ナトリウムイオン電池の特性・開発動向と今後の展望
~負極材料を中心とした新規電極材料の発見・設計・材料選択の指針とは~
★2024年7月31日WEBでオンライン開講。信州大学 是津 信行 氏、鳥取大学 薄井 洋行 氏がナトリウムイオン電池の特性・開発動向と今後の展望について解説する講座です。
■注目ポイント
★ナトリウムイオン電池の特徴と、現在の開発状況、そしてこれからの開発の方向性について解説!
★負極材料を専門とする講師が最近開発に成功した材料を例に取り上げ、材料設計の指針や性能向上に求められる要素などについてデータを添えて解説!
- 第1部 信州大学 アクア・リジェネレーション機構 教授 是津 信行 氏
- 第2部 鳥取大学 工学部 薄井 洋行 氏
【1名の場合】45,100円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
セミナーに関するQ&Aはこちら(※キャンセル規定は必ずご確認ください)
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★ナトリウムイオン電池は、希少元素を用いない、あるいは希少元素の使用量を著しく減少させ、元素戦略上不安のない低コストかつ高容量・高出力を実現する革新的二次電池として位置づけられている。
■注目ポイント
★ナトリウムイオン電池の特徴と、現在の開発状況、そしてこれからの開発の方向性について解説!
★負極材料を専門とする講師が最近開発に成功した材料を例に取り上げ、材料設計の指針や性能向上に求められる要素などについてデータを添えて解説!講座担当:枩西 洋佑
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 ナトリウムイオン電池の特徴,現在の開発状況とこれからの方向性
【時間】 13:00-14:30
【講師】信州大学 アクア・リジェネレーション機構 教授 是津 信行 氏
【講演主旨】
ナトリウムイオン電池は、希少元素を用いない、あるいは希少元素の使用量を著しく減少させ、元素戦略上不安のない低コストかつ高容量・高出力を実現する革新的二次電池として位置づけられている。日本では2012年から始まった、元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>を皮切りにして、産学官で大規模な研究が行われ、ナトリウムイオン電池固有の課題も明らかになってきた。
本セミナーでは、これまでの開発を含む、ナトリウムイオン電池の特徴と、現在の開発状況、そしてこれからの開発の方向性について概要する。
【講演キーワード】
・O3型正極の安定化
・4.2V級正極の開発
・プルシアンホワイト系正極の高エネルギー密度化
・ハードカーボン負極の課題
【講演のポイント】
O3型ナトリウムイオン電池用正極材料では,疑う余地なく,世界最高レベルの高電位動作と長期サイクル特性と言える。エネルギー密度は380 Wh·kg-1: (正極材料と負極材料重量)に到達し,汎用的なリチウムイオン電池のエネルギー密度(320~350 Wh·kg-1)を凌駕する。
【習得できる知識】
ナトリウムイオン電池の特徴と開発動向の方向性に関する知識
ナトリウムイオン電池用正極の課題と解決策に関する知識
【プログラム】
1.ナトリウムイオン電池に期待すること
2.ナトリウムイオン電池の特徴
3.ナトリウムイオン電池の固有の課題
4.現在の開発状況
5.今後の開発の方向性
【質疑応答】
【第2講】 ナトリウムイオン電池用負極の材料設計の開発
【時間】 14:40-15:55
【講師】鳥取大学 工学部 薄井 洋行 氏
【講演主旨】
ナトリウムイオン電池はコストと資源の面で優れる次世代蓄電池の一つである.インサーション反応を主体とする正極とは対照的に,負極ではインサーション反応,合金化反応,コンバージョン反応と多彩な反応が進むため,その反応機構に応じた材料開発が必要となる.講座では負極材料を専門とする講師が最近開発に成功したルチル型TiO2負極(インサーション反応)やリン化スズ(合金化反応),酸化鉄(コンバージョン反応)などを例に取り上げ,材料設計の指針や性能向上に求められる要素などについてデータを添えて解説する.
【講演キーワード】
ナトリウムイオン電池,リチウムイオン電池,負極,ルチル型酸化チタン,リン化スズ,酸化鉄
【講演のポイント】
一般的な負極の性能改善法は炭素被覆であるが,講演者は独自のアイディアに基づいて不純物ドープ,結晶性向上,活物質の化合物化および複合化,相分離による微細組織化などの方法論を確立し,種々の負極材料の創製に成功した経験を有する.
【習得できる知識】
1.ナトリウムイオン電池負極の材料設計
2.負極材料の形態制御と不純物ドープ
3.性能の改善に必要な知識と技術
【プログラム】
1.ナトリウムイオン電池負極の研究背景
1-1 3種類の反応機構の特徴
2.ルチル型酸化チタン(TiO2)
2-1 不純物ドープが負極性能に与える効果
3.リン化スズ
3-1 相分離が充放電特性におよぼす影響
4.酸化鉄
4-1 種々の複合化に基づく性能改善の試み
5.まとめ
【質疑応答】