マテリアルズ・インフォマティクスの活用による環境負荷軽減に向けた材料開発の最新動向と将来展望
~複合材料界面の設計、低環境負荷防食剤の開発事例~
★2025年5月21日WEBでオンライン開講。日立製作所 岩崎氏、Fracta Leap 株式会社 髙島氏が、【マテリアルズ・インフォマティクスの活用による環境負荷軽減に向けた材料開発の最新動向と将来展望~複合材料界面の設計、低環境負荷防食剤の開発事例~】について解説する講座です。
■本講座の注目ポイント
★カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献する材料の探索に向けた分子シミュレーションとマテリアルズ・インフォマティクスを組合せた最適材料設計の事例を紹介!
- 第1部 日立製作所 研究開発グループ / シニア所員 岩崎 富生 氏
- 第2部 Fracta Leap 株式会社 IA Div. 髙島 健悟 氏
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
定員:30名
※ お申し込み後、受講票と請求書のURLが自動で返信されます。基本的にはこちらで受付完了です。開催前日16:00までに再度最終のご連絡をいたしますので、しばらくお待ちください。請求書と受講票は郵送ではないため必ずダウンロードください。また、同時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ずご確認ください。
※ セミナー前日夕方16:00までにWEB会議のURL、事前配布資料のパスワードについては、別途メールでご案内いたします。基本的には、事前配布資料はマイページからのダウンロードの流れとなります。なお、事前配布資料については、講師側の作成完了次第のお知らせになりますので、この点、ご理解のほどお願い申し上げます。
※ 請求書の宛名の「株式会社」や「(株)」の「会社名の表記」は、お客様の入力通りになりますので、ご希望の表記で入力をお願いします。
※ お支払いは銀行振込、クレジット決済も可能です。銀行振込でお支払いの場合、開催月の翌月末までにお支払いください。お支払いの際は、社名の前に請求書番号をご入力ください。
※ 領収書のご要望があれば、お申込み時、領収書要にチェックを入れてください。
※ 2名以上でお申し込みをされた場合は、受講票と請求書を代表者様にご連絡します。
※ 当講座では、同一部署の申込者様からのご紹介があれば、何名でもお1人につき16,500円で追加申し込みいただけます (申込者様は正規料金、お2人目以降は16,500円となります)。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取りまとめいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者様のお名前を備考欄にお書きくださいますようお願いいたします。
※ なお、ご参加手続きの際、自宅住所やフリーアドレス、個人携帯番号のみで登録された場合は、ご所属確認をさせいただくことがございます。
【本セミナーの主題および状況・本講座の注目ポイント】
■本セミナーの主題および状況
★ビッグデータ、AI、機械学習などといった情報処理技術の進展によりマテリアルズインフォマティクス(MI)という形で膨大な数の実験や論文を解析して材料の製造方法を予測することで材料開発の効率を向上させる取り組みが活発化しており、多くの素材・化学企業がMIを活用したデータ駆動型の材料開発への変革を進めております。しかしながら、多くの企業がデータ量の不足やデータの整備不足といった課題に直面しております。
★カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献する植物由来でかつ生分解性を有する樹脂・プラスチック材料であるポリ乳酸や、廃棄物となるようなバイオ由来材料であるDNAやペプチドをデバイスに使用するためには、はがれや界面破壊を防止する観点から、こららのバイオ由来材料との密着性に優れたセラミックスや金属材料を探索しなければなりません。
■注目ポイント
★少数データでも最適な材料の設計・探索を効率的に実行できる直交表とAIを融合させた分子シミュレーションベースのマテリアルズ・インフォマティクス技術を紹介!
★低環境負荷防食剤の開発に加え栗田工業にインフォマティクスを活用した研究開発体制をゼロから導入した流れ、環境配慮をテーマとしたインフォマティクス技術、研究開発分野で導入しているMIの事例を紹介!
講座担当:牛田孝平
≪こちらの講座は、WEB上での開催のオンライン講座になります≫
【第1講】 マテリアルズ・インフォマティクスによる環境負荷軽減に寄与する材料開発
【時間】 13:00-15:10
【講師】日立製作所 研究開発グループ / シニア所員 岩崎 富生 氏
【講演主旨】
カーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献する植物由来でかつ生分解性を有する樹脂・プラスチック材料であるポリ乳酸や、廃棄物となるようなバイオ由来材料であるDNAやペプチドをデバイスに使用するためには、はがれや界面破壊を防止する観点から、こららのバイオ由来材料との密着性に優れたセラミックスや金属材料を探索しなければならない。そこで、こうした材料を探索するために、分子シミュレーションとマテリアルズ・インフォマティクスを組合せた最適材料設計をおこなった事例を紹介する。
【プログラム】
1.技術潮流(環境対応材料など)
2.マテリアルズ・インフォマティクスの概要
2-1 マテリアルズ・インフォマティクスとは
2-2 設計の流れ
2-3 適用事例の概要(省電力配線構造)
2-4 適用事例の概要(鉛フリーはんだの添加剤探索)
3.材料設計効率化の課題とアプローチ
3-1 パラメータサーベイにおける課題
3-2 課題へのアプローチ
4.マテリアルズ・インフォマティクスによる複合材料界面の設計事例
4-1 バイオマス由来の生分解樹脂との接着性に優れた金属の設計
4-2 植物由来材料との接着性に優れたセラミックス材料の設計
4-3 植物由来材料との接着性に優れたセラミックス材料の設計
4-4 金属との界面接着強度が高い生体材料の設計
4-5 その他の材料界面の設計事例
5.まとめ
5-1 有効性の確認
5-2 今後の展望
【質疑応答】
【キーワード】
高効率材料探索、高効率材料設計、材料の最適設計、環境適合性材料、バイオマス由来材料、添加剤探索、分子シミュレーション、マテリアルズ・インフォマティクス
【講演のポイント】
少数データでも最適な材料の設計・探索を効率的に実行できるように、直交表とAIを融合させた分子シミュレーションベースのマテリアルズ・インフォマティクス技術を紹介いたします。
【習得できる知識】
少数データでも最適な材料の設計・探索を効率的に実行できる手法
【第2講】 マテリアルズインフォマティクスを活用した低環境負荷防食剤の開発
【時間】 15:20-16:05
【講師】Fracta Leap 株式会社 IA Div. 髙島 健悟 氏
【講演主旨】
Fracta Leapは「水を。つぎへ。」をスローガンに栗田工業と資本・業務提携を行い、水課題に挑戦してきた。その取り組みの1つが低環境負荷防食剤の開発である。冷却塔向け防食剤の開発では、防食効果の性能・価格・毒性などの達成すべき要件が多く、従来通りの開発手法では低環境負荷の材料を発見することができなかった。そこで、マテリアルズインフォマティクスを活用した材料探索を行い、性能・価格・毒性の要件を満たしながら生分解性も兼ね揃えた防食剤を発見することに成功した。
本講演では、低環境負荷防食剤の開発に加え、栗田工業にインフォマティクスを活用した研究開発体制をゼロから導入した流れ、環境配慮をテーマとしたインフォマティクス技術、研究開発分野で導入しているMIの事例を述べる。
【プログラム】
1.Fracta Leapの紹介
2.栗田工業でのインフォマティクス技術の導入
2.1栗田工業が目指す研究開発の方向性
2.2インフォマティクス技術への期待
2.3インフォマティクス技術の推進体制
2.4インフォマティクス技術の導入から現在まで
2.5イノベーション本部でのインフォマティクス技術適用テーマ
3.MIを用いた低環境負荷防食剤の開発
3.1冷却塔向け防食剤について
3.2防食剤の開発体制
3.3材料の探索手法
3.4環境負荷を配慮するためのインフォマティクス技術
3.5材料価格を考慮するためのインフォマティクス技術
3.6インフォマティクスの課題
4.今後の開発について
【質疑応答】
【キーワード】
生成AI、マルチモーダルAI、マテリアルズ・インフォマティクス、プロセス・インフォマティクス、材料開発、スモールデータ、生分解性材料
【講演のポイント】
メーカーにおけるインフォマティクスの技術・文化の導入から技術の活用事例を知れるとともに、インフォマティクスを活用した低環境負荷を念頭においた材料開発の仕組みを知ることができる。
【習得できる知識】
• インフォマティクスの技術・文化を導入する流れ
• 環境負荷を考慮するためのインフォマティクス技術
• メーカーのR&D部門におけるインフォマティクス事例