新しいCO2分離材としての MOF(金属有機構造体)・PCP(多孔性配位高分子)の開発と課題
~MOFガス吸着・貯蔵・分離特性、MOFベース膜の性能・PCP分離膜技術とシステム・その特性~
★2024年11月6日WEBでオンライン開講。関西大学 田中先生、東京大学 細野先生、 日本製鉄株式会社 上代先生がそれぞれ新しいCO2分離材としての MOF・PCP(多孔性配位高分子)の開発と課題について解説する講座です。
■注目ポイント
★次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)
★MOFのガス吸着特性、ガス貯蔵、ガス分離の特性とは?
★この素材をもとにしたCO2分離膜技術とは?MOFベース膜のCO2分離性能と課題とは?
★フレキシブル性能を持つ多孔性配位高分子であるPCPを活用した最新技術とシステム設計とは?
- 第1部 関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 教授 田中 俊輔 氏
- 第2部 東京大学 工学系研究科 応用化学専攻 准教授 細野 暢彦 氏
- 第3部 日本製鉄株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 環境基盤研究部 CCUS技術研究室 研究第二課 上席主幹研究員 博士(理学) 上代 洋 氏
●1名様 :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
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【【本セミナーの主題および状況 本講座の注目ポイント】】
■注目ポイント
★次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)
★MOFのガス吸着特性、ガス貯蔵、ガス分離の特性とは?
★この素材をもとにしたCO2分離膜技術とは?MOFベース膜のCO2分離性能と課題とは?
★フレキシブル性能を持つ多孔性配位高分子であるPCPを活用した最新技術とシステム設計とは?
講座担当:青木良憲
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 MOF分離膜の開発・製膜技術と応用・実用化への課題
【時間】 10:30-11:45
【講師】関西大学 環境都市工学部 エネルギー環境・化学工学科 教授 田中 俊輔 氏
【講演主旨】
次世代の多孔性材料として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF)について、合成・評価方法の基礎から、ガス分離の応用までを解説します。また、MOFの形態制御の一つとして薄膜化技術を取り上げ、膜分離法によるCO2分離回収への応用に関する国内外の開発状況を概観します。
【プログラム】
1.MOF概要
2.MOFの合成方法と吸着特性
3.MOFベース分離膜
3.1 膜分離に関する定義と測定手法
3.2 膜透過機構
3.3 MOF製膜の留意点と様々な製膜方法
3.3.1 MOF多結晶膜
3.3.2 MOF-based MMM
3.3.2.1 MOFフィラー
3.3.2.2 ポリマーマトリクス
3.3.2.3 フィラー/マトリクスの界面関係
3.3.2.4 分散課題
3.4 MOFベース膜のCO2分離性能と課題
4.まとめ(実用化への課題と展望)
【質疑応答】
【講演キーワード】
MOF;ゲート吸着;構造柔軟性;薄膜化;膜分離;賦形化;mixed matrix membrane
【講演のポイント】
MOFの概要を知りたい、現在の開発動向を知りたい人に向けた講座です。
①MOFの構造から合成プロセス、市場動向について学べます。
②MOFの用途と特性について解説し、メリット・デメリットについて議論します。
③講師の経験と考えを提示し、受講者の今後の指針になることを目指します。
【習得できる知識】
・MOFの合成と基本物性の把握
・MOFの形態制御技術の習得
・MOFの評価方法の習得
・応用例(吸着、膜分離)の把握
・国内外の研究開発状況の把握
【第2講】 金属有機構造体(MOF)の合成と同定、およびガス分離・貯蔵特性と評価法の基礎
【時間】 12:45-14:00
【講師】東京大学 工学系研究科 応用化学専攻 准教授 細野 暢彦 氏
【講演主旨】
近年、新しい多孔性素材として注目されている金属有機構造体(Metal-Organic Framework:MOF、多孔性金属錯体または多孔性配位高分子とも呼ばれる)について、その背景や特徴、合成法・評価法といった基礎から最新の研究動向も含めて解説します。具体的には、ガス分離・貯蔵技術への利用、高分子化合物の分離材料としての利用、さらにはMOFを使った新しいナノ材料合成や高分子合成への利用に至るまで、幅広い応用例を取り上げます。レゴブロックのように自在に組み上げることができるMOF合成の実際や、利用に関するエッセンス・ノウハウを知りたいとう方、何から始めたらよいか考えている方にわかりやすくご説明します。
【プログラム】
1. 金属有機構造体(MOF)とは
• Metal-Organic Framework (MOF)
• MOFの構造および特徴
• MOFの一般的な合成法
• MOFのキャラクタリゼーション法
• MOFの一般的な物理特性・化学特性
• 製造時の留意事項およびコスト等について
2. MOFを使ったガス貯蔵・分離
• MOFのガス吸着特性
• MOFによるガス貯蔵
• MOFによるガス分離
• MOFを使ったガス分離の操作の実際
• ガス分離膜への応用
3. 様々なMOFの利用例に学ぶ構造設計
• 分子センシング
• 触媒
• 導電性
• イオン・プロトン伝導性
• バイオ関連化学
• 鋳型合成
• 高分子との複合
• 高分子の分離
【質疑応答】
【講演キーワード】
ガス分離、二酸化炭素分離、MOF、ナノ空間材料
【講演のポイント】
講演者はMOFの設計・合成だけでなく、MOFを利用したガス分離・貯蔵、分子認識、バイオ応用、テンプレート合成等、これまで様々な応用研究を行ってきており、種々の利用シーンにおけるMOFの利点や利用法について紹介が可能。
【習得できる知識】
・MOFの一般的な特徴について知ることができる。
・MOFの設計・合成・評価の方法を具体的に知ることができる。
・MOFの利用方法について実際の例をもとに知ることができる。
・MOFを利用したナノ材料、高分子材料の合成について知ることができる。
・MOFを利用した分離技術の最先端について知ることができる。
・MOFを選定する際の留意点やエッセンスを知ることができる。
【第3講】 新しいCO2分離材として注目を集める 多孔性配位高分子PCP/MOFを活用したC2高効率分離システム
【時間】 14:15-15:30
【講師】日本製鉄株式会社 技術開発本部 先端技術研究所 環境基盤研究部 CCUS技術研究室 研究第二課 上席主幹研究員 博士(理学) 上代 洋 氏
【講演主旨】
「大規模酸素分離は深冷分離法一択」とは異なり、CO2分離は、排出源(CO2濃度、温度、排出量)、分離CO2の質(純度他)により、様々な分離法が想定され、何が優れているかが非常にわかりにくい。さらに新規固体分離剤であるMOF/PCPは、いまだに認知度が高くないことに加え、既存固体分離剤とは全く異なる原理でCO2を分離する物もあり、CO2分離材としての評価は非常に難しい。本講座では、MOF/PCPを利用したCO2分離の基礎から、最新のトピックスまでを網羅し、MOF/PCPの優位性を紹介する。
【プログラム】
1.MOF/PCPによる吸着、分離の基礎
1.1 MOF/PCPによる吸着、分離
1.2. 多量吸着の設計
1.3. 選択性の設計
2.実用的なCO2分離の課題
2.1 不純物の影響
2.2 CO2回収のコスト
2.3 MOF/PCPのコスト
3.MOF/PCPによるCO2分離の具体例
3.1 Direct Air Captureへの応用
3.2 「耐水型」MOF/PCPの利用
3.3 アミノ基修飾MOF/PCPの利用
3.4「ゲート型」MOF/PCPの利用
3.5 MOF/PCPによるCO2分離の企業、プロジェクト