【 LIVE配信・WEBセミナー】

高分子延伸技術の基礎と応用 ~延伸フィルムの構造形成とオンライン分子配向計測、逐次二軸延伸ポリエチレンフィルム(BOPE)の製造技術~

★2024年11月21日WEBでオンライン開講。信州大学 大越氏 山形大学 伊藤氏 株式会社日本製鋼所 串崎氏の3名が高分子延伸技術の基礎と応用、延伸フィルムの構造形成とオンライン分子配向計測の研究動向および研究開発動向、逐次二軸延伸ポリエチレンフィルム(BOPE)の製造技術について解説する講座です。


■本講座の注目ポイント

高分子の「延伸」は元の繊維やフィルムを温めて引き伸ばす工程ですが、変形直後(典型的には1/1000秒)に変形前とまったく異なる構造が形成されて性質が大きく変わる重要な工程です。この変化は、高分子を引き伸ばした方向に沿って高分子鎖が並び(配向し)、並んだ高分子鎖が結晶化(配向結晶化)することによって起こり、引張力に対しては軽くて強いのに、横方向の力に対してはしなやかに曲がる繊維やフィルムの性質が発現します。延伸工程の概要と注目点、そして2軸延伸の配向機構について、配向の評価方法(オフライン、オンライン計測)について、延伸フィルムの分子配向計測とオンライン計測の研究動向、逐次二軸延伸ポリエチレンフィルム(BOPE)の製造技術についてまで解説します。

セミナー番号
S241145
セミナー名
高分子延伸技術
講師名
  • 第1部  信州大学  繊維科学研究所  大越 豊 氏
  • 第2部  山形大学大学院  有機材料システム研究科 教授  伊藤 浩志 氏
  • 第3部  株式会社日本製鋼所   樹脂機械事業部 企画管理部 企画グループ  串崎 義幸 氏
開催日
2024年11月21日(木) 10:30-15:45
会場名
※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
受講料(税込)

【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。

詳細

定員:30名

※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。

※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。

※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。

※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。

※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。

※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。

※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。

※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。


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【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】

■本セミナーの主題および状況

★高分子の「延伸」は元の繊維やフィルムを温めて引き伸ばす工程ですが、変形直後(典型的には1/1000秒)に変形前とまったく異なる構造が形成されて性質が大きく変わる重要な工程です。この変化は、高分子を引き伸ばした方向に沿って高分子鎖が並び(配向し)、並んだ高分子鎖が結晶化(配向結晶化)することによって起こり、引張力に対しては軽くて強いのに、横方向の力に対してはしなやかに曲がる繊維やフィルムの性質が発現します。延伸工程の概要と注目点、そして2軸延伸の配向機構について配向の評価方法(オフライン、オンライン計測)について、延伸フィルムの分子配向計測とオンライン計測の研究動向、逐次二軸延伸ポリエチレンフィルム(BOPE)の製造技術についてまで解説します。


■注目ポイント

★延伸装置と延伸条件について学習、習得できる!

★延伸条件の考えかた、温度制御、変形制御について学習、習得できる!

★分子配向制御、配向の3要素、2延伸による配向制御について学習、習得できる!

★配向結晶化と強度について学習、習得できる!

★延伸フィルムの構造形成とオンライン分子配向計測の研究動向について学習、習得できる!

★逐次二軸延伸ポリエチレンフィルム(BOPE)の製造技術について学習、習得できる!

【第1講】 高分子延伸技術の基礎と応用

【時間】 10:30-12:00

【講師】信州大学 繊維科学研究所 大越 豊 氏

【講演主旨】

高分子の「延伸」は元の繊維やフィルムを温めて引き伸ばすだけの単純な工程なのですが、変形直後(典型的には1/1000秒)に変形前とまったく異なる構造が形成されて性質が大きく変わる重要な工程です。この変化は、高分子を引き伸ばした方向に沿って高分子鎖が並び(配向し)、並んだ高分子鎖が結晶化(配向結晶化)することによって起こり、引張力に対しては軽くて強いのに、横方向の力に対してはしなやかに曲がる繊維やフィルムの性質が発現します。この講座では、この延伸工程の概要と注目点について概説します。


【プログラム】

1.    延伸装置と延伸条件

2.    延伸条件の考えかた
  1.    温度制御
  2.    変形制御

3.    分子配向制御
  1.    配向の3要素
  2.    延伸による配向制御

4.    配向結晶化と強度

質疑応答


【キーワード】

延伸条件、分子配向制御、配向結晶化、強度


【講演の最大のPRポイント】

延伸工程中に起こる構造変化と、そのメカニズムを理解することにより、求める性質をもった製品を製造するために最適な延伸条件を考えられるようになる。


【習得できる知識】

延伸工程の捉え方、延伸条件の考え方、延伸によって起こる構造・物性変化


【第2講】 延伸フィルムの分子配向計測とオンライン計測の研究動向

【時間】 13:00-14:15

【講師】山形大学大学院 有機材料システム研究科 教授 伊藤 浩志 氏

【講演主旨】

高分子フィルムの延伸について、材料特性、加工技術,構造の評価などを平易に解説する。特に結晶性フィルムとしての要求特性や延伸性、構造と物性評価手法などを紹介するとともに海外の研究動向についても紹介する。


【プログラム】

1.フィルム延伸過程における現象
 1-1 高分子材料とフィルム成形加工技術
 1-2 延伸過程と光学異方性発現の関係
 1-3 一軸延伸と配向挙動
 1-4 二軸延伸・逐次延伸と配向挙動

2.フィルム延伸過程における構造発現および評価技術
 2-1 一軸および二軸延伸における分子配向特性
 2-2 延伸フィルムの構造・物性評価
 2-3 国内外のフィルム延伸の研究開発動向
 2-4 フィルム成形・延伸過程におけるオンライン光学異方性計測

3.非晶性光学フィルム延伸過程における構造発現および評価技術
 3-1 一軸延伸と分子配向特性
 3-2 光学延伸フィルムの構造・物性評価
 3-3 フィルム延伸・緩和過程におけるオンライン構造計測 (研究開発動向含)

質疑応答


【キーワード】

フィルム、二軸延伸、多層押出、オンライン複屈折計測


【講演の最大のPRポイント】

最先端の構造計測の事例を紹介しながら、プラスチック成形加工、フィルム成形の基礎、構造形成、物性発現までの関係の本質を分かりやすく解説するとともに、様々な延伸不良の課題について紹介する。


【習得できる知識】

成形加工およびフィルム延伸の基礎、材料物性、フィルム延伸の構造形成についての基礎が習得できる。また、最近の構造形成の解析手法について情報が得られる。


【第3講】 逐次二軸延伸ポリエチレンフィルム(BOPE)の製造技術

【時間】 14:30-15:45

【講師】株式会社日本製鋼所  樹脂機械事業部 企画管理部 企画グループ 串崎 義幸 氏

【講演主旨】

ポリエチレン(PE)はガラス転移温度が低く、冷蔵食品の包装にも用いても低温脆化しない特性を有している。ただ、PEは結晶化速度が速いため、予熱・冷却を繰り返す逐次二軸延伸では破断のリスクが高く成形が困難な原料とされる。一方で、PEの結晶化度の高さを利用し逐次二軸延伸手法で成形すると、インレーション成形フィルムよりも衝撃強度や引張弾性率が2倍、突刺強度および引張強度が3倍にも向上するとの報告がある。この延伸手法が汎用的になれば、薄膜化とパッケージの簡素化も可能となり、製品コストの低減に寄与できる。そこで、本報告では、ポリエチレンの逐次2軸延伸のポイントについて報告を行う。


【プログラム】

1.はじめに

 1-1 ポリエチレンの特徴

 1-2 2軸延伸のメリット

2.ポリチレンの2軸延伸性評価 

 2-1 原料成分の分析

 2-2 小型延伸装置での評価

3.逐次2軸延伸工程の紹介

 3-1 押出機工程

 3-2  キャスト工程 

 3-3 延伸工程

 3-4 巻取工程

 3-5 物性評価

4.おわりに


【キーワード】

BOPE、減容化、モノマテリアル


【講演のPRポイント】

ポリエチレンの逐次2軸延伸(BOPE)において、安定的かつ品質の高いフィルムを成膜しようとすると、原料とその原料特性を引き出す装置が必要不可欠である。そこで、BOPEの原料の特徴と必要な装置特性に紹介する。


【習得できる知識】

ポリエチレンを逐次2軸延伸するための原料選定のポイント
ポリエチレンを逐次2軸延伸するために必要な装置構成





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