メタマテリアル・メタサーフェスの基礎と次世代通信に向けたアンテナ・反射板の開発動向および実験・評価
★2025年1月29日WEBでオンライン開講。大阪大学 髙原氏、東北大学 大野氏、株式会社NTTドコモ 須山氏・毛利氏の4名が、メタマテリアル・メタサーフェスの基礎と次世代通信に向けたアンテナ・反射板の開発動向および実験・評価について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★5G Evolutionから6Gに向けて、メタサーフェスやRIS技術の俯瞰的なマイグレーションについてコンセプトから実験やシステムレベル評価などの実データに基づいた実証結果を示しながらその進化の方向性、将来の技術課題について言及!
- 第1部 東北大学 大学院理学研究科 / 助教 大野 誠吾 氏
- 第2部 株式会社NTTドコモ 6Gテック部 無線アクセス技術担当 / 担当部長 須山 聡 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★メタマテリアルとは、自然界の物質にはない特殊な性質を持つ人工的な素材であり、光を含む電磁波や音(音波)などの波動現象に対して人為的に制御することができます。
★三次元構造のメタマテリアルを二次元構造にしたものがメタサーフェスと呼ばれており、振幅、位相などの電磁波の特性を操作・制御するために使用することができます。
★5G Evolution & 6Gに向けては,無線アクセス性能の向上のため,空間領域で分散された新たな無線ネットワークトポロジ(New Radio Network Topology: NRNT)が検討されており、経済性の観点等からNRNTの要素技術であるメタサーフェス技術やReconfigurable Intelligent Surfaceが注目されており,実証実験も実施されております。
■注目ポイント
★メタマテリアルおよびメタサーフェスに関する基礎原理について系統的に解説!
★テラヘルツ波の位相制御について「モアレパターンを用いた手法」と「アンテナと導波路の立体的な配置による手法」を紹介!
★近年進展が著しい金属を用いない高屈折率媒質のみからなる誘電体メタサーフェスやメタレンズ、メタホログラム、完全吸収体などのメタサーフェスの応用例について紹介!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 テラヘルツ波制御のための人工構造とその応用 ~二次元周期構造のモアレパターンに関係するモアレ型メタ表面およびアンテナと導波路の立体的な組み合わせ~
【時間】 12:45-14:00
【講師】東北大学 大学院理学研究科 / 助教 大野 誠吾 氏
【講演主旨】
本セミナーでは、メタ表面に代表される人工構造による電磁波の制御手法について、特に位相制御に主軸を置いて講演する。メタマテリアル、メタ表面は、光の波長よりも小さい構造を三次元的もしくは二次元的に集積させることで新たな制御性を発現する構造として今世紀初頭から現在にかけて研究のすそ野を広げてきた。
講演者はこれまでテラヘルツ(THz)帯のメタ表面や人工構造の示す機能性について研究を進めてきた。THz帯で機能を発現するこれらの構造は、光波帯に比べ比較的大きくてもよく作製手法の工夫が活かしやすい。また、THz波は電場の直接観測が可能であることから位相に対する効果の原理検証に本質的な強みを発揮する。
講演では、THz波の位相制御手法として、二次元周期構造のモアレパターンに関係するモアレ型メタ表面、アンテナと導波路の立体的な組み合わせについて紹介する。このような位相制御技術と次世代無線通信技術(Beyond 5G/6G)の関係についても触れる。
【プログラム】
1. はじめに
1-1. メタマテリアルとメタ表面
1-2. テラヘルツ帯
1-2.1.テラヘルツ波とは
1-2.2.発生方法と測定方法
1-3. 人工構造の作製手法
2. モアレ型メタ表面
2-1. モアレパターンとは
2-2. モアレ型メタ表面
2-3. モアレパターンの設計方法
2-4. モアレ型メタ表面の作り方
2-5. モアレ型メタ表面により生じる制御性
3. アンテナ-導波路結合系
3-1. 次世代無線通信とテラヘルツ波
3-2. 位相の制御原理
3-3. 原理検証のための構造
3-4. 位相制御性の検証
4. まとめ
【質疑応答】
【キーワード】
テラヘルツ波、ベリー位相、ブルズアイアンテナ、2次元周期モアレ、トポロジー
【講演のポイント】
テラヘルツ波の位相制御について、モアレパターンを用いた手法とアンテナと導波路の立体的な配置による手法を紹介する。いずれも光と人工構造の幾何学的配置が制御性の原理であり、他の周波数帯でも応用可能である。
【習得できる知識】
電磁波の特性のうち主に位相を制御する手法の一つが理解できる。
【第2講】 メタサーフェスやRISを用いるNew Radio Network Topologyにおけるドコモの取り組み
【時間】 14:10-15:25
【講師】株式会社NTTドコモ 6Gテック部 無線アクセス技術担当 / 担当部長 須山 聡 氏
【講演主旨】
※本講演には須山聡氏に加え、同社の毛利檀氏にもご登壇いただきます。
5G Evolution & 6Gに向けては、無線アクセス性能の向上のため、空間領域で分散された新たな無線ネットワークトポロジ(New Radio Network Topology: NRNT)が検討されている。また、近年、経済性や低消費電力化の観点から、NRNTの主要な要素技術であるメタサーフェス技術やReconfigurable Intelligent Surface(RIS)技術が注目されており、NRNTの有効性を明らかにするため、28 GHz帯などの高周波数帯において実証実験が実施されている。また、6Gの候補周波数帯として注目されている7~24 GHzのミッドバンドにおいてもNRNTは有効であると考えられおり、5G Evolution から6Gに向けてのマイグレーションが検討されている。
本講演では、弊社で進めているメタサーフェスやRISを用いた実証実験について詳しく述べるとともに、その将来に向けての拡張性について説明する。加えて、6Gにおいてミッドバンドやサブテラヘルツ帯のメタサーフェスやRISを活用したときのシステム性能について6Gシミュレータを用いて視覚的に分かりやすく説明する。さらに、これらの取り組みが将来の6Gにおけるネットワークデジタルツインとつながり、より一層の性能向上を達成できると考えられており、その技術課題を明らかにするとともに、それに対する弊社の取り組みについても紹介する。
【プログラム】
1 5G Evolution & 6G
2 NRNT (New Radio Network Topology)の概要
3 メタサーフェスやRISを用いたミリ波帯実証実験
4 6Gシミュレータを用いたシステムレベル評価
5 ネットワークデジタルツインの技術課題とNRNTへの活用
6 まとめ
【質疑応答】
【キーワード】
6G、5G Evolution(5Gの高度化)、New Radio Network Topology(NRNT)、ミリ波、エリア改善,メタサーフェス,RIS
【講演ポイント】
本講演では、5G Evolutionから6Gに向けて、メタサーフェスやRIS技術の俯瞰的なマイグレーションについてコンセプトから実験やシステムレベル評価などの実データに基づいた実証結果を示しながら、その進化の方向性を示すとともに、将来の技術課題について述べる。
【習得できる知識】
・5G Evolution、6Gに関する基礎的な知識
・New Radio Network Topologyの技術コンセプト
・メタサーフェスやRISを用いた実験に対して知見
・メタサーフェスやRISをシステムに活用するときのポイント
・ネットワークデジタルツインやAIの活用に向けた技術課題