ADAS・自動運転システムにおけるEMC規格の概要、課題と対策
★2025年2月7日開講。【(元)日産自動車/(元)神奈川工科大学/タイ・バンコク大学 招聘教授:クライソン氏】に、ADASや自動運転システの安全性向上のために不可欠なEMCの効率的な設計・評価・対策を解説します。
■本講座の注目ポイント
先進運転支援システム(ADAS)のEMC課題と具体的な対策方法について学べる講座です
①EMCの基本概念として、電磁干渉(EMI)と電磁耐性(EMS)について解説します
②自動車EMCにおける規制と規格についても説明します
③EMC課題への対策として磁気シールド・ケーブル・フィルタなどの部品を用いた対策事例を紹介します
- タイ・バンコク大学 招聘教授/(元)日産自動車/(元)神奈川工科大学 自動車システム開発工学科 教授 クライソン トロンナムチャイ 氏
●1名様 :45,100円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)
※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたします。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについて、別途メールでご案内いたします。基本的にはマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【時間】 13:00-17:00
【講師】タイ・バンコク大学 招聘教授/(元)日産自動車/(元)神奈川工科大学 自動車システム開発工学科 教授 クライソン トロンナムチャイ 氏
【講演主旨】
近年、交通事故を減少させるために、誤発進防止装置や衝突被害軽減ブレーキシステムなどの先進運転支援システム(ADAS)が開発・市販されており、さらに完全自動運転システムの研究開発も活発に行われています。これらのシステムでは、カメラやレーダー、LiDARなどのセンサーに加え、GPSやWi-Fiなどの無線通信機器が多く利用されており、安全を確保するためには正確な信号伝送・データ処理が不可欠です。電磁両立性(EMC)によって信号の品質が劣化すると、大事故につながる可能性があるため、効率的なEMCの評価と対策が強く求められています。
本セミナーでは、自動車EMC規格の概要、ADASや自動運転システムにおけるEMC課題、評価方法と効率的な対策について分かりやすく解説します。
【講演のポイント】
ADASや自動運転システムのみならず電気自動車などを含む現在の自動車の安全性向上のために不可欠なEMCの効率的な設計、評価、対策を解説する。
【習得できる知識】
①ADASや自動運転システムに関する知識
②自動車EMCに関する知識
【講演キーワード】
ADAS、自動運転、車載カメラ、ミリ波レーダー、LiDAR、電磁両立性、EMC、電磁干渉、EMI、電磁耐性、EMS、ノーマルモード、コモンモード、ECE R10、CISPR 12、CISPR 25、ISO 11451、ISO 11452、ICNIRP、IEC 62153、シールド、フィルタ、電磁ノイズ抑制シート、磁気シールド塗料、電動化、充電
【プログラム】
1. はじめに
1-1. ADAS・自動運転システムの概要と普及の現状
1-2. EMC規格の必要性とその役割
2. ADAS・自動運転システムにおけるEMCの基本
2-1. EMCの基本概念
2-1-1. 電磁干渉(EMI)と電磁耐性(EMS)
2-1-2. 伝導性ノイズと放射性ノイズ
2-1-3. ノーマルモードノイズとコモンモードノイズ
2-2. ADASや自動運転システムにおけるEMCのリスク
3. 主な自動車EMC規制・規格の概要
3-1. 国際連合欧州経済委員会規格ECE R10規制
3-2. 車両の放射EMI規格(CISPR 12)
3-3. 車載部品の伝導および放射EMI規格(CISPR 25)
3-4. 車両のEMS規格(ISO 11451)
3-5. 車載部品の伝導および放射EMS規格(ISO 11452)
3-6. 低周波磁界に対する車載部品のEMS規格
3-7. 電磁界の人体暴露に関する防護規制(ICNIRP)
4. ADAS・自動運転システムにおけるEMC課題
4-1. 車載ミリ波レーダーシステムのEMC課題
4-2. 車載カメラシステムのEMC課題
4-3. 自動運転システムのEMC評価
4-4. CANなどの車載通信ネットワークに関するEMC課題
4-5. 車載ワイヤレス通信機器のEMC評価
5. EMC課題への対策手法
5-1. EMC性能を評価するためのプリコンプライアンスとコンプライアンス試験
5-2. ルールベースに基づく設計段階でのEMC対策
5-3. 電磁ノイズの発生源や伝搬経路を特定する手法
5-5. 配線や接地などのレイアウトによるEMC対策
5-6. コンデンサ、磁気部品、フィルタなどの追加部品によるEMC対策
5-7. 筐体などのシールドによるEMC対策
5-8. 電磁ノイズ抑制シートや磁気シールド塗料によるEMC対策
6. 電動化に伴うEMC課題と対策
6-1. 高電圧と低電圧システムの混在に伴うEMC課題
6-2. 充電に伴うEMC課題
6-3. ツイストペアやシールドケーブルなどのケーブルによるEMC対策
6-4. 3軸法(IEC 62153)によるSTPケーブルのEMC性能評価
7. まとめ・Q&A