑剤
1-2. ブリード制御による商品設計
(1)コントロールリリース機能を有する高分子製品
2. 新規な樹脂材料におけるブルーム・ブリード制御
2-1. ポリマーアロイ・モルフォロジー設計理論の応用
(1)ポリマーアロイのモルフォロジ―形成技術の利用
(2)相容化剤の設計
2-2. 相溶性制御と樹脂・ゴム材料設計
(1)ナノレベルの分散を利用した新規粘弾性材料
3. まとめ:ブリード・ブルーム防止技術の個別対策
4. 演習
【演習回答・内容への質疑応答】